2011年8月3日水曜日

ライヨン入り MacBook Air

何やかやで、ストライクゾーンのド真ん中に豪速球を投げ込んできた、MacBook Air 11。
どこかに、買わない理由を探して苦労している御仁もいるようだが、たしかにデザインを刷新した前モデルをポチってしまったユーザにとっては、悩ましい選択であろう。
アップルが外装デザインを変える時は、それはもう一大事なのだから、行ってしまえ的なことを書いたことがあるが、実は2008年頃から若干変化しているのも事実だ。
なにせ、MacBook (Late 2008) で画期的なウニボデーに惹かれ、FireWire もないことに目を瞑ってポチったら、1年も経たないうちにプロというイカガワシイ名称変更を伴って、見事全部入りを出された経緯があるのだ。
したがって、その年の初めに発表された MacBook Air が MacBook (Late 2008) ともにわずか9ヶ月でマイナーアップデートされたことも記憶に残っている。
そのときからの教訓は「2番目を狙え!」である。
と、いっても当時は脱デスクトップ、ノート型+外部ディスプレイがターゲットであったため、同じ13インチディスプレイを持つ MacBook Air 自体は視界から外れていたのだが。
俄に視界に飛び込んできたのは、何を隠そう11インチモデルからなのだ。しかし、前述のとおりあまりにもお粗末なそのスペックは、熱い購買欲を消沈させるだけの冷気を持っていた。
ところが、兄貴分の MacBook Pro ファミリーの連中が軒並みパワーアップされ、これは次期 MacBook Air にも期待が持てる気配が漂い出した。で、ド真ん中に豪速球である。
こいつを、三年待ったのだからこれはもう行くしかあるまい。
SSD の価格が思った以上には下がらなかったが、下位モデルのメモリ、SSD は言うに及ばず VRAM までケチられた不遇な仕様から、それを選択する可能性は消えた。
また、後からの増設に門戸を閉ざしたかに見えるその仕様では、焦点はどこまで行くのかだけに絞られる。さすがに、SSD の価格が安くない、って待てよ、Core i7 て SSD 増設の半値ぢゃん。
視点を変えると、見えなくてもいいものまで見えてしまう。
で、結局典型的な全部入りで価格は、ツルシの MacBook Pro 13 も iMac 21.5 の上位モデルをも超えてしまう始末。
ま、ライヨンプリインストでもあるし、巷の評判も良さそうだし、後悔は後でするものと相場は決まっているんだから、ま、いいか。
MacBook Air 11インチモデル選択にあたって、一番危惧されたのがその狭い画面だ。
狭いといっても、以前使用していた Mac Book 13 の1,280 ピクセルに対して 1,366 ピクセルあるんだから幅方向に関しては、広くなっている。
しかし、縦方向のマイナス 32 ピクセルは数値上 iPad の短辺程度しかないし、いざとなれば縦横の方向転換ができる iPad に比べても不利である。加えて、メインで使用を始めた iMac 27インチの 2,560×1,440 ピクセルという無駄に広大な画面との差は大きい。
画面の大きさに関していえば、たかだか 1,024×768 ピクセルしかない iPad だが、Mac と比較して一番メリットを感じるのは、その画面をいとも簡単に縦横どちらでも使えることの威力だ。
物理的な画面サイズだけでは測れない、圧倒的とも言える iPad の魅力は、Mac に戻ってみて初めて気付く。
OS X Lion には、MacBook Air をそんな iPad に少しでも近づけようとする気概のようなものを感じるのだ。
が、まだまだであることは致し方あるまい。
それでも、マルチトラックパッドを基本操作をマスターすれば、かなり使い勝手が向上する。iMac ではなんのために使うのはよくわからないフルスクリーンモードもミッションコントロールとの組み合わせにより、そこそこ快適である。
文字の大きさこそ、老眼にはキツいサイズであるが、ピンチズームによりなんとか回避できる。(この場合のピンチとは、緊急時という意味でも話はとおるな)
Core i7 と SSD256GBを奢ったおかげで、出先でも iMac なみのパワーと、OS X Lion ならではのファイル管理能力の一端を享受できるのはありがたい。まだ、慣れない部分は多々あるけどね。
それに引き換え、メイン機である iMac 27 ではイマイチ、イマニな OS X Lion である。
詳細は、後ほど。
…ということで、今月もヒトツよろしく

2011年08月某日 Hexagon/Okayama, Japan
[2011.08.03] ライヨン入り MacBook Air〜より転載&加筆修正

2011年7月28日木曜日

ライヨン:その後

何やかやで、都合4〜5回ほど初期化インストールを繰り返してみたものの、未だに着陸点を見出せないでいるライオンズ。

ズ、というのはライオン同士で実現できる機能(たとえば、Air Drop とか、Air Drop とか、Air Drop とか…)をためして見るためには、複数台の Mac にインストールしてみる必要があるからだ。

事前に明らかになっていた、旧ソフトが使えないことはあたりまえとしても、どう考えてもこれはバグだろうと思える現象が多過ぎるような気がする。

新しい機能については、まだまだこれからという視点で評価されるべきであるが、従来から実現されていた機能までがマトモに動作しないことにも閉口する。

唯一、アップデートしてよかったと感じたのは、スクリーンセーバで iTunes Artwork を選択した時、表示されるジャケットにポインタを重ねると再生ボタンが表示され、当然のことながら再生が始まることだ。

ずいぶん以前、たしか最初に iTunes Artwork がスクリーンセーバに登場した当時のグチに、ぜひ再生できるようにして欲しい旨、要望を書き散らかしたことがある。

あれから何年経過したのかさえ記憶の彼方だが、やっと実現された。

ただし、(…いつもただしがつくのも心苦しいが)画面復帰のために画面右下に表示されるボタンは、現状ではなぜか無反応で機能しないこともあったりと不安定。

復帰のためには、キーボードを叩く必要があるが、ま、この程度はご愛嬌といったところか。

しかし、よくこんなもんがゴールデンマスターを通過したものだと感心するのだが、やはり世界中を巻き込んだベータテストを敢行した方が、後々の為に良い結果を生むのであると信じよう。

たぶん、人柱になるということは、そんなもんだろう。

[07/31:追記]
システム環境設定内のテストでは機能しないが、スクリンセーバとして開始してやれば機能するようだ。また、一度でもこのスクリーンセーバが働くと、iTunes に「iTunes アートワーク・スクリーンセーバ」という長い名前のプレイリスト作成される。
ここに適当な楽曲を登録しておけば、それを選択してくれるのかと思ったが、単に再生中のアルバムが一時登録されるだけで、それほど凝った仕掛けがある訳でもない。
純正の Magic Mouse や Magic Trackpad ではスクロール操作で画面が復帰してしまうので、右下の終了ボタンがなぜ必要なのか、不可解である。今時スクロール機能もないマウスを使用しているユーザがどの程度いるのかは不明だが、そんな古いタイプのマウスが搭載されていた Mac でライヨンをインストールできるとも思えないし、ますます謎は深まる一方だ。
ただ当初、画面サイズが比較的大きめの iMac で動作確認をしていたのだが、デスクトップで感じたこの新 OS の使いにくさは、画面が小さい MacBook Air 11 インチでは評価が一変する。
結論めいた評価ができるほどまだ使い込んだ訳ではないのだが、複雑なマルチタッチの機能も一通りマスターしてしまえば、スノレパとは比較にならない、一種の快感さえ覚えるほどの快適さなのである。
あの鬱陶しいウィンドウ復元機能も、フルスクリーンモードも Mission Control や Launchpad でさえも、外に持ち出し頻繁に作業が中断するようなノート型での使い方では、…。
ちなみに、それほど話題にもなっていないが、OS X Lion がプリインストールされた Mac では、iWeb は含まれていない。いつのまにか、iLife ファミリーからも外されてしまったようだ。
くそ~、このままうやむやのうちに切捨てか(合掌)
詳細は、また後ほどあらためて。
… ということで、ひとつよろしく。

