2011年10月25日火曜日

iPhone 4S … and MacBook Pro

で、意外なことに発売開始当日に運良くゲット。

予約時点のゴタ付きが嘘のように感じられるほどで、白の64ならたぶん少ないだろうという選択が功を奏したのかとも思ったが、その後の情報では何とこちらも意外なことに、白の64が一番人気らしい。 やはり、「スティーブへの供養」と考えたギークが少なくなかったと見えて、平時の売れ筋とは多少異なる売れ方をしているようだ。

事前に Mac で MobileMe アカウントを iCloud へ移行しておいたので、設定作業はことの他スムーズに完了した。iOS5 へアップデートした iPad 2 の方が手間がかかったぐらいで、呆気ないほどである。使用開始から一年と少したつ iPhone 4 に対する不満といえば、今年始めに発表され、すったもんだの挙句ちょうど iPhone 4 から一年後あたりにゲットした Pad 2 の動作に比べて若干のもたつきぐらいだったのだが、対 iPad から2割程度クロックダウンされているとは言え、動作は頗る機敏でさすがに速い。

が、iCloud のせいか、格段に増えた通知処理のせいか、Wi-Fiシンクのせいか、こちらの発音のせいであまりにも会話が成立しない「siri」との不毛なやり取りのせいか iPhone4 との単純比較ではバッテリーの消耗が早い。おかげで、出先では iPhone 4 を使用していた時にはほとんど出番の無かった、エネループモバイルバッテリーが大活躍というあまりありがたくない状況である。

機敏な動作に加えて、以前から取り立てて不満があったわけでもないが、その使い勝手とより明るく高画質になったカメラ機能には驚かされる。個人的な見解では、携帯電話と一眼レフの隙間はほぼ埋め尽くされたと言っても過言ではない。もう撮像素子の小さなカメラには全く興味が失せること必至で、撮りたい時に持っているかというシャッターチャンス的な視点まで考慮すれば、凡百のコンパクトカメラには完全に引導を渡したと言えるだろう。

それにつけても最近の高級コンパクトというジャンルの製品、たいした画質でもないのにバカみたいに高価だ。価値観は人それぞれということに異論はないが、あんなモン買うぐらいなら、一眼レフのエントリーモデル買った方がはるかにマシと思う。

前述の「siri」に関しては中々の萌えキャラであることを含めてネットで話題になっているようだが、来年の日本語化まではせいぜい発音の練習台として相手になってもらおう。

そういえば、iOS5 へアップデートした iPad の iTunes というかミュージックアプリが使いにくくなっている。Safari のタブブラウジング機能も iPad には以前のようなトップサイトもどきの方が似合っていると思う。確かに機能的ではないのだが、なんとなく使いやすかったので機能選択で切替えが出来るとありがたいのだが。

ただ、ミュージックアプリはそんな何となくのレベルではなく、ボタンや再生位置を表す唐突に赤い縦棒など、ハッキリ言って醜い。測定器よろしく赤針採用するんなら、背景デザインからクロノチックにやり直すべきだろう。またそうかと思えば、シャッフルやリピートなどのインジケータからは色が消えて一体どっちが選択されているのか一見して判別しづらいなど、 UI デザインからして劣化している。

ボリュームのツマミなどは70年代の SONY TA-1150 を思い出すデザインだ。かつて使用していたこともあり、個人的には嫌いではないが、どうせパチるんなら TEAC C-3 あたりするか、いっそ直球で McIntosh にトリビュートというのも一興だと思うな。

プレイリストを選択した時のスタック表示をピンチしても写真アプリのようにアートワークを展開してくれるわけでもなく、選択後はただひたすらリスト表示だけというのは寂しいし、背景もライトグレイだったりブラックだったりまるで一貫性がないのもいただけない。以前も、iTunes のアルバム表示の背景を突然白バックのみに変更し大ヒンシュクをかった揚げ句、慌てて次回バージョンアップで「明るい/暗い」の設定を追加した前科があるにもかかわらず、またもや懲りもせずに選択肢の無いこのデザインである。

マウスポインタと指先というポインティングディバイスによる違いでは、ボタンデザインにも工夫が必要だが、表示部における背景という点においては無関係であるはずだ。アプリ名も本来はミュージックではなく「iTunes」であるべきで、ビデオと分離させる意味はない。いっそApp Store と iTunes はひとつにまとめて、そのボタン名についている「Store」という命名が妥当であろうと思う。

iPad や iPone など、現在の容量からすると音楽に特化すればかなりの曲数を搭載できるキャパを持っているのだが、機能面ではそれを管理する能力に欠けている。再生中のアートワークの拡大表示では、フリップすることで曲の切替えができる様になったことは評価できるが、再生を始める前にもう少し論理的な絞り込みができる工夫が欲しい。

要するに、Mac OS 版の iTunes では当初から実現されている、ジャンル>アーティスト>アルバムという絞り込みが、プレイリストを選択しても出来て当たり前のような気がするんだが、iPhone 版では可能なボタンの編集機能さえもないところなどを含めて、なぜこんなところで手抜きをするのか理解に苦しむ。

また、iTunes App があるんだから、わざわざ間違えて押してしまう位置に「Store」ボタンを配置するのは、あざとい商売気が露呈してみっともないことこの上ない。まるで有料サイトへ誘導目的の無料アプリを使わせて頂いている気分になってしまうが、ミュージックアプリは iOS 機器の代金に含まれている標準機能なんだから、決して無料などではないはずだ。

てなことを書いていたら、アップル、火曜日でもないのにMacBook Pro シリーズをアップデート。

10月25日午前01時45分時点ではプレスリリースも無いようで、例によってコッソリアップデートかもしれない。おおまかに見るとマイナーアップデートのようで、価格改定の色合いが強いが、目を凝らしてよ〜おく見るとプロセッサはわずかにクロックアップ、ハードディスクは上位モデルが750GBになっている。外形デザインやサイズ的には変更が無いようで、今回もう一回ぐらいはこのデザインを踏襲するようだな。しかし、その効果はさておき、MacBook Air や iPhone 4S でBluetooth 4.0 を採用したのだから、てっきり 次回のアップデートでは全ての機種で採用されるものと思っていたのだが、Bluetooth 2.1 + EDR というのはどうしたことだろう?

たぶん、来年には光学ドライブを外してくる様な気がするが、そのときなは現行 MacBook Air シリーズにも無いようなサプライズを盛り込んでくるに違いない、と信じよう。

どうも、iCloud の無料展開以来あっちこっちで元を取ろうとしているのではあるまいか、と勘ぐってしまう。たしかに、データセンターの維持管理には膨大な経費がかかるのだろうが、ミュージックアプリのあからさまな売上至上主義的インターフェイスにはムカつくので、せめて設定で表示/非表示の切替えぐらいつけろと言いたい。加えて、iCloud がらみの諸機能について、Win では Vista and 7 両対応なのに、なんで Mac OS は Lion 限定になっちまうのか。

カネ持ってるんだから、スノレパ&モ〜ボ〜ミィであと3年ぐらいサポートするぐらいの太っ腹を見せてもバチは当たらんと思うが、これが Tim Cook CEO の財務管理能力の一端と見るなら、アップルの未来は暗いぞ!

スティーブの法事も済んでいない時点で、こんなことは言いたくないが、 やっぱ、誰に対しても四の五の言わせず駄目出しができるヤツがいないとマズいんぢゃないかなあ?


2011年10月某日 Hexagon/Okayama, Japan

[2011.10.25] iPhone 4S ...... and MocBook Pro〜より転載&加筆修正

0 件のコメント:

コメントを投稿