2012年9月8日土曜日

次期 iMac はどうなってるんだ?

なかなか見えてこない、新型 iMac の動向。

来週には発表になるとか、いやいや10月だろうとか、情報が少ない上に交錯している。昨年5月以来、1年半ぶりのアップデートなんだから、Ivy Bridge、USB 3.0 は当たり前にしても、何かもうひとつ華が欲しい。

以前より、Retina Display は(価格面で今年は)まだまだムリっぽいという見解を持っていたんだが、そうなると 2012年モデルの華はいったい何なんだろう。

もはや確実視されている、光学ドライブを外してくるというのは、デスクトップ機としてそれほどメリットにはならない。可搬性を必要とするノート型と違い、デザイン上の自由度は広がるものの、下手をするとマイナス面になる要素しかない。もし敢えてそれをやるなら、ユーザにとってそれと引き換えに得られる、もっと大きな何らかの有利性が必要になる。

新しい iMac には、いったい何を与えればそれが実現できるのだろう?(コスト的にはタダ同然の光学ドライブを外して、である)
デザイン? スペースユーティリティ? 大容量 SSD?
それとも、大型液タブみたいなタッチパネル?

いずれにしても今までにない、思い切った方向からの過激なアプローチが必要になるだろう。そうでないと、1年半もかけていったい何をやっていたんだ、という批判にさらされるのは目に見えている。

ま、すでに来週には答えが出るだろうという時期(次期?時季?時機?次機?)に、いまさら四の五の言っても始まらないことは承知の上である。

ただ個人的には、Retina Display とは呼ばなくてもいいから、せめて山猫から標準になったデストップピクチャのサイズ並に 3,200 × 2,000 ( or 3,200 × 1,800) 程度は奢ってもいいんぢゃないかな。アイコンも 1,024 ピクセルになったりで、とりあえず高解像度化の準備は整いつつあるんだし。

…とも思うが、それならなんでこの時期まで引張る必要があったのか、山猫発表と同時でも十分に可能であったはずなのでは?

とか、いろいろな妄想が尽きない今日この頃。
…ということで、今月もヒトツよろしく。
2012年09月某日 Hexagon/Okayama, Japan

[2012.09.08] 次期 iMac はどうなってるんだ? 〜より転載&加筆修正

2012年8月1日水曜日

山猫、当面の問題点

まいど OS のメジャーアップデート時には、目が点になったり開いた口がなかなか塞がらない仕様変更がお馴染であるのだが、今回の山猫においても全く予想を裏切らない、突っ込みどころ満載である。

もちろん初期バージョンということで、おいおいに改善されるものとおぼしき細やかなミステイク程度のものもあるにはあるが、中には何年経っても修正されないまことに腹立たしいものや、おいそれはねえだろう、という類いの仕様変更も数多く含まれる。

また、iOS 機器との関連項目に関していえば、今回は Mac 側が若干先行しているので、いずれ登場する iOS 6 にて修正される点もあるだろう。したがって、あくまでも現時点においては、という視点に基づいているので、そのへんは2割引ぐらいで、ヒトツよろしく。

とりあえず、突っつけばキリがないのは承知の上で、あえてリストアップしてみる。

○特定のアプリケーションにおける、キーボード入力があやしい。
必ずしも再現性があるわけではないのだが、主に ARD や画面共有などで、キャップスロック、オプション、コマンド等のファンクションを認識しないことがある。

●最上位階層のアイコンの並び(表示設定)を勝手に変える。
これは、スノレパ当時からまれに発生していた不具合で、普通に考えりゃアクセス権の修正で改善しそうなモノだが、どうもそういうもんでもないらしい。

マルチアカウントを設定している環境では、各アカウントで統一した表示設定を使用することで、遭遇する頻度は下がるが完璧ではないようだ。しかし、シングルアカウントでも発生している例もあるようなので、現状では対処療法しかない。

●パブリックフォルダを勝手に共有公開する。
ライヨン当時から発生していた問題だが、以前のように真当なアプローチで簡単に共有解除ができない訳ではないので、多少改善されたといえなくもない。

10.7.x では、システム環境設定のネットワークアカウントサーバから、ディレクトリユーティリティを開いてディレクトリエディタから “SharePoints” の削除を行った上で再起動という、神の啓示でもない限り、およそ一般人には夢にも思いつかない方法を必要としていた。

これのどこが真当ではないのかわからない、またはググレカスと感じたはユーザは、もうすでに一般人では無い…、と思うな。

ちなみに、ここでいう真当なアプローチの定義は、その場に見えるマイナスボタンのことであり、それがが機能しない時点でバグであることは容易に想像できるが、その回避策が用意されていることに気付く人とそうでない人の割合で決まる、ってことで良いのではなかろうか?…余談である。

●書類を閉じる時、「保存しない」ではなく「削除」の表示。
ユーザに内緒でもうすでに保存しているんだから、以前はウソをついていたことを公式に認めたに過ぎない修正である。全く保存した覚えがないのに、削除すると言われりゃ誰だって戸惑うだろう。

したがって、ユーザの感覚としては、騙し続けて欲しかったというところかな?

