2013年10月31日木曜日

憂鬱2

iOS 7 および 10.9 マーヴェリクス移行後、何かと互換性の無さに不満が募る。

iPad をアップデート後、強制的にインストールされた iWork のおかげで、iCloud 上に保存してあった書類のいくつかは Mac で開けなくなった。

Mac 版もアップデートしないと読込めない。iPad を iOS 7 にアップデートしたら最後、山猫でしばらく様子を見よう、などと悠長なことを言っていられないのだ。

もしくは、新バージョンの方でわざわざ ’09 用に書き出す手間をかけるか、未だにベータ版の Web 版を使うしかないのである。

iPad 版の iWork などアップデートするつもりもなかったにもかかわらず、勝手にやっといてこの始末だ。

仕方なく、Mac 版のアップデートをしようとしても DVD 版でインストールしたユーザにはアップデータが表示されない。

マーヴェリクスにすれば無料、などと大風呂敷を広げといて App Store では ¥2,000 の表示で、まるで悪徳詐欺にでも引掛った気分になる。

ま、実際には英語環境に切替えてからアクセスすれば、無料でアップデートできるのだが、知らないユーザはたぶん戸惑っているに違いない。

App Store のバグだろうという噂だが、いつまでたってもこんなバカバカしいバグを修正しないのは、いったいどういう了見なんだろう。

どうせ旧ユーザに対する嫌がらせの一環だろうが、まるでググレカス!と言われているようで、ユーザフレンドリーなどという言葉は、最近のアップルにとって死語と成り果てたらしい。

それならと、最近購入した製品で Apple Software Up-to-Date プログラムに申し込んでおけば、そのような罠にハマることもあるまいと考え所定の手続き行ったら、

「本製品のご購入元の販売店は、Apple 製品取扱店ではありません。」という理由で却下された。

Apple 製品に対するサポートは製品そのものに対するものであり、どこで購入しようが関係ないと思っていたが、パチものでもない正規品のユーザを購入先でも差別するらしい。

もう、アホらしくて何もする気がおこらない。

その他にも、移行アシスタントやタイムカプセルヘのアクセス等、互換性の無さをあげればキリがないのである。機能的な不足分を補うためにインストールしておいた AirMac ユーティリティ5.6.1 なども見事に駆逐される。

iOS 7、iWork に続いてマーヴェリクスまでもが、タダでもいらないアップデートに見えてきたような気がする、今日この頃。


…ということで、来月もヒトツよろしく。
2013年10月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2013.10.31] 憂鬱2 〜より転載&加筆修正

2013年10月27日日曜日

憂鬱

アップルの憂鬱な話ばかりしていると、気分も暗くなる。

天気も悪いと、気分も暗くなるのが普通なのだろうが、こと写真やカメネタとなればそうでもない。雨の日には雨の写真が撮れるのだから、土砂降りでも気分は晴れるのである。

真冬の暖かい部屋で食べるアイスクリームや、真夏の熱々激辛ラーメンみたいなものだが、一歩間違えると厳寒の雪山で遭難中のかき氷とか、水を求めて彷徨う赤道直下の砂漠でカステラみたいな、拷問のようにもなる。

要は、状況に応じた楽しみ方さえ知っていれば、天気など気分を左右する要素にはならないのだ。

なんと、本日2本目の連チャンだが、さすがはカメネタのモチベは留まるところを知らないな。

インデックス・ローテイタを活用した、パノラマ写真はまだまだ先の話だが、今回はまたまた失敗談である。撮影機材絡みなら、失敗談でもそれなりに楽しんでいる自分が、可笑しくもあり不思議でもある。

どうも、レベリングベース DYH-66i に絡んだ、機材の選択は鬼門だ。

現状ではレベリングベースに直付けしているローテイタを、如何に簡単に切り離すかを検討した時、一番に思いついたのはレベリングベースに最適化された DDY-64iL である。または、単独でパンベースとしての機能も兼ねるという点では、パンニングクランプの64mm版 DDH-01 というのもアリだろう。(☜これが間違い)

