毎月恒例、土壇場の更新である。
と、定点観測の月末更新を済し崩し的に既成事実にしてしまうのだが、これといった大ネタもないので、致し方あるまい。
ところで、「済し崩し」には、成り行きを利用して有耶無耶してしまうような、ネガティブな意味合いはないらしい。
ここでは、その時の雰囲気に任せて事を進めようとする、姑息な行為として使っているが、元々は借りた金を徐々に支払うことを意味する語であり、物事を少しずつ片付けていくとか徐々に物事を行うことなど、まことに堅実でポジティブな行いを表す言葉なんである。
しかし、少しずつの積み重ねで徐々に変化させ、結果として一方的な結論に導くやり方には、どうしても悪いイメージが付き纏う。徐々に物事を行うといえば穏健な雰囲気もあるのだが、言い方をかえればズルズルとかジワジワとか、相手が気付かないよう徐々に形勢を傾けて、その勢いで物事を進めようとする様なども連想できる。
例文などにも、「既得権を済し崩しに形骸化していく」という風に、「済し崩し」自体にネガティブな意味はなくとも、結果としての文章全体からはプンプンと負の臭いというか、悪意みたいなものが漂ってくる、そんな表現で使われることが多い。いにしえより、巧妙な悪事は堅実でなければ成就しない事になっているし、完全犯罪はバカには無理だというのも道理である。
ちなみに、上記の「姑息な行為」という表現は、本来の「一時しのぎ」の意味で使っているが、一般的には「ひきょうな」という意味で使う人の方が多いそうだ。
故事にまつわる表現などは時代と共に変化するもので、必ずしも誤用と言い切れない使われ方もある。いわゆる諺などに多い、〜から転じてと表現される場合だが、言葉の民主主義みたいなものを振り回せば、元々の意味や正否正誤または正邪は関係なく、多い方が勝ちになってしまう。それも如何なものかと思うが、例えば「玉石混淆」よりは、「玉石混合」の方が意味が通りやすい気もするのは確かである。
「汚名挽回」みたいな表現は、思わず聞き流してしまいそうになるが、汚名返上/名誉挽回の真ん中を略してしまうと、意味が変わってくる。挽回すべきは名誉であり、汚名は返上するもの。そんなもん挽回してどうする? というツッコミも入れたくなる。
だが、これとて返上すれば結果的には挽回したことになるというこじつけも可能だし、汚名返上/名誉挽回の省略形と見れば、それ自体意味を持つ熟語でさえ無い。
それでも明らかな間違い、それも自分でも笑っちゃうような表現にならぬよう気をつけようとは常々考えているのだが、油断するとつい普段の勘違いに気付かずに使ってしまう場合もある。
まあ、それがどうしたというわけでもないのだが、昨年と同様に今年も夏らしい8月の空には巡り合うこともなく終った、キリンビール8月号だ。
2015年8月30日日曜日
2015年8月20日木曜日
雑談の散歩道:其の壱
暑い暑いと言っている内に、はや八月も半ばを過ぎた。
ここ何日か、朝夕の気温もグッと下がって過ごしやすくなっている。まあ、このまま秋に突入するとも思えないので、その内また暑さもぶり返してくるに違いない。
SIGMA DPM による写真の方は相変わらずサッパリだが、iPhone によるお散歩記録みたいなモノは、どんどん増えて充実の一途を辿っている。
だが、先月あたりからの出掛けた記録を見ると、持ち出している装備というか主にバッグ類なんだが、毎回マチマチである。なかなか、定番になりえるモノがないので、未だ迷走が続いている。
ここ何日か、朝夕の気温もグッと下がって過ごしやすくなっている。まあ、このまま秋に突入するとも思えないので、その内また暑さもぶり返してくるに違いない。
SIGMA DPM による写真の方は相変わらずサッパリだが、iPhone によるお散歩記録みたいなモノは、どんどん増えて充実の一途を辿っている。
だが、先月あたりからの出掛けた記録を見ると、持ち出している装備というか主にバッグ類なんだが、毎回マチマチである。なかなか、定番になりえるモノがないので、未だ迷走が続いている。
2015年8月17日月曜日
2015年8月10日月曜日
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