●Safari 6:Top Sites の更新マークを表示しない。
前述の目が点になる仕様変更のひとつだが、あくまでもバグであると信じたい。

●Safari 6:標準フォントが設定できない(そもそも表示オプション自体がない)
いままで、明朝体でブラウズしていた人には何が問題なのか分からないかもしれないが、ゴシック体表示を基本設定にしていた者には我慢ならない変更である。

これも、開いた口がなかなか塞がらない仕様変更といえるが、これってバグぢゃなくない? てなもんで、現状ではスタイルシートをテキストエディットあたりで記述して回避するしかない。よほど、大勢でギャーギャー騒がない限り、黙殺されてしまいそうなので、その対策は考えておいたほうが良いだろう。

ま、以前からリンクアンダーラインの表示/非表示に関して、なぜか標準では用意されていなかった Safari ことであるので、以下に示す例はその部分も含んでいるから、適当に書き換えてね。

————————————
/* 標準フォント: "Lucida Grande",  サイズ: 14px */
body { font-family: 'Lucida Grande', sans-serif ; font-size: 14px; }
/* 等幅フォント (preとcode) : "Courier", サイズ: 13px */
pre, code{ font-family: 'Courier', monospace; font-size: 13px; }
/* リンクのアンダーライン */
a:link { text-decoration: none }
a:active { text-decoration: none }
a:visited { text-decoration: none }
a:hover { text-decoration: underline }
————————————


上記の文字列をライブラリの Safari フォルダあたりに標準テキストで保存して、拡張子を .css に変更してから Safari の環境設定内のスタイルシートで指定してやることで、少なくともそのサイトで明朝体を指定していないかぎり、回避できると思う。

ただ、UTF-8 を標準設定にした場合の Shift-JIS 文字化けサイトと同様に、根本的な問題は相手先のメタタグにあるんだから、運営者に問題意識がなけりゃどうしようもないと思うんだけどね。

●Mac と iCloud および iOS 機器の間で、名称が一致していない(メモ:メモ or notes ?、メール or Mail)
名称の不一致は、連絡先だけではなくあらゆる場所に潜んでいる。まるで、Mac 社、iCloud 社、iOS 社と複数の合弁企業が運営しているのではあるまいか、と思ってしまう混乱ぶりである。

●連絡先:こいつも名前がまちまちで、現在の連絡先以前はアドレスブックだったり、iCloud ではコンタクトだったり、ことごとく迷走する。

以前から危惧された、Back to Mac の最悪の例といえる。 終始一貫して「アドレスブック」で通してきた Mac OS もついに「連絡先」に変更されてしまった。(合掌)

いっそ直球で住所録でいいぢゃねえかと思うが、なんで統一しないのか、また一度決めたらめったに変更などして欲しくないモノだ。

●メモ:動作が緩慢な上に同期が遅い(iPhone の3G環境では実用にならないぐらい時間がかかる)

出先の Wi-Fi 環境のないところでは、読込み(同期?)にかなり待たされる。カラクリを考えりゃ仕方のないことかもしれないが、それってもうメモぢゃなくない?

おっと忘れるところだったが、こいつはなんと検索欄に文字列をペーストできないという、驚くべき仕様である。いや、厳密には出来ないことはないが、通常の ⌘+v ではできない。マウスによる右クリか、もしくは ⌘+option+shift+v という指が攣りそうなコンビネーションを要求される。明確な理由は不明であるが、編集メニューを開いても、ペーストだけが無いのである。

上記の ⌘+option+shift+v は、「ペーストしてスタイルを合わせる」という機能なのだが、検索欄に入力する文字列に対してスタイルを気にするユーザが、いったいどれぐらいいるのだろう。
そして、以前から指摘している、メール内に居候していた前のバージョンからの編集に関するバグが直っていない。(直す気がないな)

これが一番腹の立つことかもしれない。その他の仕様変更や細やかなバグは、より一層改善しようというポジティブな姿勢の表れであると見えなくもないが、いつまでたっても修正されないバグはもはや怠慢以外の何ものでもない。