ロングノブ版の元祖 DDY-64 はすでに入手困難な状況だが、DDY-64i を経てロングノブ版の後継 DDY-64iL が出ているので問題はない。

だが、パンニングクランプの 64mm 版 DDH-01 には、直系の後継機種は現在のサンウェイフォトのラインナップには存在しない。そんな状況からインデックス・ローテイタ(DDP-64M)の導入に至ったわけであるが、単なるパンベースとしては、本来なら DDH-01 が相応しいのである。(あらら)

今ではディスコンになっている、64mm 版のパンニングクランプ Sunwayfoto DDH-01 であるが、価格は高いものの絶滅したわけでもなく現在でも入手可能である。しかし、2万円を大きく超えていては、そんな用途で導入するのは、いくらなんでもバカバカしい。

ところが、64mm版のパンニングクランプなら、サンウェイフォト以外にも選択肢はあるのだ。

前回、ローテイタを紹介した時にチラッと呟いたことのあるデスモンド(Desmond)というブランドの製品で PC-1 というものだ。この手の製品にしては、まるで名が体を表していない掟破りな製品型番であり、同じ中華製品とはいえ、いやが上にも胡散臭さ満開である。

このブランド、アマゾンなどでもよく見かけるのだが、どう見てもサンウェイフォト(Sunwayfoto)のパチものにしか見えない。掲載されているさほど大きくもない写真でさえ、なんとなく安っぽさが見え隠れするのだが、もちろんそのぶん価格も相当安い。

国内のアマゾンでの価格はせいぜい2割程度しか違わないが、海外のショップに目を向けると、半値以下も珍しくない状況である。

eBay あたりでは、前述の DDH-01 の国内流通価格に比べると、外見上ほぼ同等品(に見える)Desmond PC-1 の価格はなんと 1/4 以下($59.75)という、おいおいほんまにだいぢょうぶかと心配になるぐらいの激安ぶりだ。

今でこそ円安で時期が悪いとはいえ、送料($13.41)を払っても 7,500円程度なら、52mm 版の DDH-02i よりも安いのだ。

ここで、当初予定していた円形クランプ(DDY-64iL)の導入計画がぐらついたのである。アマゾンの並行輸入品を取扱う業者の中では、比較的良心的な価格を提示しているアクアクランの DDY-64iL は ¥5,200 であり、もちろんアマゾンが発送するので送料は無料である。

だが、パンニングクランプは最低でも軒並み9千円以上で、ましてや 64mm 版となるとおよそ手が出る価格のものは皆無である。あわよくば、その機能と見た目の整合性も兼ね備えた両取りができることに、スケベ根性が働いたとしても責められない事情もある。

Amazon US でも同じ業者(OEC Camera)が扱っているが、なぜか $10 も高い。Amazon US は、元々日本向けの送料が高いので、製品到着には多少時間はかかるものの、送料の安いアメリカ郵便(USPS)を利用して eBay から取り寄せてみたのである。

支払いは Paypal 経由でカード払いができるのでさほど面倒はないが、国内のアマゾンと宅配便の速さに慣れた身には、注文から到着まで10日もかかると、結構しびれがきれる。

テキサスからシカゴまで運ぶのに5日もかかった揚げ句、その後はトラッキング情報もロクに更新されないので、いつ国内に到着したのか不明のまま、忘れた頃に突然ポストに入っていた、という状況である。

で、問題の Desmond PC-1 であるが、やはり価格なりのモノでしかない。比較対象があって初めて価値がわかることは多いが、その典型のようなものだ。

サンウェイフォト自体、はたしてパチものが現れるほどの製品なのか、という疑いは正直自分の中にあったのだが、デスモンドを見て確信したのである。これはレベルが違うぞ、と。

実際、eBay には製品名はおろか製造元も明記されていない、サンウェイフォトもどきもゴロゴロしている。たしかに価格も安いが、さすがに手を出す気にはなれない怪しさ一杯である。

アルカや RRS から見れば、サンウェイフォトなどパチモンでしかないという意見もあるかもしれないが、少なくともその作りに関しては不満のないレベルを保っていると思う。

が、しかし残念ながらデスモンド、少なくとも Desmond PC-1 は2ランクぐらいは落ちる。

まず、梱包からしていい加減であり、白い段ボールにプチプチだが、製品自体はプチプチに包まれてもおらず、ただその上に乗っているだけで、箱のなかで遊んでいる状態である。