2011年07月某日 Hexagon/Okayama, Japan


[2011.07.23] ライヨン:その後〜より転載&加筆修正

2011年7月23日土曜日

ライヨン

午後11時過ぎ、後先を深く考えず速攻でダウンロード&インストール。

で、当然のことながら、目がテンになること多数。

事前に主だったファイルはバックアップして準備万端のつもりだったが、メディアもないのにどうやってクリンインストするべ? …などと、そんな素朴な疑問さえも解決できないままの突貫作業。

一応、6月6日以降に新規購入した Mac はあるので、アップデートプログラムに申込むつもりでいたんだが、目の前に出てしまえばそんな悠長なこともいってられない。詳細は割愛するが、とにかく横着はいけんぞな、と死んだばあちゃんにもよく言われたもんだが、乗りかかったタイタニック、航海先に立たず、後悔役に立たず。

取り合えずダウンロード後、インストーラの指示にそのまま素直に従ったため、現在使用中のMacに上書きインストールしてしまったんだが、やっぱロクなことはない。

さすがは、初日全世界の100万人以上のユーザを巻き込んだ、壮大なベータテストイベントである。

ま、その後にインストール時に作成される別パーティションで起動すれば、初期化&インストールも可能であることが判ったので、あらためて再度挑戦するつもりであるが…。

ただ、最初のインストール後に短時間使用してみた感想は、良くもあり悪くもありで、玉石混交といったところか。

さしずめレオパルドはスノレパのベータ版に過ぎないが、ライオンはスノレパに獅子の皮を被せたような、全体に何かこうゴチャゴチャした印象を受ける。

内部的には、そんないいかげんなものではないと信じるが、以前のメジャーアップデートのようにルック&フィールの大きな変更がないにもかかわらず、ある面においては必要以上に派手に、またある面においては、ただひたすらどんどん地味になっていることもマイナスイメージにつながっているようにも思う。

もちろん、なんでも目先を変えればいいってもんでもないし、不必要な変更は混乱を招くだけだ。

しかし、毎度のことながら一般の目にあまり触れないところでは、結構手抜きされているような気もする。

ロゼッタがなくなることは以前から情報として得ていたが、いざなくなってみると結構ショックが大きい。それだけシームレスに動作していた証なのだが、それならそれでもう少し標準アプリやら、基本機能の部分を充実させて欲しい気もする。

なんのことを言っているのかといえば、アップルワークスとメモ用紙(ノートパッド)のことだ。

その昔、クラリスインパクトで痛い目にあっているにもかかわらず、喉元過ぎればなんとやらだが、iWork で代用せよというなら、まともなペイントとドローを開発してからだろう。

さっさと、Photoshop & Illustrator の対抗馬を出して、アドビを挑発して欲しいものだ。(ついでに、ファイルメーカも)

ここより、小声:そういえばファイルメーカで思い出したが、OS のセキュリティアップデートで動作しなくなるような、ブサイクな管理ソフトを配っておいて旧バージョンという理由を盾に最新版購入へ誘導するという不遜極まりない会社である。このようなソフト屋に業務の根幹を担うソフトを握られている企業は不憫でもあり、早めにFMから脱却して欲しいものだ。だいたい、弁当なんぞ350円程度のアプリだし、FM号などファイルメーカ買ったら只で付いてきてもおかしくない。それを、iPhone 版と iPad 版で二重取りまでしようと画策する邪な企業体質である。さっさとどこかに買収されないかなあ…。余談である。

また、メモ用紙に関して言えば、pNotePad 0.9b2 というあまりにも古いソフト使用している当方にも責任はあるのだが、数多あるメモソフトに代わりになるモノがない上に、メールに内蔵されたあの出来が悪い備忘録をメモに使えというのは、どだい無理である。

なんで無理かというと、テキストエディタとして根本的なバグがいまだに直っていない。

ちょっと使い込めばわかることだが、コピペが思う場所にできなかったり、変な場所で勝手に改行されたり、不可解なスペースが挿入されたりで、それはもうありとあらゆる摩訶不思議な不具合を持ったままリリースされ、尚且つ何時までたっても全く修正されない、とんでもメモ機能なんである。

iOS 機器との同期機能がなければ絶対に使わない、猫跨ぎソフトといえるだろう。もちろん、素敵〜ズなんぞはそれ以下であることは言うまでもない。

編集作業はテキストエディットで行い、できた結果を貼り付けるだけの使い方でなんとか誤魔けているが、メールと一体になって分離できないから捨てられずにいるに過ぎない。

なぜ iPhone や iPad に独立したメモアプリがあるのに Mac 側に無いのか、全く理解出来ない。

誤解のなきように、ここでもう一度メモアプリの必修条件を列挙しておく。

<超々個人的メモ用紙アプリに対する絶対条件>

○ 自動保存あたりまえ
保存するかなどと問うてくるようなメモアプリは、たいていゴミである。
○ ウィンドウクローズでアプリ終了
アドレスブックやシステム情報など、純正アプリでさえライオンになってやっと実現された。全ウィンドウを閉じたら、用もないのにいつまでも起動したままである必要はない。
○ プレーンテキストオンリーモードの選択
メモ用紙の機能として、プレーンテキストオンリーのモード選択にこだわるのは、Safari などから文章を引用する時リッチテキストだと使いにくい。黒い背景のページから白い文字をドラッグすると、な〜んにも見えなかったりするからだ。
○ 背景色、フォントおよびサイズの任意設定
視認性向上のために必要。
○ 書出し機能(ページ単位および全体)
○ ドラッグ&ドロップあたりまえ
○ 新規ページ作成で白紙ページ(無題のページ)
○ 表題の自動作成(一行目が表題になる機能)
メモごときにいちいち作成手順を踏ませるアプリは、たいていゴミである。
○ 表題の一覧表示(ドロワー)
○ ドロワーによるページ順序の自由設定
勝手にソートしない機能
メール内のメモが使いにくい、最大の要因はこれ。
○ 検索機能(単独:ページ内&全体)
○ 保存ファイルの管理が容易であること
○ 文字数カウント
○ 多言語環境&Unicode 対応(システム環境に依存)
○ スペルチェック(システム環境に依存)
△ フォントカラーの設定(ページ単位)
● メタデータ(spotlight)対応