その対象が、それほど複雑で高度なテクノロジーを必要とするソフトウェアではなく、たかがメモなんだから、その腹立たしさも一層際立つ。

テキストエディットやプレビューなど、標準バンドル純正アプリに関しては、iCloud への保存および余計な手間をかけずに同期機能が使用できるようになったことは評価できる。しかし、iCloud 登場以前より使用している「Dropbox」などに比べると、おもにその汎用性の無さ、分かりやすさという点においては一歩も二歩も譲るところがあり、マカーとしては歯がゆいところではある。このあたりは、けっしてアンチではないが、アップル嫌いのマック好きの微妙な心理かもしれない。

加えて、以前よりライヨン上でも設定項目として「書類とデータ」がありながら、どうして山猫のように iCloud にアクセス出来ないのか疑問な点も多い。山猫自体その価格が激安とはいえ有料なんだから、もっと言えば、それよりも高額であったライヨン(10.7.x)で iCloud の機能が100%使用できないのは詐欺ぢゃねえのか、という気もしてくる。

アップルが、ライブラリフォルダをユーザから見えなくしているかぎり、勝手に Mobile Documents フォルダにアクセスすりゃいいだろうが、という理屈は通らないと思う。

アップル自体の営業政策だから仕方がないという見方もあるかもしれないが、だからこそ声を大にして文句を言うべき事柄だろう。だいたい、企業規模が大きくなってくると、声の大きい順番に対応という体質はいずこも変わらないのだから、駄目元で言ってみる価値はある。

今回も、とりあえず以前から使用していたライヨン(10.7.4)に対するアップデートを実施したので、いずれ時間が出来たら初期化&クリーンインストールもやってみようと思う。

そのせいか、しょうもない作業の最中にアプリがハングしたり、長時間にわたって無反応な現象も少なからずある。しかし、ここ最近の例を振り返ってみると、スノレパ以前のようになにがなんでもクリーンインストールでないと改善しない不具合は減ってきている。

ま、裏をかえせば、なにをやってもダメなものはダメという絶望的な状況と言えなくもないが、あまり過大な期待を持たず気長に改善されるのを待つことにしよう。

ちなみに、前回生一君バージョンを作成したので今回は虎徹君バージョン。兄弟で贔屓があってはならないので、いちおう…ね。

おっと、今回はなぜか元原稿通りに表示できたな。なんでだろう? ま、いっか。


…ということで、今月もヒトツよろしく。
2012年08月某日 Hexagon/Okayama, Japan

[2012.08.01] 山猫、当面の問題点 〜より転載&加筆修正

2012年7月25日水曜日

山猫雑感

アップル、 OS X Mountain Lionをリリース。価格は1,700円で[Mac App Store]よりダウンロード可能。ただし、ネットワーク環境によっては、それなりの覚悟が必要になるファイルサイズ(約4.37GB)。
本日よりダウンロード可能になった、山猫(10.8)を早速インスト。ファイルサイズはライヨンより、若干増えたようだ。
再起動後、いきなりカレンダーの通知が大量に画面サイドにぶら下がったり、あっちやこっちからパスワードを要求される。え〜い、いっぺんに言うて来るな鬱陶しい、と思いながらも不承不承入力する。
お次は、新しくお目見えのメモが iCloud へアップするかとか、テキストエディットを開けば開いたで、iCloud へ移動する手順を表示したりで、なにかと新機能を披露したがる。対応アプリの確認ため、一応一通りのアプリを起動してみるが、古い(たぶん未対応と思われる)アプリはすでに前回のライヨンで引導を渡されているので、大きな問題は無いようだ。ただ、ゲートキーパがデベロッパー未登録のアプリを拒絶するものがいくつかある。ダブルクリックオープンは出来ないが、右クリやメニューからの起動はできるらしいし、一度起動してしまえば再起動するまでは黙認してくれるようだ。
ま、セキュリティレベルを下げてまで、使用しなければならないものはそう多くないので、とりあえずデフォルトの中間レベルで様子を見ることにする。
とまあ、いろいろ今後の課題も多いようだが、新しい機能の数々、見ていて飽きないもんだ。ちなみに、山猫の顔があんまり可愛くないんで、ウチのにゃんこ(生一君)の写真に差し替えましたのであしからず。(目つき悪いし、なんでコッチ睨んでんだ?)