サンウェイフォト製品が、たかがクランプひとつでも付属のネジやレンチまで、その形状に沿ったスポンジを切出して収めたパッケージを基本としているのに比べると、かつての安かろう悪かろうの中華製品を思い出す。

梱包など多少雑でも、正味の製品が良ければ安物買いとしては十分満足できるのであるが、製品自体もそれなりすぎるのである。

箱から出して手に取った時点で、軸受けから漏れ出したかなり粘性の高いグリスでべとついており、触るもの全てがギトギトになってしまう。したがって、まず最初の儀式は掃除からである。

また、ご丁寧にも丸い水準に加えて、縦横方向にもう二つも水準器を装備しているが、その精度はいずれもお笑い草で、てんでバラバラな表示をする。この手の水準器にはもう何も期待しない体になってしまっているので乾いた笑いしか出てこないが、相当な脱力感がある。

次に、クランプの回転が殊の外重たい上に、全周の特定部分でさらに極端に重くなる箇所がある。およそ、軸受けの精度が出ていないことが予想される。全体の渋さは、気温が上がれば少しは軽くなることも期待できるが、部分的に引っかかるのは頂けない。

極付けは、ロックノブがベース部分より下にはみ出しているので、DDY-64i で起こっていた出っ張りとの干渉問題が、ここでも DYH-66i への取付を阻害しているのである。

ただ、これはデスモンドのせいではない。あくまでもこちらのミステイクであり、まるで学習機能が働いていないことを証明したに過ぎない。

勘違いの元になっているのは、最近のサンウェイフォト DDH シリーズと違って、パンロックノブが上部の回転部分ではなく、ベース側に設置されていることだ。

これに関しては、パチッた元と思われる DDH-01 も、よくよく見ると同じようにベース側に設置されている。したがって、仮に高価な DDH-01 を購入したとしても同様に干渉は避けられない。

色々なサイトで確認したつもりだが、どこにも DYH-66i に直付けできるという例などないにも関わらず、DDY-64iL と同様にロングノブであるという事実のみで、できると考えてしまったようである。(あ〜あ)

それでも、付属の AM-01 相当品は入手できたし、クランプとしては実用上問題はなさそうなので何らかの用途はあるに違いない、…と思いたい。

最近よく訪れる S.C.V Photo Ideas のサイトでも、デスモンド製品は頻繁に紹介されており、何度か参考にしようと眺めてみたことはある。しかし、自慢ぢゃないが英語の文章からその製品に対する、微妙なニュアンスを読み取れるほどの読解力は持ち合わせていない。

個人的にはお勧めしないが、その価格とそれに代わる該当製品がないモノに関しては、デスモンドもそれなりの魅力はあることは確かであり、いくつかのオリジナリティ溢れる製品も存在するメーカである。

ま、汎用レールぐらいならそれほど失望することはない、と思う。

かつては、スケールも刻印されていないいかにも怪しげなモノも見受けられたが、最近の製品では外見上もかなりまともになっている。サンウェイフォトが製品化していない、微妙に長さの違う製品もあることだし。(^^)

サンウェイフォトのパンニングクランプが実現している、スムーズな回転を基準にすれば、お粗末極まりないレベルであるが、逆にデスモンドのおかげで、同じ中華のサンウェイフォトに対する見方が、多少変わったような気がする。

上を見ればキリがないのは、どのジャンルにも共通することだが、下を見れば果てがない、その底は日本人の目からは信じられない深さであったりするのも、中華製品の特徴であることを忘れてはならない。

身の丈にあった製品の選択という点においても、自分の使っている製品の現在位置を知る上で、貴重な体験であったと考えている。

あっちゃ〜、やっちまったぜい。


…ということで、ヒトツよろしく。
2013年10月某日 Hexagon/Okayama, Japan

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[2013.10.27] 憂鬱 〜より転載&加筆修正

新しい iWork

新しい iWork の評判が悪いらしい。

元々それほど評判が良かったアプリでもないのだが、それでも Mac OS との親和性の高さから、好んで使っていたユーザはたぶん少なからずいたと思う。

個人的にも、どうしても必要な場合以外では、あえて使い慣れたエクセルでなくナンバーズを利用することも多かった。今回も出来が良ければ、ペラペラなアイコンには目を瞑って新しい iWork も使ってみようか、とも思っていた。