<ぜひあって欲しいゾ機能>

● iOS 同期機能(iLife or MobileMeとの連携)
● リッチテキスト(ページ単位)
△ バックグラウンドカラー(ページ単位)

<あるとうれしいな機能>

● 忘備録(ToDo 機能:チェックボックス)
● 複数保存ファイルの切替え機能
● セッキュリティ対策
ファイル単位またはページ単位のパスワード保護(暗号化)

ちなみに、件の pNotePad 0.9b2 ●項目以外の条件は全てクリアしているあっぱれなフリーウェア。

悔しかったら、これらの機能をすべて満足させるソフトを開発してみやがれ、と言いたい。(って、何かいいのがあったら、教えてね…という意味だから)

それはさておき、件のライヨンである。

毎度お馴染みの、重箱の隅的なお話。

[言語とテキスト]

カスタマイズしようとすると、相変わらずバカバカしい作業を強いられる。

日付の区切りをスラッシュでなくピリオドに、月日の頭にゼロを、時間の表示を24時間にしたいだけなのだが、それぞれ「短・中・長・すべて」というわけのわからない設定項目すべてを指定しなければならないのは、なぜだろう?

ああ、パンサーの頃が懐かしい。

[アイコンデザインについて]

Mission Control のアイコンが群を抜いてイケてない。

Launchpad のシンプル&クールさに比べて、これはいったいどうしたんだろうと思うほどに、見にくくも醜いデザインである。

いっそ、Spaces のアイコンを流用したほうがマシである。

ちなみに、コイツにかぎりアプリケーションフォルダからユーティリティフォルダへ放り込んでも動作はするようだが、どんな落とし穴が待っているかは未確認。事故責任は自己責任がお約束、念のため。

ところで、アイコンといえば、デザインだけでなくその居場所も問題になる。今回から御役御免となった Front Row やなんの為にそこに居るのかわからない iSync など、本来はユーティリティフォルダまたはシステムフォルダ内の Core Service 辺りが似つかわしい場所であろうと思われる。

連中も新しいシステムにおいて、脚光を浴びる機能であれば、晴れてアプリケーションフォルダという上座に鎮座すること自体目くじらを立てる程のことはないのである。

だが、Dashboard のようにお披露目期間はとうに終了しているにもかかわらず、未だにアプリケーションフォルダから去ろうとしない者、その用途からどう見てもユーティリティフォルダが適当だろうと思われる Automator など、一般ユーザ向けに外面を装おうというアップルの意図とは矛盾した人事にも見える。

そういう点においても、今回の Mission Control、アプリケーションフォルダ勤務を命ずるのであれば、それなりの服装に着替えて出直せ! …と、私がスティーブの立場ならデザイン担当者をクビにするところだ。

加えて、いくら Apple TV が実用になったからといって、それまでアプリケーションフォルダ内でも(色的に)目立っていた Front Row をいとも簡単に消し去ってしまうのは、たとえ少数でもそれを気に入って使用していたユーザに失礼だろう。

Apple Remote の使い道のためにも、せめてもうしばらく、Core Service 内の末席あたりに居場所は無かったのだろうか、とも思う。

[表示設定について]

かなり混乱しているようだが、この辺がベータ版といわれる所以。

ま、version 1.0 にはよくあることだが、ローカライズだけの問題ではないように思う。

◎整頓順序(表示メニュー)

◎並び順序(表示メニューおよび表示オプション)

◎表示順序(表示オプション)


これら上記の設定項目に付けられた名称は、常人に瞬時に違いが理解できるものではないと考えるが、その動作も矛盾に満ちている。

メニューから選択した場合と、表示オプションから設定したものが一致しないというヒドイ状態だ。

[ファインダおよびシステム全般について]

こいつも相変わらず、ウィンドウのオープンクローズで矛盾があるし、ファイル名の選択に関して標準的なテキストのルールからはずれたままだ。

前回スノレパでカーボンを全廃するべく大きな変更が行われたはずだが、それ以前から内部に持っていた問題をそのまま引き継いだ格好になっているようで、たぶん、修正する気は無いんだろうな。

長らく引きずっていたスクロールバーの問題も、修正するのではなくスクロールバーそのものの根本を変えてしまうことで、誤魔化しているようにも見える。

一般ユーザには、ナチュラルと称したスクロール方向の変更の方が大きな問題に映るかもしれないが、その程度のことは慣れの問題で、いずれ気にならなくなる。それよりも、古い慣習に固執している方が将来的に面倒なことになる可能性が高い。

以前のインターフェイスではスクロールボタンを操作するという流れで出来上がった操作法だったのだが、今回からのインターフェイスではタッチパネル搭載機と同様に、ページそのものを操作するより直感的な操作法に変更されたのだから、それを自然(ナチュラル)と呼ぶことに問題はないし、理にかなっているといえるだろう。

とはいえ、しょっちゅう方向を間違えるのは致し方あるまい。

前述のメモソフトに関する問題と違い、理にかなっていれば自然と受け入れられる変更も少なくないのは事実であるが、長年のクセはなかなか治らないものです、ハイ。

アプリを終了する時に、不要なウィンドウを閉じておかないと次回起動時にもそれを見せられる羽目になるのは確かに鬱陶しい仕様であるが、それと引き換えに得られるオットシマッタ保存してね〜、というトラブルから開放されるのだから、多少の我慢と工夫で凌げるのではあるまいか。

ツールバーの表示/非表示切替えボタンが無くなったのは不便であるが、ツールバーを表示したままサイドバーを縮めて見えなくできる機能は歓迎されるだろう。

ただし、アイコンが地味なのでタイガー(10.4)の時のようなアイコンだけ表示するという使い方は実用的でないのが残念である。(タイガーの時は、識別性の高いアイコンであった上にアイコンサイズまで自動で変わっていたのだから、まだまだ精進が足りないといえるけどね)

[ローンチパッドについて]

後述のミッションコントロールと並んで、今回のアップデートで最も派手で目立つ部分である。

ただ、クリーンインストール環境下ではそれほど問題にならないが、横着者が最も悲惨な目に遭うセクションであることは間違いない。

捨てるのも面倒だからとばかりにハードディスク内に放置しておいた、ありとあらゆる肥やしアプリがココに一同に会する図は、ある意味壮観である。

未対応の古いカーボンアプリは候補から除かれるので、この時ばかりはロゼッタがなくなったことに感謝することになる。

こいつを実用レベルにまで整理整頓する手間をかけるぐらいなら一念発起大掃除をして、真珠湾からもういっぺんやり直す決心がつくというものだ。

[ミッションコントロールについて]

何かゴチャゴチャという印象の主犯格が、これである。

要するに以前のエクスポゼ(Exposé)とスペーセズ(Spaces)をゴッチャにしたものであるが、ダッシュボードまで持ち込んだものだから厄介極まりない。

幸いにして、ダッシュボードは設定により以前のような形態に戻せるので、多少の工夫で何とかなる。

ま、ダッシュボード自体、初動の鈍さもあいまって、個人的には昔のデスクアクセサリ的な使い方が出来ないから、それほど実用性に問題を感じていない。

[マイファイルについて]