詳細は、またあらためて後ほど…。


↑しかし、このブログの設定は一行改行しようとすると、なんでこんなに苦労させられるんだろう。以前は設定では(内容は忘れたけど)、改行無しでコピペ後適当にリターンを打ち込んで何とかなっていたのに、今回はどんな設定にしようが改行無しか二行改行にしかならない。だいたい、単に入力画面通りに表示してくれりゃあ文句はないのだが、それってそんなに難しいことなのか?(ただの一改行が…↓)


こんなアホなデフォルト、いったい誰が喜ぶんだろうなあ。

…ということで、ヒトツよろしく。
2012年07月某日 Hexagon/Okayama, Japan


[2012.07.25] 山猫雑感 〜より転載&加筆修正

2012年7月7日土曜日

iCloud 移行とMac 雑感

「6月30日以降、ご利用のメールは iCloud へ移行されます。」

案の定、目の前の厄介ごとを先送りにしただけの、姑息な対応だったようだ。昨日になってようやく、iCloud 非対応機器においてメールのエラーが発生し始めた。

標題の件は、額面通りの「自動強制移行への予約手続き」に過ぎなかったことが、今頃になって判明したわけである。

iOS 5.1.1 の iPad の場合は、6月30日以前に MobileMe アカウントの移行作業を行っても、一切の設定変更なしに継続使用できている。しかし、iOS 4.x.x の非対応(メールの設定内に、そもそも iCloud という選択肢が無い)機種でも、そのまま使えているように見えていたが、を7月5日になって突然サービス終了の表示と共に、使用不可になってしまった。

もちろん、以前から行っている受信サーバの設定を変更すれば、普通に使用できる。問題はメール設定の変更なしに継続利用できるモノと勘違いをさせるような表現もさることながら、移行自体がアップルの都合による気まぐれなタイミングで自動で行われてしまうことによって、ある日突然使用不能になってしまうことだ。

当初、6月30日というのははたして現地時間なのか、それとも太平洋標準時なのかと日付の変わり目で iDisk やフォトギャラリーの表示を注視していたが、その時点では何も変化はなかった。それどころか、赤札の掛かった MobileMe ログインページには、もうしばらくの猶予を与える旨が表示されていたぐらいである。

「あとしばらくの間だけアカウントをiCloudへ移行、ギャラリーから写真をダウンロード、そしてiDiskからファイルをダウンロードできます」と、アップルにしては珍しく、駆け込みで遅れてきた粗忽者に対する温情かとも思ったが、そんなわっきゃあない。

思うに、いくら評判の悪い MobileMe とて相当数のユーザを抱えている訳だし、多数あるであろうサーバへのアクセスルートをストップウォッチを片手にハイそこまで!…とばかりに、スイッチ一つで瞬時に遮断できるわけがない。

どうせ、ドーナツ片手にキーボードを叩いているような、アメリカンな連中(アメリカ人とは限らない)が人海戦術でやっているんだから、コーヒーをこぼして作業が中断するようなトラブルがあっちこっちで、たぶん 2〜30件ぐらいは発生していたに違いないのだ。その結果、今ごろになって iCloud 非対応機器に影響が出てきたんだろう。

しかし、振り返ってみれば「評判の悪かった」という形容詞がお約束のように付加されるモ〜ボ〜ミィ、個人的には結構気に入って使っていた。ただ、同期機能などのコンセプトの先進性は評価できるのだが、実用面において主に速度的な問題と、汎用性に欠ける点が多いことなど、全く不満がないわけではなかった。

加えて初期より抱えていたバグというか不具合について、結局最後まで修正されずに終わったものも少なくない。すべてが MobileMe の問題ばかりではないのだろうが、同期可能なアプリで発生する不具合が多いので、下手人は MobileMe に違いないと踏んでいる。

具体例をあげればキリがないが、代表的なのはアドレスブックやメール内に組み込まれたメモ機能におけるテキスト処理の致命的なバグだろう。思ったところにコピペ出来なかったり、勝手にカーソルが先頭行に戻ってしまったり、同期後にメモの内容が重複したり特定行の行頭に半角の “n” が挿入されたりなど、ありとあらゆる現象が発生して、およそ見るものを飽きさせない。

はたまたiDisk に転送した文書の BOM (Byte Oder Mark) の取り扱いなど、主に日本語(2バイトコード)の処理に問題が多かったことから、毎度指摘しているローカライザの不手際によるところが多く、やっぱ基本メイドイン USA だなあ、と今更のように思い知らされる。(だいたい、葉書印刷の設定がない住所録なんざ、日本人をナメているとしか思えないだろう。)

その点、後発の似たようなサービスは、機能的に欲張らず単純なことを確実に実現していたことにより、ウケが良かったのだろう。結果、アップルも高機能な統合型サービスを見直して、シンプルな使い勝手を目指しているのだろうが、今のところ空回りしているように見える。

出始めだから長い目で見る必要はあるだろうが、MobileMe 初出時より iCloud のゴタゴタの方が遥かにひどいと思う。少なくとも、.Mac(ドットマック)から MobileMe への移行で失われるものは何もなかったように記憶しているが、単に何でもかんでも昔は良かったという、年寄りの勘違いかもしれない。(MobileMe に合掌)