だが、そういうわけにもいかない状況のようだ。

かつて、マイクロソフトエクセルはペイントやドローとならんで、マックユーザの間では定番となっていただけでなく、マックの使いやすさを象徴するアプリの旗頭であった。

ま、少なくとも日本語環境という面において、当時のマックライトやワードごときでは、一太郎相手に真っ向勝負を挑むのはどだい無理な話であったが、それでもマルチプランやオフィスグラフの使いにくさに比べりゃ、エクセルだけはマック陣営にとって完全勝利をもたらす自慢のアプリであった。

取っつきやすさでは、アシュトンテイトの dBASE に初代のファイルメーカでも十分に対抗できた時代であり、まだやっと MS DOS が主流になりつつあった PC-9801 を相手にアップルジャパンが七転八倒を繰返していた太古の話である。

いまさらそんな、ジュラ紀や白亜紀の話をしても不毛なことは重々承知しているが、マックといえばエクセルという時代もあったのだ。

しかし、ウィンドウズ版のエクセルがロータス123 を完全に駆逐した頃から、マック版エクセルの機能強化も遅れ気味になり、また逆に機能が増えるほど、だんだんと使いやすさも色褪せてきたような印象がある。

現在の OS X 以前は、しばらくの間提供されていた統合型ソフトを利用することが多くなって、クラリスインパクトやワークスを好んで使用してきた。ウィンドウズとの互換性など全く無いにもかかわらず、純正アプリを信頼していたマックユーザは少なくない。

ところが、ある日突然アップルに裏切られたのである。

統合型ソフトのデータ、特に使用することが多かったドロー系のデータに関して全く引き継ぐソフトが皆無な状態は、当時誰も予想だにしていなかったはずである。それ以来、アップル純正のアプリに対して不信感を抱いたユーザは多い。

クラリスからワークスを引き継いだ時は、クラリスインパクトのデータはほぼ全滅したし、最初の iWork が発表された当時も、当然アップルワークスに対する上位互換性など、あって当然という期待はあった。

マックで使える、ドロー&ペイント系のマシな純正アプリがなくなって、もう15年以上にもなる。そんなマックユーザの期待は全て無視されたのだから、iCloud 絡みの使いにくさと相まって、そうでなくても敬遠されがちなアップル純正である。

今回、マーヴェリックスとならんで、新規購入者に対して無料提供という太っ腹な一面を見せたアップルであるが、前バージョンから大幅に機能を削るという悪い癖を全く懲りもせず、ここでも発揮したようである。

今回の新しい iWork、iPhone や iPad での使用を優先するあまり、マックユーザに対する配慮に欠けたダウングレードといえるだろう。

古くからマックを使用しているユーザで iWork を使っているのは、よほどのアップルファンである。そんな、数少ないユーザからもバッシングを受けるような改悪をしていれば、もはやタダでもいらないソフトに成り下がってしまった、と言われてもしかたがない。

以前ティム・クックは、マイクロソフトのパソコンとタブレットの統合は、冷蔵庫とトースターを合体させるようなものだと評したが、今のアップルがやっていることは、それよりもっと酷い。

統合どころか、まるでトースターサイズの冷蔵庫をユーザに押し付けるようなもので、どう見ても iOS が OS X の足を引張っているとしか思えないのである。

数だけは多く売れている iOS 機器の悪影響は、もうすでに Mac にも及んでいる。おそらく、アップルは Mac ようなコンピュータなど、さっさと止めてしまいたいのだろう。

となれば、アップルと決別する日は、意外と近いのかもしれない。

さて…、どうしたものか。


…ということで、ヒトツよろしく。
2013年10月某日 Hexagon/Okayama, Japan

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[2013.10.27] 新しい iWork 〜より転載&加筆修正