設定された検索条件の変更がままならぬという、誠に遺憾な仕様である。

ご家庭でマックを共有されているお父さん方には、父親としての威厳を守るためにも、くれぐれもその取り扱いには厳重な注意が必要になる。
ただ将来的には、それらの残念な仕様でさえ、いずれ内外の開発者より対策が提案されるものと期待する。

---------------------•---------------------
 
とまあ、短時間使用しただけでよくこれだけ文句が出るものだと我ながら感心するが、いつものようにグチをこぼしたに過ぎない。

アンチ野郎、もとい人によってはまったくダメダメな言われ方もされているライヨンである。

一例を挙げれば、ユーザのホームライブラリを不可視にしたことに対する不平であるが、一般ユーザにとってはそれほど困ることもないだろう。

すでに、ターミナルで “chflags” コマンドを使用した可視化の方法なども紹介されているようだ。

が、そんなマックユーザらしくない方法に頼らなくても、ファインダの基本機能である「移動」メニューから「フォルダへ移動…」を選択して “~/library” と指定すればいつでもアクセスできるし、必要ならサイドバーへ登録してやれば、そのフォルダが見えないことのデメリットなんぞは屁でもない。

Mac OS X も、ずいぶん以前から工場出荷時の設定では、起動ドライブでさえデスクトップに表示されないのをデフォとしているが、たいていのユーザはファインダの環境設定で、デスクトップに表示する設定に変更しているはずだ。

その程度のことは、ある程度慣れたユーザなら創意工夫でなんとかできるレベルだから大きな問題ではない。

だいたいアップルとしては、不慣れなユーザが必要ファイルを誤って消してしまうデメリットの方が多いと思ったからやったんだろうけど、それならシステムフォルダこそユーザに見えている必要は全くないとも思う。

問題は、理にかなわない仕様変更、もしくは変更さえもできないガチガチの固定機能をなんとかしろ、ということだ。

ま、それでも以前ゴミ箱がデスクトップから消えた時と同様に、起動ドライブを開いた時システムフォルダがないと、たぶん寂しいと思うな。

… ということで、ひとつよろしく。

2011年07月某日 Hexagon/Okayama, Japan

[2011.07.23] ライヨン〜より転載&加筆修正

2010年7月29日木曜日

美味しいアップデート

Mac OS X 10.6.4 (10F569)
Magic Trackpad および Multi-Touch アップデート 1.0


先月、久しくの変化のなかった我デスクトップ機に転機となる Mac mini Snow Leopard Server を導入。

と、いってもサーバとは名ばかりで、ノーマルと比較して主にその CPU クロックとストレージ容量に主眼を置いた上で、メイン機をノート型からデスクトップ型への移行という、見方によっては、もろに時代に逆行する運用を考えての選択である。

従来、世の趨勢と同様にノート型を主力機として使用してきた。
社内ではおもに LED Cinema 24 と接続、いざとなれば持ち出せる無停電電源装置付きのデスクトップ機として、2008年11月以来、2年近くを大過なく主力機として活躍してくれた MacBook (Late 2008) である。

しかし、近頃は iPhone や iPad によって、その本来の姿であるはずの、屋外での活躍の場が極端に少なくなってきたことに加えて、肥大化するデータの受け皿として、有象無象の外部ドライブを五台以上も接続しなければならない現状を考えると、その形状であるノート型というもの自体にあまり意味はなくなってきたのである。

その点、同じ2.5インチドライブとはいえ本体筐体内に2台と、数多ある外部ドライブを接続しても充分なインターフェイスを備えた Mac mini は、少なくとも個人的にド真ん中ストライクなんである。

もちろん、既存の LED Cinema 24 や Apple Wireless Keyboard、Magic Mouse など、追加投資をすることなくそこにあるモノが、後押しをした選択であることはいうまでもない。

以前、まだデスクトップ機が主でノートはサブであった時代には、PowerMac G4 & G5 など、お世辞にも静かとは言えない(ハッキリ言って、え〜いヤカマシイッ!)機種を当然のように使用していたこともある。

しかし、個人事業主としては大量の電気代を食わせた結果発生した熱を、これまた大量の電気代を食われながら冷却している様を、とても冷静な目で見てはいられない。

よって、環境という観点からいえば主に私的な騒音問題であり、エコという観点からいえばそれはエコロジーではなくエコノミー、すなわち電気代という経済的な問題に端を発している。

一時は作業エリア確保のために、歴代 PowerBook 17インチを毎年買い替えるという、また別の意味で不経済なことをやっていたこともある。

このような点において、アップルから提案されたノートブック&外部ディスプレイという使用形態は、実に的を射ていた。

それも、一般的な選択であり、ある意味理想的なデスクトップ機の iMac を差し置いての選択である。

しかしながら、MacBook 13 & LED Cinema 24 という組合せは当時の iMacと比較しても、機能面において運用上全く遜色もない。それどころか、外に持ち出しても使用できるということについては、それ以上に付加価値をもったシステムであった。

従って、問題があるとすれば主に性能的なデメリットかもしれないが、ここ数年、少なくとも2006年初頭のインテル版 Macの登場以来、コンシューマモデルについてはそれほど大きなステップアップは見られなかった。

当時の上位機種のクロック(2.0~2.4GHz 前後)は、今もって実用上支障となることはない。

たしかに、iMac の上位機種に見られるような 3GHz越えのマルチコアの性能は、特定分野においては威力を発揮するのであろうが、価格もそれなりに上がってしまうのでコストパフォーマンスを考慮した場合、 従来は必ずしも上位機種が各ラインナップにおけるベストセレクションとはなり得なかったようにも思う。

(今回の iMac ファミリーのアップデートにより、少なくともクロック周波数において、やっとここ数年分の性能向上が実現したかのようだが、Core i3 ってホンマに早いのかな? 搭載されるグラフィックガードで微妙な差をつけているが、はたしてどの程度体感できるのか、興味は尽きないけどね)

件の MacBook (Late 2008) も CPU クロックは高々 2.4GHzであり、Mac mini Server といえども、2.66GHz の Core 2 Duo に過ぎない。

しかし、iPhone や iPad などそのクロック周波数という点に置いては、半分にも満たない(コア数も計算に入れるなら1/4以下か)機種が、その限られたメモリと電力供給の中で実用になりつつあるのが現状であり、モバイルであるかどうかは副次的な要素のようにも見えてしまう。

またまたこれは余談ではあるが、巷では iPad のようなディバイスは消費の道具であり、創造性は無いかのように語られる風潮があるようだ。

主に、汎用インターフェイスが搭載されていないことによる、接続性のデメリットをその批判の対象にしているのだが、あの手の製品に対して、いまさらギガビットEthernet や USB と、Wi-Fi のどちらかを選べといわれれば、間違いなく後者だろう。

あくまでも、取捨択一というか選択の問題であり、役割分担という意味においては、ひとつのディバイスがすべてを取込む必要はないと思う。ましてや、すべての作業を iPad や iPhone でやり遂げる必要はない。

パワフルなデスクトップ機でも、それがゲーム専用機という選択もアリだし、作業プロセスの一端を担うディバイスが iPad や iPhone であってもおかしくはない。