さて、次なる問題は山猫と iOS6 である。元より、クリエイティブな作業に向いていないと言われている、iOS 機器に無理やり創造性を持たせようとするより、Mac 側により iOS 機器に適した文書生成機能を持たせたソフトウェアを搭載することの方が、相互の機能を生かした使い方に貢献するはずである。

常々思っていることだが、そのディバイスがクリエイティブに使えるかどうかは、使用するユーザに拠るところが大きい。もちろん、ある程度ソフトウェアによる支援は必要だが、物理的なキーボードや汎用インターフェイスがあったからといって、クリエイティブなディバイスとはならない。また、ユーザがそのディバイスを単体で使用することに限定して論じても意味はない。あらゆるディバイス群の一つとして、クリエイティブ支援ディバイスという位置づけには十分になりえる。要は、クリエイターに対して、使う気にさせることができるか、という点が重要なのだ。
1956年、中東で勃発したスエズ動乱がきっかけになって、極めて経済的な4人乗り小型車として開発されたのが、オリジナルのミニである。エンジン以外は好きにしていいよ〜的な、設計自由度の高い命をうけてイシゴニスが作り上げたそれは、全長 3m ほどの非力なコンパクトカーに過ぎなかった。しかし、当時としてはその驚異的なハンドリング性能が、ジョン・クーパーなどレース関係者らに注目され、1960年代には数多くのレースで活躍。並居るライバル(911, A110, DS21, Fulvia HF, etc.)を相手に、優秀な成績を残した。
…という、歴史的事実もあるくらいだから、ジャンルは違えど必ずしも開発時のコンセプトが、そのまま用途を決定するとは限らない、という例にはなるだろう。…余談である。

iCloud サイトにおける iWork の同期機能など、フォントなどの互換性も解決されていない現状では、お笑い種としか言いようがないと思うんだが…。なのにアップルは、Back to Mac と称して iOS からのフィードバックに躍起になっているようだが、足の引っ張り合いになってしまうようなことになりはしないか、一抹の不安もある。

ウケ狙いとしか思えない、今更なメモやリマインダーをことさら山猫の主要な特徴であるかのように吹聴するヒマがあったら、プレビューとテキストエディットをさっさと統合して、ペイント&ドロー機能でも持たせりゃ、Mac OS のキラーアプリとして十分に威力を発揮できると思う。そいつで生成した PDF や RTFD の修正機能だけ持たせたアプリを用意していれば、少なくとも現状では iOS 機器としては十分な気もする。

プレビュー自体、元々その名の通り画像の閲覧専用ソフトとして開発された経緯があるのだが、その生立ちが足枷になっているのか、バージョンを重ねることで相当高機能になったわりに未だに新規書類の生成機能は無いし、なぜかテキストを開いたり編集する機能は持たされていない。名前に由来する機能という点では、クイックルックですでに果たされていることを考えると、当初の役割はもう終わっているんだから、次のステップへと発展するべきだろう。

このように、OS X のアップル純正ソフトには分かりやすさを重視するあまり、多くの矛盾を持ったソフトが多い。端から見れば機能が足りないのではなく、あえて制限をかけているのかと思うが程に不条理である。とりわけ iWork などは、その最たるモノだ。

Microsoft Office を意識するあまり、ピンポイントで対抗する事ばかりに注力した結果、本来 Macの持つ優位性である、グラフィカルなソフトウェア群が完全に欠落している。これこそサードパーティ任せにしてはおけない重要なジャンルなはずなのに、である。

エクセル、ワード、パワーポイントまで対抗したらそれで満足してしまい、そこからドロー、ペイントと発展させてこそ優位に立てる可能性があるにもかかわらず、それを完全に放棄している現状には不満を持つマックユーザは少なくないと思うんだが、アップルとしての見解はどうなんだろうね〜。

思わず笑っちまう GarageBand はまだしも、iPhone で iWork や iMovie など、冷静に考えれば実用性があるのかは甚だ疑問なのだが、その場のノリで、iPad 用についポチってしまった。ま、後から iPhone でも追加費用なしで利用できるというのでインストールはしているが、閲覧用の互換ソフトと割り切っている。

どこぞのノーパソメーカのお偉方が、タブレットとノートパソコンは機能的に住み分けができるモノだ、iPad の台頭などは全く心配していない、などと豪語していたが、あながち間違いではないと思う。

ただ、創造性を持った機器と消費行動に特化した機器の比較論という点においては正解なんだが、自社製品(たぶん創造性があったんだろう)の購入者の大半が、消費行動が目的であるにもかかわらず、他に選択肢もなかったお陰で選ばれていた、という事実に気がついた時には既に手遅れになっていたことが、悲劇であり喜劇でもある。

