2011年10月7日金曜日

iPhone 4S [iPhone for Steve]

ということで、スティーブへの供養になればとの思いから、速攻で予約を入れておいた。(64白)

予約は受けるが、発売開始当日の提供を確約するものではないことをしつこく念を押され、SB ショップを後にする。さすがは岡山、都会と違い初日の予約は30人程度と長閑なものであるが、もともとアップル一社からの供給量を au と折半するわけだから、単純に考えても半減する計算になる。

いったいいつになることやら…。

発表前に噂された、複数機種のラインナップやティアドロップなキモチ悪いデザイン、背面をガラスからプラスチッキーな筐体に変えた製品など、あんなモノ誰も欲しがりはすまいと呆れていたが、もし万が一そんな製品が発表されるのなら、このまましばらく iPhone 4 を使い続ける覚悟もしていた。個人的に iPhone 4 のデザインは大変気に入っていたので、デザインに変更がないことは大歓迎である。

ネット上では、iPhone 5 ではなかったことに失望する声もあるようだが、現時点で実現できる性能・機能において、アップルがデザインを大きく変えてまで製品化するほどの、全く新しい何かを望むほうがどだい無理な話だ。iPhone 4 の発売からまだ1年と少ししか経過していないことを考えても、今年は iPhone 4.5 (=4S) が妥当な線だと思うし、iPhone 4 自体現時点でも大きな不満はない。

ただ、初代 iPad から iPad 2 に移行して感じるのは、デュアルコア A5 のパフォーマンス改善度が大きいことだ。今後、iCloud やら iOS5 関連のサービス、Mac OS X Lion との連携を考慮すると、ネットワーク速度に対する要求度も上がってくることは容易に想像できる。ただ尻はいかがなものか、と思う…いや、呼び方の問題なんだけどね。誰かもう少し可愛い名前を考えてはくれまいか。(HAL になれるか Racter で終わるのかは不明だが、結構遊べる。いっそユーザが独自に命名できる機能でもあれば、かなりアブナイ世界に…)

その外観デザインも含めて、もともと完成度が高かった iPhone 4 に磨きをかけて、より理想に近づけることこそが今年の課題であるとしたアップルの判断は十分に評価できるし、まだ現物を手にする前から断言できることでもないが、つぶさに仕様を見れば一概にマイナーチェンジとは言えない改良も施されているように思う。

中身がたいして変わらないにもかかわらず、ただ目先を変えるためにデザインを変えてみたり(たいていは、元のデザインが良ければ良いほど、マイナーチェンジによって崩れてくる場合が多い)、あらゆる要求にすべて応えようとしてポリシーの無いラインナップを揃えてみたり、と他社製品にはよく目にするパターンであるが、そんなもので喜んでくれる顧客を相手にしているメーカはある意味ラクである。

アップルもそのような顧客に取り入るつもりがあるのなら、今回の iPhone 4S も多少デザインを変えて iPhone 5 という名称を与えれば済んだはずだ。実際中身は、iPhone 5 という名前でもかまわないんぢゃないかと思えるほどの改良はされているが、その全てがハードウェアとしてのスペックシートを見ただけで判断できるものばかりではない。

プロセッサの処理能力を超えた高画素(≠高画質)カメラを搭載した携帯電話がいかに悲惨なモノか(巨大な汚物を生成するだけね)、マニュアルを参照しないと音楽を一曲聴くこともできないような代物は、某ソニーの携帯で経験済みである。

毎年毎年、飽きもせずに発表される春夏モデルやら秋冬モデルに慣れた連中には、内容はさておき外見が変わらないこと自体が悪に見えるのだろうが、裏を返せば、1年やそこらで変更するようなデザインなら、出す前にもっとよく吟味しろと言いたい。

過去を振り返ってみても、一度世に送り出したデザインは最低でも2〜3年は変更しないのがアップルである。中でもよっぽどの自信作というか、気合いが入った製品はもっと長い。

したがって、使い捨てのデザインとその乱造に何の抵抗も感じないのなら、アップルはやめておけ…と、たぶんスティーブなら言うだろうな。(合掌)

…ということで、ヒトツよろしく

2011年10月某日 Hexagon/Okayama, Japan







[2011.10.07] iPhone 4S [iPhone for Steve]〜より転載&加筆修正

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