創造性の有無を決定するのは、それを使う人間とソフトウェアであり、ディバイスによって決定されることではあるまい。

または、従来は消費目的にまで創造性重視の使いにくいディバイスが供されていた、ということだと思う。要するに、根性モンはママチャリだって速いって、なんのこっちゃよくわからん喩えだな。

近年、コンピュータの性能はその計算能力や処理速度よりも、なにが実用的に行えるのかという領域に、主眼が移ってきているように見える。

マルチタッチパネルや小型軽量な高解像度ディスプレイなど、それに伴う使用形態に合致したユーザインターフェイスがあってこそ、その性能を発揮できるものであり、部品としての性能のみをウリにして完成度が上がるものではない。

で、なにが言いたいのかというと、たんなる世間話である。

ここ最近、自身の利用形態が出先で大したことをしなくなったので、外では iPad や iPhone でもナントカなるぜ、と。

そうなると、無理して MacBook を繋いだり切り離したりしなくても、ましてや持ち出す必要もないデータまでもギュウギュウに詰め込んだ MacBook を外で危険に晒す必要もない。

もちろん、iMac も検討したが 21.5インチでは小さく 27インチは過ぎる、と微妙にストライクゾーンを外す。その点、なんならモニタ電源切っといても、黙々と働いてくれる Mac mini にはそれなりの魅力はある。

Mac mini & LED Cinema 24 の組合せなら、設置面積はかえって小さくなるくらいだし、現行 MacBook Pro 13 インチには装備されているが、残念ながら MacBook (Late 2008) にはない FireWire ポート&SD カードスロットの問題も一挙に解決できるぞ。

と、意気込んで移行を始めたのだが…。

長年苦楽を共にした MacBook の後継としての役割を担う予定なのだが、その間染みついた使い方というのは、そう一朝一夕に変えられるものではない。

Mac mini 導入後も、なかなかメイン機としての役割を譲ろうとしないのである。

その原因のひとつとなるのが、今回のアップデート
「Magic Trackpad および Multi-Touch アップデート 1.0」
で、ある。(ふう、ようやくここまで話が繋ったな)

いままでは、画面を閉じて LED Cinema 24 と Apple Wireless Keyboard、Magic Mouse などとともに使用する分には、最新版のメリットである慣性スクロールなどの恩恵に与れたのだが、単体で使用する場合には一部制限を受けていた MacBook である。

しかし、今回 iMac、Mac Pro、27インチLED Cinema Display などの新製品発表に伴い公開された、「Magic Trackpad および Multi-Touch アップデート 1.0」のアップデートにより最新機種と比べても、機能面においてそれほど見劣りはしなくなってしまったのだ。

また、 27インチ LED Cinema Display(たぶん9万円前後ぢゃないの?)発表のおかげで、 24インチ版は現行限りの 68,800円と、大変お買い得になっている。(もちろん、サードパーティ製ならもっと安いものはあるが、使ってみた人にしかわからないそれなりのメリットもある。ま、 iMac と遜色ない機能を求めるなら、ということだが)

できれば、24インチ版もこの価格で継続してもらいたいものだが、毎度極端な政策がウリのアップルにそれを期待しても、ムリっぽい気がする。(たぶん、27インチの一本勝負、だろう)

Magic Trackpad および Multi-Touch アップデート 1.0
http://support.apple.com/kb/DL1066?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP

アップデートの詳細
http://support.apple.com/kb/HT4254?viewlocale=en_US

慣性スクロールおよび3本指でのドラッグジェスチャをサポート
(Inertial Scrolling and Three-Finger Drag Gesture Support)
MacBook
MacBook (13-inch, Early 2009)
MacBook (13-inch, Mid 2009)
MacBook (13-inch, Late 2009)
MacBook (13-inch, Aluminum, Late 2008)
MacBook Pro
MacBook Pro (17-inch, Mid 2010)
MacBook Pro (15-inch, Mid 2010)
MacBook Pro (17-inch, Mid 2009)
MacBook Pro (15-inch, 2.53 GHz, Mid 2009)
MacBook Pro (15-inch, Mid 2009)
MacBook Pro (13-inch, Mid 2009)
MacBook Pro (17-inch, Early 2009)
MacBook Pro (17-inch, Late 2008)

慣性スクロールをサポート
(Inertial Scrolling Support)
MacBook Air
MacBook Air
MacBook Air (Mid 2009)
MacBook Pro
MacBook Pro (15-inch, Early 2008)
MacBook Pro (17-inch, Early 2008)

とまあ、その範囲は2008年以降に発表されたほぼ全機種にも及ぶ。アップルとしては異例のなかなか太っ腹な、美味しくもあり悩ましくもあるアップデートと言えるだろう。

かくなる上は、Mac mini には「Magic Trackpad」を奢ってやるか、ということで早速ポチっと…。

… ということで、ひとつよろしく。

2010年07月某日 Hexagon/Okayama, Japan


[2010.07.29] 美味しいアップデート〜より転載&加筆修正

2010年7月24日土曜日

アップル、iPhone 4 ケースプログラムを開始

iPhone 4 ケースプログラム:
http://www.apple.com/jp/iphone/case-program/


Apple iPhone 4 Bumper は、なぜかブラックのみ。


供給がおぼつかないという割りには、全てのカラーに総動員をかけるつもりはないらしい。

えへ、何色にしようかなあ〜オレンヂもいいなあ…と、お気楽に考えていたヒトたちは肩すかしを食らったようだ。(くそ〜)

ま、色の好みなどで新たな問題を引起すことがないようにという配慮だろう。

その他選択できる社外製品としては、"Incase", "Belkin", "Griffin", "Speck" など、いずれも各社のラインナップから、特定の(主に無難な)カラーのみがピックアップされている。

他社製品は、いずれも背面まで覆う形式になっているようだが、iPhone 4 を実際に使用していると結構熱を持つ。特にカメラアプリを長時間使用すると、背面がかなり熱くなる。

で、結局自己嫌悪からも無事立ち直り、あくまでも調査分析のアプローチとして、背面解放の Apple iPhone 4 Bumper を選択。

納期が3〜5週間ということなので、たぶんこれからブラック一本に絞って増産体制に入るのだろう。 iPhone 専用アプリまでこしらえて対応、という力の入れようだ。

これで、少しはユーザの怒りが納まれば良いのだが…と、白いヤツがまたまた延期、新たなユーザの怒りがフツフツと…。


Statement by Apple on White iPhone 4
http://www.apple.com/pr/library/2010/07/23iphonestatement.html
要約(例の白いヤツは思った以上にムズカシイんだな、これが。で、年末までにはなんとかするから、ゴメンね。あっ、黒いのはだいぢょうぶだから、…と、いうことでヒトツよろしく。)