2013年10月23日水曜日

Apple Special Event October 2013


アップル、10月22日(現地時間)にサンフランシスコで開催したスペシャルイベント「Apple Special Event October 2013」において、Mavericks を本日よりリリースすることを発表。Snow Leopard 以降から、無料でアップグレードが可能。

また、より薄く軽くなった、新しい 9.7インチの iPad Air と 7.9インチの Retinaディスプレイを搭載した、iPad mini などを発表。iPad Air は 11月1日より、iPad mini Retina は11月後半より発売開始の予定。

以上、業務連絡。

iPad Air はサイズも重量も小さくなっているが、iPad mini はわずか 0.3mm だが、以前より厚く重くなっている。(iPad Air と同じ 7.5mm)

より小さくできないなら、せめて現状維持ぐらいに留めてくれまいかと思うが、よほどギリギリで作っているのだろう。iPad も Retina モデルになった時は厚く重くなっていた。

ま、11月になってみないと、細かいことはわからないが iPad Air は薄く重量も 500g 以下になったことで、かなり軽く感じるんぢゃないかな。


で、問題のマーヴェリックスだが、午前4時45分現在ダウンロード中(約5.3GB)である。はたして、mach_kernel はどうなることやら。

[06:00] 追記・補足:Update
どうやらチャックは閉まったようだが、まさかマーヴェリックスへの誘導作戦ではあるまいな。 しかし、アクティビティモニタがなんか使い辛え、文字ぢゃなくグラフでだせよな。 
ところで、22日深夜より数時間にわたって、こことコスモスのページのみアクセス不能になっていた。IP 直打ちなら繋がっていたので、どうもネットワークソリューションズの DNS に問題があったようだ。詳細は不明ながら、今のところ復旧している。

[18:00] 追記・補足:Update
マーヴェリックス、事前の情報通りビルドは 10.9 (13A603)。今のところ、斬込み隊長の MacBook Air のみアップデート。

サーバ管理ユーティリティはペケがついているので、 メインとサーバはしばらく様子見。現時点ではクライアントとしてのアップデータしか提供されていないようだ。

だいたい、サーバは前回初期バージョンでトラブったので当面見送ろう。とりあえず、Safari 6.1、iTunes 11.1.2、ARD Cliant 3.7.0 など、10.8.5 (12F45) に対して配信されているアップデートのみを実施することに。

危惧された iWork '09 のアイコンは、未だ iOS 7 のようなチャチなモノにはなっていない。だが、17億円も払ったスイス国鉄の時計デザインを平気で変えてしまうアップルのことだから、いずれにしても時間の問題かもしれない。

[10/24] 追記・補足:Update
隠しても隠しても、新たなウィンドウを開くたびに表示されるファインダのツールバー/サイドバーが鬱陶しい。

タグはラベルがコメント欄に文字として入っただけで、検索しづらい点は従来と変わっていない。サイドバーに常設するぐらいなら、従来の検索条件の保存でもできたことだ。

何か文字を入れないと検索条件を変更できないし、後から検索範囲を指定することもできない。未だにクエリみたいな訳の分からないものをユーザに要求するのは、いい加減にやめて欲しいものだ。複合検索や除外を、もっと簡単な操作でできるインターフェイスはあるだろうに。

テキストエディットなど、起動したら必ず白紙を開く設定ぐらいできて当たり前だと思うが、いちいち何を開くか選択しない始まらない。メモごときにリッチテキストは必要ないのに、単純ななテキストをコピペする方が面倒だなんて、こんなアホなインターフェイスはいったい何処のバカが考えついたのだろう。

ロクでもない新たな機能を組込むヒマがあるなら、従来の問題点をひとつでも解決してからにしやがれ、と思う。

Safari の履歴でプレビュー表示機能がなくなって探しにくいことこの上ない。膨大な量のキャッシュがなくなったことは歓迎されるが、毎度々々選択肢のない機能制限があちこちに仕掛けられている。

リンクの右クリで、新規ウィンドウと新規タブの順番を変えることに、いったいどんな意味があるのだろうか?