注釈:ノーパソメーカ=ノートパソコン・メーカ≒主としてノート型のパーソナルコンピュータを製造・販売しているメーカのことなので、くれぐれもノーパンと空目しないように…。
考察:ノートパソンコンを設置したネットカフェが、ノーパソ喫茶という看板を掲示したとしても、法的になんら問題はない。

アップルは、その両方を手中にしようと画策しているわけだから、そのハードルは既に相当高い。そのせいか、Mac としてのもう一方の雄であるデスクトップ機 iMac は、ここ暫くは音沙汰がない。(たぶん、他で忙しくて手が回らないんだろう)

本来もっと以前から騒がれてもおかしくない、もう一年以上もアップデートされていない 異例中の異例とも言える次期 iMac の動向も気になるところであるが、やっぱ Retina はまだちょっとムリだろう。

現行27インチが、2,560×1,440(108ppi)だから、まともに高解像度化すると 5,120×2,880(216ppi)という、4K2K どころではないトンデモないシロモノになってしまう。たぶん、ビデオ回路は Thunderbolt の転送速度でも、追っつかないんぢゃないかなあ。価格もおよそ iMac らしくない、面白くないレベルに上がるだろうし、だいたいソフトウェアがキッチリ対応しないと、MacBook Pro with Retina の二の舞になるだけだろう。(高精細 220ppi と大風呂敷を広げたものの、描画速度がついてこなかったり、純正以外の対応アプリが少なかったりなどで、大半のユーザは 1,920×1,200 程度での使用を余儀なくされているらしい)

どうも最近は、アップル自らハードルを上げ過ぎることが多くて、基本的なことがいつまでたっても安定しない、不本意な状況に陥っているような気がする。

とりあえず、皆が期待する派手な打ち上げ花火ばかりに気を取られていると、足元を掬われるぞ‼  と声を大にして、締めておこう。

何かとまとまらない、毎度毎度言いたい放題の散漫な話ではあるが、基本思いつきと勢いだけで書いているんだから、当たり前なんである。ちなみに、この長文は 100% iPad のメモソフトで書き上げたんだが、さすがに疲れましたな。


…ということで、今年後半もヒトツよろしく。
2012年07月某日 Hexagon/Okayama, Japan




[2012.07.06] iCloud 移行とMac 雑感 〜より転載&加筆修正

2012年6月18日月曜日

確認の励行と連絡の徹底

Thunderbolt Software Update 1.2

上記標題は、かつて勤務していた某国営企業で安全綱領として叩き込まれた標語である。具体的には、指さし確認と呼ばれる「右よし、左よし」という実際に声に出して連呼する、最初はちょっと気恥ずかしい確認手順を始めとした、安全安心の基本理念である。

これを怠ったため、鼻骨骨折の憂き目に遭った体験を思い出してしまった。救急で運び込まれた病院で、鼻の穴に鉗子を突っ込まれてゴキッと音がするまで(骨折部位が正しく接合された証らしい)グリグリやられた苦い経験はあまり思い出したくないモノで、それ以来指さし確認の声もいっそう大きくなった。

のっけから余談であるが、どうやらアップルが、またもやチョンボをやらかしたらしい。

当方でも、件のアップデートは公開後早い段階で、旗艦の iMac と弐番艦である MacBook Air で実行したが、起動不可になるような重篤な影響は今のところ発生していない。

巷で(といっても、主にネット上の話だが)話題の「Thunderbolt Software Update」の件について、今回はアップルとしては珍しく、謝罪の意を表明しているらしい。

現時点では本国のサイト(もちろん英語だ)だけで、なんだけどね。

ニュースサイトやらそれに準ずるコミュニティサイト、またはその内容をコピペした個人のブログ等で話題になるぐらいだから、アップルにとって謝罪(apologizes)という言葉が、いかに異例であるかが窺い知れるというものだ。

で、どのような内容か早速アップルのサイトを訪問してみたが、目立つ所にはあるはずもなく、サポートページでも目視で発見することはできない。そこで「Thunderbolt Software Update 1.2」でサイト内検索をかけて、やっとサポート情報の一部として引っかかった。

内容としては、やれ TimeMachine のバックアップからアップデート以前に戻せとか、ターゲットモードで別の Mac で起動し 10.7.4 のコンボアップデートをかけろだの、およそちょっと慣れたユーザならこういう場合の対処法として考えそうなことが、簡潔に案内されているのみである。

ニュースサイト等が話題にしているのはどちらかと言えば以下の最後の一文であろう。(以下、引用)

Apple apologizes for the disruption this caused for customers with affected Macs.