てなこと書いていたら、アップルジャパンからも発表があったようで、上記要約は無視してもらってもいい。ま、言ってることはたいして違わないと思うけど。


白いiPhone 4に関するお知らせ:
http://www.apple.com/jp/news/2010/jul/24iphonestatement.html

ちなみに、これはアップルに対するフォローではないのだが、実際発表当初は、自分自身も今回はホワイトモデルしようと考えていたのだ。が、結局ブラックモデルに心変わりしたのには、それなりの理由がある。

iPhone 3GS に比べて、iPhone 4 のホワイトモデルは背面だけでなく前面もホワイトで、ある意味徹底した気合を感じたこと、元々 iPod の基本カラーであるホワイトが最近のカラー展開によって、少なくなってしまっていたことなどが、ホワイトモデル選択の後押しをしていたのだろう。

しかし、発表から予約開始までに時間があったことにより、ネット上の情報からあらゆる角度で両モデルを比較検討する時間もあった。

まず、気になったのは電源をオフにしたときの佇まいが、ブラックはホワイトモデル以上に表も裏もクールである。

それは、エンボス加工されたホームボタンとスピーカー(耳に当てる方ね)以外に目立つものが無いことによる、シンプルなデザインと反射の美しさが最大限に活かされていて、イリュージョンというかミラージュというか、よくわからんがとにかくイカしたスタイルに見えることだ。

最近の MacBook Pro や iMac シリーズなどと同様に、サイドの金属部分とブラックなガラスのテカリがよくマッチし、全く以てカッコいいのだ。

もうひとつ気になったのは、ホワイトモデルは両面にあるカメラのレンズやフラッシュ、スピーカー上部に設置された近接センサーの存在が目立ってしまい、そのモノリス感みたいなシンプルさを阻害してしまっているようにも思えた。

もちろん、これは個人的な好みなのだが、基本ポリシーに合致するカラーはクールな(または暗い)色ではあるまいか、と勝手に考えたわけである。

加えて、これは後付の論理ではあるが、製造過程に置いて難易度の高い製品というのは、希少性はあるものの、その強度や経年変化など実用面におけるリスクもある程度覚悟する必要があるということだ。

また、アップルの言う年内というのがいったい何時になるやらまったく持って不明であるが、次なるiPhone 5 や iPhone 6 のことを考えると、導入のタイミングということも考慮しなければなるまい。(何人たりとも、2年間の縛りからは逃れられないのだから)

個人的には「両方欲しい」というのが正直なところだが、ここはヒトツ大人になって、我慢我慢である。


ま、それでも「ゼ~ッタイ白ぢゃなきゃイヤッ」て言う聞かん子駄々っ子には、もう知りませんとしか言えないけどね~。


… ということで、ひとつよろしく。
2010年07月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2010.07.24] アップル、「iPhone 4 ケースプログラム」を開始〜より転載&加筆修正

2010年7月21日水曜日

iTunes 9.2.1 アップデ〜とぉ…お?、と余談。

[追記:07.25] iTunes 9.2.1 (4)

意外に早くアップデートされたなあ、…と思ったら何のことはない、昨年10月に行われた iTunes 9.0.1 (9) 以降で発生し続けていた「スノレパ上における iTunes 9 のアヤシイ挙動」が修正されただけであった。

iTunes 9.2.1 では、以下を含む重要な問題が多数修正されています。
• 互換性のない他社製プラグインの古いバージョンの使用を停止 
• 項目のドラッグ&ドロップ時に起きる小さな問題を修正 p
• iTunes 9.2 で一部のデバイスとはじめて同期する際に起きるパフォーマンスに関する問題を修正 
• 暗号化されたバックアップがある iPhone または iPod touch を iOS 4 にアップグレードする際に起きる問題を解決 
• 安定性とパフォーマンスに関するその他の問題を修正

iTunes 9.2 では、いくつかの新機能が追加され、機能が向上しています:
65,536枚組のボックスセットや、16,777,216曲入りのアルバム、42億回も再生するほどのお気に入りが、iTunes 9.2 なら余裕で表示できるようになりました。(←アップルは公言してないけどね)

あれ自体、別に放置しておいてもなんの支障もない人畜無害な問題であったように思うが、現状で発生し個人的には極めて重大かつ鬱陶しい問題であるはずの「トラック番号&ディスク番号最小幅問題」より優先するべきであると、アップルは判断したらしい。

たぶん、これは憶測だが「トラック番号&ディスク番号最小幅」に関してアップルに抗議したユーザは、世界で私を含めて三人程度に過ぎず(とうぜん0.55%以下ね)、しかし「項目のドラッグ&ドロップ時に起きる小さな問題」に関しては、昨年来累積で三万人を超える数に上ったに違いない。

[追記:07.25] トラック番号&ディスク番号等の最小幅に関しては日本語版のみの問題のようで、言語環境を英語にしてから iTunes を起動すると最適幅に設定できる。しかし、再度日本語で起動すると元の木阿弥、やっぱ日本語ローカライズの段階でバグっているようだ。前回デフォルトフォントを変更した影響であれば根が深そうにも思ったが、9.1では問題がなかったところを見ると、単なるパラメータの設定ミスのようにも思える。
と、なると「世界で私を含めて三人程度」という表現は誇張であったので「日本で私を含めて三人程度」に改めることにする。


ギャアギャアと五月蝿い連中が束になってかかれば、些細な問題でも全社を上げて対応するが、良識ある控えめなユーザが小声でささやくような問題には、仮にそれが重大なトラブルを引き起こすキッカケになろうとも(ちょっと大げさ)、放置プレイを決め込む腹だ。

要するに、企業として大きくなると懸念すべきは、問題の「質より量」ということなんだな。

このままだと、「トラック番号&ディスク番号最小幅問題」が修正されるのは、早くて来年の三月あたりか…、冗談ぢゃない。

よっしゃ、わかったそれなら声を大にして叫んでやろう。

トラック番号とディスク番号の最小幅を
さっさとなおせ〜っ、バカヤロー!!

ハァ、これでどおぢゃ!?

ところで、これは真っ向から余談なんだが、
iPhone 4 における一連の「アンテナゲート騒動」を眺めていると、アップルが好んで使う「小さな問題」という言葉も、問題の大小関係が必ずしも修正の優先順位を決定する要素にはならない、という現実をよく表していると思う。

5年ほど前、iPod nano の初代が発表されたときも、スティーブがジーンズのポッケから出したばっかりに、それを真似てディスプレイに傷が入ったと文句を言った連中と似たようなレベルな気がする。

ご参考:http://homepage.mac.com/hexagon/zassou/ipod_issue.html

で、今回はデス・グリップ(Death Grip:死の握り)だ。

「死の握り」って、なんか厨房が喜びそうな呼び方だが、どちらかといえば食中毒で死者を出した寿司屋に近いな。しかし、イザというときに繋がらない電話は、生死にかかわるから問題だとでも言いたいのだろうか?