従来の使い方に、慣れていれば慣れているほど使いにくさを感じるようになっており、ユーザの神経を逆撫ですることに関してはもはや達人のレベルだな。


詳細は、後ほど…。


…ということで、ヒトツよろしく。
2013年10月某日 Hexagon/Okayama, Japan

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[2013.10.23] Apple Special Event October 2013 〜より転載&加筆修正

2013年10月20日日曜日

インデックス・ローテイタ

そんなわけで、想定外のローテイタ導入である。

当初 DDH-02i をパンベースとしていたが、やはり DT-02 のトッププレートに戻し、汎用性の高い DDH-03 をフリーにしておいた方が、何かと都合がよい。

機能の点だけで見れば、DDH-02/03 シリーズのパンニングクランプでもなんら問題はないが、レベリングベースのトップ(約66mm)にチョコンと貼り付いているのは、あまりバランスが良いとはいえない。

実用面では失敗には終わったものの、円形クランプの 64mm シリーズとの組合せは、たいへんシックリくるものがあった。

その DDY-64i に変わって、レベリングベースに載ることになったインデックス・ローテイタ(Sunwayfoto DDP-64M)である。

型番から分かるように外径も DDY-64i と同じ 64mm、スペック上の耐荷重は10kg だ。

姉妹品の DDP-64S の方が価格的にも若干安く、高さも2センチほど薄くコンパクトだが、耐荷重は 6〜8kg となり、トップに独立したパン機能を持たないのでパンベースとしての使い勝手に不安があった。

しかし、制御ノブを差さない状態でパンロックを開放すれば、その機能は実現できるので、単なるパンベースとしてならこちらでも良かったのだ。ただ、そのことに気が付いたのは、購入後その機能を精査してからのことであり、後の祭りである。

ちなみに、あの小さな DDH-02/03 シリーズの耐荷重は、俄に信じ難いのだが、それぞれ 18kg と 20 kg であるから、相当な強度を持っているのだろう。

土台となるレベリングベース DYH-66i、トッププレートとして DDY-64i を取付けた出立ちは、なによりも据わりが良い。やはり、このために設計されたことが実感できる。

三階建てを遙かに越え、高層建築になってしまった感はあるが、個人的に外観上の善し悪しは、意外と優先順位が高い。

当面は、パンニングベースとして使う予定であり、その本来の役割であるはずのローテイタの機能はもう少し研究してから、ということにした。

ただ、基本的な機能は知っておくべきだろうと思い、いろいろつつき回している内に何となく分かったような気がしている。

円筒形の本体両サイドには、まるで埴輪の腕のようにも見えるパンロックと思しきレバーがあって、紛失防止のワイヤーでパンロックノブと繋がれた制御ノブがぶら下がる。複雑怪奇な面容のインデックス設定部分には、なにやらごちゃごちゃと数字が書かれた多くの穴があいている。

その数字を見ると、5°-72 10°-36 15°-24 20°-18 24°-15 30°-12 36°-10 45°-8 60°-6 90°-4 となっている。どうやら角度とそのステップ数で、両方を掛け合わせるとすべて 360°、つまり円周となることから、一周を何段階で刻むのかを設定するようだ。

試しに、制御ノブを 45°-8 に締込んでトップのパンをロック、ローテイションロックを開放して回転してみる。なるほど、45°毎にカチカチとクリック感を伴った抵抗がある。最少角度の 5°-72 では、ベース部分に書き込まれた 5° 単位の線のところで、キッチリ止めることができる。

それぞれの穴は2段で構成されており、微妙に下方に向かってずれている。覗いてみると内側のドラムの表面に、ドリルで浅く掘ったような窪みがついている。ここに制御ノブの先端が嵌り込んで、クリック感を実現しているようだ。

バラしてみた訳ではないが、内側のドラムはそれ自体がスプリングのようなもので中心軸からフロートされているようだ。それにより、制御ノブが浅い窪みに嵌り込んでも、固着することなく回転を続けられるようになっている。

電子機器ばかりが持て囃されるこの時代において、機械的な精度だけで勝負しようという、たいへん前時代的なメカニズムだ。なるほどなるほど、と見ているだけでも結構楽しめるが、最近の中華製品のモノ作りには、感心するばかりだ。