「コイツのせいで、運悪く起動できなくなったマックユーザさん達ゴメンね。」というのが概要と思われるが、辞書を引くのも面倒なので、ネット翻訳をかけてみた。

だいたい趣旨としてはわかるのだが、やっぱちょっと変である。

[Google]Appleはこの影響を受けるのMacをお持ちのお客様のために引き起こされる混乱について謝罪。

「受けるのMac」というのがウケるよね。謝罪の対象はあくまでも混乱に対してのように見えるが、「お客様のために」の後に句点を入れたら意味は通ると思う。

[Exite]アップルは、これが影響を受けたマックと顧客のために引き起こした混乱について謝罪します。

エキサイトの場合は、「これが影響」という部分はいただけないが、見方によってはユーザのみでなく Mac に対しても謝罪しているようにも思えるのが、微笑ましい。

ここはヒトツ、
「アップルは、このアップデートによって引き起こされる混乱の影響を受けた Mac をお使いのお客様に対して、謝罪いたします。」
と、キメて欲しいところだが、"for" が二つも並んだら、たいていまともな文章に翻訳してはくれないところも、相変わらずである。

早晩対応策は講じられるものと信じるが、どうも最近のアップデートは迂闊にかけるとロクなことがない。やっぱ、ひと呼吸おいてが無難なようである。

しかし、先陣を切って人柱となることを生業にしている者にとっては、そういうわけにもいかない。願わくば、ちゃんと動作確認をやってから配布してよね、と言いたいところだ。

ま、今回は自分自身(と、その周り)がその影響を受けていないため、割と気楽に眺めている「Thunderbolt Software Update」事件をオカズにした、散漫なヒマネタでした。


…ということで、ヒトツよろしく。
2012年06月某日 Hexagon/Okayama, Japan



[2012.06.18] 確認の励行と連絡の徹底 〜より転載&加筆修正

2012年6月14日木曜日

必要な変更なのか?

MagSafe 2

MagSafe は、MacBook シリーズ本体にパワーアダプタからのケーブルを、磁力によって吸着するタイプの電源コネクタである。

電気ポットなどの家電製品で多く採用されており、要するに電源ケーブルにけっぱんづいても簡単に外れて、熱湯を浴びるような悲惨な事故を防ぐ目的で開発されたのであろう。もちろん、Mac の場合は給湯機能を搭載された機種はまだないので、現時点では本体の落下による破損を未然に防ぐこと、が主目的である。

2006年1月、Macworld Expo で発表された MacBook Pro 15 [MA463-464J/A] に採用されたのが最初であり、今年でもうはや6年目になる。その MagSafe が、今回その形状を厚み方向で薄くなって MagSafe 2 と命名された。MacBook Pro 15 Retina ディスプレイモデルの筐体に合わせた変更であろうことは、容易に想像できる。

しかし、エッジ部分の薄さという点においては、それ以下である 2008年1月に発表された初代 MacBook Air では、その薄い筐体に接続するため、本体下面(斜下)に向けてかなりトリッキーな方法で装備されていた。実際に使ってみると結構使いづらく、置き方によっては本来の Safe の部分に関してかなりアヤシイ面があったことも否めない。

たぶん、ついでだろうが MacBook Air も 2012年モデルでは、2010-2011年モデルと外形寸法に全く違いが無いにもかかわらず、薄型の MagSafe 2 に変更された。後になって考えりゃあ、あのときこうしておけばと思うことはよくあるが、アップルの場合まいど「オラが規格」で新設計するんだからもう少し考えてからサイズを決めることもできたろう。今更であるが、2006 年の時点で MagSafe の高さ方向をせめて USB 程度に設計しておくべきだったろうという気もする。

いや、それよりも現時点であの程度のリサイズで十分なのだろうか、という心配も出てくる。どうせならもっと先を見越して、革命的な電源の取り方を採用しても良かったんではなかろうか…と。(特許まで取得して、サードパーティの参入を規制しているんだからね)

今回アップルとしては珍しく、[MD504ZM/A] MagSafe − MagSafe 2コンバータ(¥980)を同時発売して、旧タイプの MagSafe 電源を所有しているユーザにも配慮するという、小技も披露している点は評価できる。

加えて細かいところだが、MacBook Air シリーズに対しても従来本体側面に対して平行に配置された接点部分が、デビュー当時の MagSafe 電源のように直角に接続される形状に変更された。見た目は確かに平行が良いのだが、これも同様に Safe の部分が期待できなくなることに配慮した変更であろう。

また、同じく [MD463ZM/A] Thunderbolt ギガビットEthernet アダプタとThunderbolt FireWire 800 アダプタというものも発表されたが、現時点で後者の FireWire 800 アダプタは本国の Apple Store にも登録されていない。

