2012年2月5日日曜日

セキュリティなアップデート?

まいど、イノベータやアーリーアダプタといわれる連中は、ベータテスターとして利用されることが世の常であるが、デベロッパーリリースの様なものを一般ユーザを巻き込んで公開でやるのは如何なものか。

セキュリティアップデート、額面通りに解釈すれば、防犯的更新とか保安的向上とか、いわゆる安全確保を目的とした安全・安心な響きのあるアップデータなんだが、現実にはそうとは限らない(ことが、最近やたら多い)。

アップルは、以前にも Java に対する警告ともとれそうな、特定のプログラムが起動できなくなるアップデートを配布した経緯がある。(コイツの修正には、たしか1ヶ月近く待たされたような…)

今回のアップデータも、まるでロゼッタ利用者に対するハラスメントのようなアップデートであるが、アップルとしてはどの程度悲鳴が上がるか試してみたかったに違いない。もし、苦情が少なければサポートに対する資源を減らせるし、今後の方向性を決めやすくなるとでも考えたのだろう。

もしかすると、最近 Macユーザもアップルが理想とする数より増え過ぎてきたので、あまり金を使いたがらないユーザを少し整理してもっと儲かるユーザを増やしたいがどうするべ、と相談した結果マーケッティング担当からこんなんどうでしょう、みたいないい加減な思いつきの提案をティムクックが鵜呑みにした結果かもしれない。

または、最新版の販売促進を目論むサードパーティからの依頼でもあったのかもしれないが、今後もこのような、旧アプリを使用し続けているユーザに対する攻撃は日増しに増えてくると予想される。

そのような意図でもない限り、今回のような致命的なバグをもったままのアップデータを公開するなどということは考え難い。スノレパはまだサポート対象なんだから、ロゼッタに対する簡単なテストぐらいは行われているはずだろう。それとも最近のアップルは、単なるバカなのか?

で、あちこちから予想以上の悲鳴が聞こえてきたので、あわてて修正版を公開し事の沈静化を図ったようだ。

いずれにしても、業務用途で旧ソフトを使用しているユーザ(およびそのサポートを生業にしている者)にとっては迷惑な話である。

アップデートはひと呼吸おいてから、というのは業務ではお約束なのだが、安定動作を何よりも望む業務ユーザが、動作に対する不具合を恐れてアップデートを敬遠してしまうようでは、セキュリティアップデートの本来の目的は遠のいてしまう。

ま、以前と違って今回は対応が早かったので被害は少なかったが、ご迷惑をおかけしたユーザに対して、おい、なんか一言あって然るべきぢゃねえのか、とも思うな。



[2012.02.05] セキュリティなアップデート?〜より転載&加筆修正

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