そんな保証が携帯電話についているわけでもあるまいが、これもまた、あまりにも不確実なテクノロジーに頼りすぎている現代社会を象徴している一例だろう。

ネットで批判が増えれば増えるほど、売れ行きも伸びるというのがこの手の製品だから(または売れるから批判も増えるのかも)、たぶんアップルは気にしていないだろうが、iPhone ユーザはおもしろくないかもしれない。

そういうユーザ心理に配慮してか、アップルも一億ドル以上をかけてラボを建設した上に、その公式サイトまででっち上げてライバルを挑発しているのだが、その趣旨はさておき「アンテナ設計・試験室」というのが、一見の価値ありで、ん〜なんかよくわからんがスゲ〜。

アンテナの性能:http://www.apple.com/jp/antenna/
設計・試験室:http://www.apple.com/jp/antenna/testing-lab.html

さすがは、アップルお金持ち!って、要するにこれを見せびらかしたかっただけだろう。

それにしても、ライバルメーカはアップルの主張に反論することで、まんまとスティーブの罠に嵌まって自ら墓穴を掘っているようにも見える。

とくに、台湾の HTC Corp. が傑作で、
「電波受信問題はスマートフォンによくみられる問題ではなく、Appleはオペレーターに携帯電話をテストする十分な期間を提供しなかったようだ」
という内容のコメントを発表した直後に、「HTCの「Droid Eris」のユーザマニュアル(13ページ)には、アンテナが配置されている場所に触れると通話品質を損なうので、使用中は触れないようにと記載されているぞ」と、ジョン・グルーバーにツッコまれている。

一方、ノキアなんぞは、「一般的に、携帯端末を強く握ったときにアンテナ性能は影響を受ける可能性はある」と、おいおいあの大メーカが認めちまってるよ。

で、「だからこそノキアはユーザーの日常生活のあらゆる場面を想定して設計を行っている」と反論したそうだが、これぢゃあまったく反論になってないよな。

また、リサーチ・イン・モーション(RIM)からは、以下のような声明が発表されているらしい。

以下、他所んちよりコピペ
http://ascii.jp/elem/000/000/538/538343/
*************
アップル社が自社の失敗にRIMを巻き込もうとしていることは容認できません。アップル社のRIM製品に関する主張は、アンテナ設計に関する一般の理解を歪め、アップル社の困難な状況から注意を意図的に逸らそうとしているように見受けられます。RIMは、20年以上アンテナ設計の世界的なリーダーとして、業界最高水準の効率的かつ効果的な送受信性能をもつ無線データ製品を設計しています。RIMは、アップル社がiPhone 4で使用した設計を従来採用しておらず、特に電波が弱いエリアで通話が中断されるリスクを軽減する革新的な設計を採用しています。RIMのお客様は、BlackBerryスマートフォンの接続を維持するためにケースを使用する必要はない、ということを明確にお伝えします。アップル社は過去にデザインに関する決断を明確に下しました。アップル社はRIMや他社をアップル社固有の問題に巻き込もうとするのではなく、その決断に対する責任を持つべきです。
*************
と、鼻息も荒い。

BlackBerry が iPhone 4 に比べて、革新的な設計であり先進的なデザインなのかは、反論の余地もあるように思うが、「アップル社の困難な状況から注意を意図的に逸らそうとしている」と、言いながらそれに反論することで、すでに注意が逸れてしまったのではないか?

そうか、20年以上もやってる世界的なリーダーでも難しいのなら、駆け出しのアップルに多くを望んでも仕方がないな、彼らも完璧ではないって言ってるしぃ。

しかし、部分的に「ケースを使用する必要はない」というところなどは、ケースに入れるほどのデザインぢゃないからだろう、という iPhone ファンのツッコミが入りそうだが、そもそもケース自体あるのかな…、と調べてみたら流石にトップシェアのメーカ製品だけに、結構な数が販売されている。

だがそうなると、製造メーカの CEO から「ケースを使用する必要はない」なんてこと言われたら、こんどはケース製造メーカの CEO から、またまた「ぬわにぃこの〜っ」的な反論が出そうでキリがない。

いずれにしてもアンテナの問題は一筋縄ではいかんのだよ、という意味あいにおいては、アップルのフォローに回っている様にしか見えないところがツライな。

ま、見ている分には面白いだけで、もっとやれ〜とも思うのだが。

そういえば、その昔ポケベル時代を経て、初めて携帯電話なるものを使い始めた時のことを思い出した。

当時はまだアナログで電話機も高く(確か163,000円也の領収書が、探せばどこかにあったような)、当然通話料金もべらぼうで携帯電話の電話帳を表示したまま公衆電話ボックスに駆け込む、というのがトレンドであった時代である。

ハッキリ言って、目の前に公衆電話があるのに携帯電話を使うのは大馬鹿野郎のすることだという、良識がまだ生きていた時代だ。

それでも、近所に公衆電話がなくやむを得ず通話する時には、確かロッドアンテナを引き伸ばして使っていたよなあ。

その内、デジタルになってどんどんアンテナが短くなり、終いには引っぱっても伸びないただのイボチンになったと思ったら、いつのまにかアンテナの存在自体が見えなくなってしまった。見えないから無いとは断言できないのだが、漠然ともう必要なくなったものと考えていた。

それが、iPhone 4 の発表の時、スティーブがアンテナの存在に言及したとき、おっそうか無くなったわけぢゃないのね、ということに改めて気づかされた。

また、発表会場でも用途ごとに分離され、筐体デザインにも貢献しているそのアンテナを紹介している時には、会場から称賛ともとれるどよめきが起こっていたのを懐かしく思い出す。

と、いってもこれはそんなに昔話でもないのだが、なぜかもう遠い昔の出来事のような気がしてならない。

その、アンテナがこうも話題に上ろうとは、その時は誰も予想していなかっただろう。

翻って、業界ではまだ解決できていない問題であることが一般に広く発覚したわけで、衆目の興味を引いたことにより新たな技術革新も生まれるのではあるまいかと、お気楽に考えている。

ま、アップルとしてもこれだけ騒がれたら、宣伝広告費に換算するとゴムバンド代ぐらいはカル〜く出たろうし、iPhone 4 自体がアップルユーザにとっての逆踏み絵みたいなもんだろうな、SB だしぃ。

…おもいっきり余談でした。

… ということで、ひとつよろしく。
2010年07月某日 Hexagon/Okayama, Japan

[2010.07.21] iTunes 9.2.1 アップデ〜とぉ…お?、と余談。〜より転載&加筆修正

2010年7月18日日曜日

iPhone 4 の憂鬱

アンテナ問題やら、ガラスの強度やら、アップル製品に対するネガキャンは毎度毎度お馴染になっている。

結局、iPhone 4 にはなにも問題などない、只でくれてやるモノなんぞあるものかと、強がっていたアップルもバンパーを無料配布することで、事態の収拾を図ろうとしているようだ。

しかし、たかがあんなゴムバンド欲しさに、よくもこんなセコイ訴訟を起こせるものだと感心する。

すでに、SGPレザーポーチ・ビンテージエディションという、エラそうな名前でちょっと爺臭いが革製の大層なケースをゲットした身にとってみれば、どうでもいい話ではある。

しかし、iPhone 4 全数に供給するのはムリだという、スティーブの発言もチト気になる。

もちろん、それほど大量に生産されている iPhone 4 にくらべて、たいして売れるとも思ってもいない、バンパーの製造を委託しているメーカの生産能力に限りがあるから、というのがその理由だろう。