どうせ Thunderbolt 絡みで出すなら Thunderbolt USB 3.0 アダプタというのも欲しい。できれば、Thunderbolt 1 Port の反対側にディスプレイポートやサウンド入出力も含めて全部入りがついてりゃ面倒がなくていい。かなりブサイクなデザインになるのは避けられまいが、せっかくのマルチインターフェイスである Thunderbolt も、それぐらいでないと同時に使えないからあまり意味がないと思う。ベルキンかグリフィンあたりで出してくれんかなあ…、余談である。

そんなことより気になるのは、今回の新製品で行われた、各ポートの名称がレタリングされた位置の変更である。

2010年モデルでは、各ポートのリアエンドよりに記載されていたレタリングが、すべてフロントエンド側に変更されている。単純に考えれば、ケーブルを差し込んだ後に隠れて見えにくいから変更したんだろうと予想される。しかし、まさかこの2年の間、誰も気がつかなかったわけぢゃないだろうが、それなら前回の2011年モデルでは、なぜそのまま放置したのだろう。各方面からの賛否両論を上手くまとめることができなかったから、なんてことでなけりゃよいのだが。

だいたいポート(穴)の位置なんか差込む前には気にするが、ひっこ抜く時には誰も見やしないから、ケーブルに隠れて見にくいなんて文句いうヤツはまずいない。そんなことに突っ込みを入れるヤツいるとすれば、たぶん…。

だから、どうでもいいくだらないことなんだけど、こんな行き当たりばったりの対応を見るにつけ、最近のアップルにはこんな細部のダメ出しをする役回りの存在が欠けているようで、ちょっと気になった点である。

ま、過去には「逆さまアップルロゴ」の例もあることだし、細かいところにも気を配っているんだぞと、エラそうにフカしている割には、結構ヌケているところもあるアップル製品でした。

…ということで、ヒトツよろしく。

2012年06月某日 Hexagon/Okayama, Japan




[2012.06.14] 必要な変更なのか? 〜より転載&加筆修正

2012年6月12日火曜日

WWDC 2012


アップル WWDC 2012 基調講演において新製品発表。

やはり、打上げ花火は 最上位の MacBook Pro 15.4 インチモデルのみで、後はクロックバンプを中心にした機能拡張に留まったようだ。たぶんコイツが従来の 17 インチモデルに替わって MacBook Pro シリーズ旗艦になるのだろう。

ま、あまり事を急いでもロクなことにならないだろうから、これはこれで正解なのかもしれない。

ただ、高価なモデルが高性能/高機能なのは当たり前である。
たしかに、15.4インチで 2,880×1,800 ピクセルというのは大したものだと思うが、解像度でいえば 220 ppi 程度でアップルのいう網膜(Retina)ディスプレイの基準もどんどん下がってきている。どうせやるなら13.3 インチで実現したらほんとにスゴイ、になっただろう。

ここ最近のアップル製品は、そこそこの価格でも結構な性能を実現してコストパフォーマンスに優れることが最大の魅力であったはずなのに、iMac シリーズのみが唯一その役割を担っているに過ぎない。

売れ筋の MacBook Air シリーズは前回魅力的な躍進を遂げたので、今回のマイナーアップデートは想定内であったのだが、MacBook Pro 13インチモデルの 1,280×800 という解像度は、いまさらどうよである。

IvyBridge がなんぼのモンかは知らないが、もはや MacBook Air (13.3 inch :1,440×900) はおろか iPad (9.7 inch : 2,048×1,536) にさえも引き離されてしまった感のある 13 インチモデルに対するテコ入れは必修と考えていただけに、そこはかとなくガッカリ感が漂う。

せめて、MacBook Air (11.6 inch :1366×768) を上回るスペックを奢ってもバチは当たるまい。いっそ、名前を MacBook に戻し価格を $1,000 以下に設定して、お勤め品の雄を目指すのならいざ知らず、そうでなければ Pro の名を与える意味はないと思うな。

また、今回会場では言及されていなかったようだが、個人的に最も期待するのは、2008年の 802.11n 以来久しくアップデートがなかった [MC414J/A] AirMac Express だ。

見た目は Apple TV を白くしただけのセルフパクリデザインだが、MacBook Air と同様に初代より革命的なアップデートを行われた Apple TV のデザインを有効活用した良い選択である。デュアルバンド化はもちろん、Ethernet LAN ポートも追加され従来より格段に使い勝手が良くなっているように見える。

ついでにギガビットまで実現してくれたら完璧だったのだが、兄貴分である AirMac Extreme の立場もあるんで、そのへんは大人の事情に配慮して…、というところかな。

その他の新製品についても、おいおいに明らかになると思われるが、取り急ぎ WWDC 2012 における発表に対する感想まで。
[AM 04:30]


…ということで、今月もヒトツよろしく。


2012年06月某日 Hexagon/Okayama, Japan
[2012.06.12] WWDC 2012〜より転載&加筆修正