価格に関しても、毎度お馴染のアップルの値付けがボッタクリなだけ、という単純明快なオチかもしれない。

それとも、百均にでもありそうなゴムバンドみたいなものでさえ $29(¥2,800)もするんだから、よっぽど製造が困難な秘密の凝った仕掛けでもあるのだろうか?とか。

やっぱどうせ貰えるんなら、高いほうがいいよね〜、 いやいや、それこそ当初からこの手の訴訟を見越した先見の値付けだったんだお〜、とか。

足りない場合には別のケースを選択させるらしいが、それはいったいどんなモノなんだろう?とか。

と、あらゆる可能性がでてくるし、俄然別な興味も湧いてくる。

ま、そのような疑問にも調査分析のアプローチはしておかねばなるまい。ここはヒトツ受付が始まったら申し込んでみるか、だって只だしい〜、…と、もっとセコイ考えを巡らしている自分に気付いて、自己嫌悪に陥る。

7月18日現在「Apple iPhone 4 Bumper」は、アップルストアでは無料配布の準備のため「ご注文できません」状態である。

本国での状況はどうか知らないが、国内ではもともと SB の電波状態や通話品質など、語るに値しない問題と認識している。
したがって、個人的にはなにをいまさらという印象であり、とりたてて iPhone 4 のデメリットの様には感じていない。

それどころか、iPhone 3GS にさえ大きな不満があったわけでもなく、iPhone 4 にはより大きなメリットの部分しか見えていない。

ぶっちゃけ、「おわ〜すげぇな、コイツ」の毎日なのだ。

しかし、それでも根っからのひねくれ者としては、可愛さ余ってのイチャモンを付けないわけにもいかない。

それは、iPhone 4 やアップルを取り巻く諸々のモノに対する不満でもあるわけで、おのずと即時性などまったく期待できない駄文へと昇華していくのである。

アップル製品を使用することにおいては、一種盲目的な溺愛といっても過言ではないが、それだけに不満が募ることも多い。長年付き合っていれば熱い部分もあるが、一部では冷静な視点もある。

そんな、90点の満足を日々痛感しているユーザの戯言である。



実は、7月5日時点で入荷の案内があったので、速攻でソフトバンクショップへ駆けつけたわけなのだが、ちょうどその時期にサーバ機の入れ替えやら、遠隔地の iPad に対する出張サポートなど、いろいろなことが重なってついつい自身の iPhone 4 の確認作業が後回しになってしまった。

そんなわけで、本稿も初版は発売開始日には入手できず、傷心の日々を送っていた6月末時点で書き始めたんだが、アップロードのタイミングを逸してしまい、そのままボツにして捨ててしまうのもなんか悔しいので、このような時期外れ的な内容になってしまった。

と、言い訳はともかく、iPhone 4 予約騒動の顛末から。

6月8日の発表直後の午後と、そして念のために6月15日の正式予約受付開始日にもソフトバンクショップへ赴き、予約を入れたのだが残念ながら、6月24日の発売開始日には入手できなかった。

発表直後にショップを訪れたときは、当然のことながらまだ概要を把握している店員がいるわけもない。

まあ気の早い客だ、あんたが2番目だけどとりあえずプリ予約入れておいてあげるからね、ハイハイご苦労さま的なあしらわれ方をしたのだが、まだその頃は比較的平和な空気が漂っていた。

その後、正式予約受付開始の日程が発表され、一応15日にも来店して正式手続きを行うように連絡を受けたが、iPad の取扱いを行っているソフトバンクショップも皆無な田舎町のことだし、それほど緊迫した状況でもなかった。

ところが、6月15日の正式予約受付開始日(17時)にショップを訪れた時には、駐車場に入りきれない来店者の車が歩道や近隣の車道にもあふれ返り、あいにくの雨模様も相まって騒然とした状況であった。

さほど広くもないが、普段は決して満車になることなどない駐車場である。岡山でこれなんだから他所はさぞや祭りに…、と思わせるに充分な光景である。

6月8日には、にこやかに対応していたお姉さんたちの表情も完全に引きつって、パニック寸前の形相である。

定刻より30分ほど出遅れて17時30分頃、ごった返す店内で手に取った順番待ちの整理番号は、45番であった。
接客している担当窓口は、カウンターに四つぐらいしかなく、その時点で電光表示されている番号は、17番である。

おいおい、28人待ちかよ、ってほんまに今日中に終わるのか?
やっぱ、午前5時からやるべきぢゃなかったのか?

てなことを考えながら、店頭の Wi-Fi が利用できるので、店の隅っこで iPad with Wi-Fi モデルを取り出してネットを見る。

なんとアップル、このクソ忙しいときに新製品発表かよ〜(←Mac mini Mid 2010)。

と、ブツクサ言いながらも、いつになるかもわからない待ち時間を利用して、スペック等の基本仕様を調べ、COSMOS M&S の記事とこのサイトの6月16日分の原稿を書き上げる。

で、結局2時間ほど経過した時点でお呼びがかかったわけだが、6月8日とは別の担当者(ちぇっ、♂かよ)が受付手続きを行い、正式に予約待ち行列に登録された。

帰り際に、6月8日にはカルくあしらわれたお姉さんに「ほらな」という視線を送ってみたが、苦笑いが帰ってきただけである。

で、結局6月24日の発売開始日には、まことに申し訳ありませんが、お客様のご予約された機種は本日お渡しすることができません、という内容の電話連絡(といっても、こっちからまだか〜という電話に対して答えたに過ぎない)を受け、無駄とは知りつつもひとこと文句を言うべくショップへ乗り込んだ。


○プリ予約の時点では2番目だったはずだが、本日受け取れないということは、当然1台しか入荷しなかったと理解していいんだよな? 
●いえ、そういうわけではなく、予想以上に予約の数が多く、…ゴニョゴニョ…。

○予約で2番目なら、2台以上の入荷で捌けるんだし、予約の数の多さはこの際関係ないだろう。
●いや、それが、…ゴニョゴニョ…、当方の事務手続き上の手違いで、…、イヤもうホントに大変なんすから…蜂の頭。


と、訳のわからない不毛なやり取りを楽しんだ揚げ句、次回入荷の予定はまったくわかりませんが、入荷次第必ずご連絡いたしますので、ここは一つ穏便に、という通告をうけたのみで店を後にした。

あれはいったい、何のための予約騒ぎだったんだとも思うが、どうもそんな単純な論理では済まない、大人の内部事情があるらしい。(たぶん新規契約を優先して、機種変更とか買い増しの熱血組は、どうせ待たせても買うだろうという読みか?)

結果、岡山のそのショップでも当日十数台は入荷したようだが、首都圏では予約無しの当日行列のために500台以上が用意されたという話を聞くと、念入りに予約したにもかかわらず、後回しにされた立場としては、ちょっとムっとする。

もうすでに、機種変更ユーザにも第二ロット(?)の iPhone 4 の供給が始まっているらしい。(白いヤツはまだまだ、だが…)

と、すでに iPhone 4 は入手して日々実用に供しているのだが、後回しにされた予約騒動の恨み言のひとつも言っておかないと悔しいので、書いてみました。

… ということで、ひとつよろしく。

2010年07月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2010.07.18] iPhone OS から iOS4 への憂鬱〜より転載&加筆修正