ただ、機構上仕方のないことなのかもしれないが、左右のパンロックは内部で完全に切り離されていないようだ。片方を完全に締込んでも、もう一方を緩めると全体のロックが緩んだ状態に戻り、追い締めが必要になる点がイマイチである。

マニュアル(というほどのものは付属していない)には明記されていないので、あくまでも想像だが、ロック/アンロックは両方同時にバランスを取りながらやっていくのが、正しい使い方のような気がする。

要するに、使用者が微妙なさじ加減で上手く使いこなすことを求められる、その点においてもミニと共通する前時代的な機械であり、個人的にこういうモノは嫌いではない。

パノラマ写真にはさほど興味がない、はずだったのだが、ここまでお膳立てが出来てしまえば、おのずと興味も湧いてくるというものだ。

というのも、実はサンウェイフォト製品に興味を持ち始めたキッカケとなった製品写真が、SUNWAYFOTO Fluid Pantoscopic Panoramic Pano-3 Modular Versatile Head という長い名前のパノラマセットだった。

そこには雲台の類いは一切なく、レールとクランプ、それになにやら見慣れぬ怪しげな台座のみで構成されたセットであり、素人の目からはおよそ工事現場のクレーンにしか見えない。いったい、こんなもので何をしようというのだろうという、半ば笑ってしまうような異様な外観である。

ところがふと気がつけば、なんと後レールを2本程度追加するだけで、件のシステムと同等のモノができ上がってしまうところまで、深みにハマっていたのだ。(DMP-200 & DMC-200)これはもうパノラマも逝ってみるしかあるまいと、いろいろと調査だけはしている次第である。

実際ノーダルポイントが何なのかも知らないような輩が、パノラマ撮影などおこがましいのであるが、なんでも初めてはあるもので、始めてみないと始まらない。

もはや、完全に目的と手段が入れ替わっていることに、気付いていないわけではない。だが、道具から入るというアプローチもなかなか楽しいわけで、いやはや困ったものだ。

ま、本格的なパノラマ撮影はもう少し先になるかと思われるが、当面はパンニングベースとして使いながらの使用感なども含めて、次回以降のネタとしてみようと思う。


…ということで、ヒトツよろしく。
2013年10月某日 Hexagon/Okayama, Japan

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[2013.10.20] インデックス・ローテイタ 〜より転載&加筆修正

2013年10月18日金曜日

10万キロと不可解なトラブル


予定通りというか、普通に走ってりゃいつかはやって来る10万キロである。

と、いっても自分で走った距離はまだ6万キロ弱なんで、まだまだこれからであることに変わりないが、一応記念ということで iPhone による撮影だけはしておいた。

先日林道を走っている時に、落石ならぬ落木に左側ドアあたりをヒットさせてヘコミと擦り傷がついてしまい、そのダメージ以上にヘコンでいる今日この頃である。

自分で付けた多少の傷は気にしない方だが、最近モデルとして撮影に供することもあるので、なんとか目立たぬように磨いてみようかとも考えた。だが、実車に対策を施すより写った写真の方をフォトショで修正した方が安い(てかタダ?)ので、ま、いっか、で済ますことにしたのである。

また、何か別の形で労をねぎらってやろうとは考えているが、それよりも当面の懸案事項は、DP Merrill の不可解なトラブルだ。

トラブルといっても、それほど深刻な問題ではない。(と思いたい)

サンライズエクスプレス撮影の後、布原信号所(布原駅)方面に廻ったのだが、そこで撮った写真の大半が、明らかな露出オーバーになっていたのである。

設定自体は普段から良く使う、絞り優先自動露出のオートブラケットである。

撮影段階から、おいおいこの明るさでそのシャッター速度はねえだろう、と疑っていたんだが案の定、露出補正無しの一枚目から現像時に EV-1.0 以上の補正を必要とするぐらいの、露出オーバーを量産しているのである。

以前から、特に DP3 Merrill の方に、時折極端な露出オーバーな傾向はあったが、それでも4〜50枚に一枚有るか無し程度だったので、さほど気にもしていなかった。

しかし、この日はサンライズ出雲の撮影以降、ほとんど全ての写真において1段以上のマイナス補正を必要とする状態である。

ここ最近、液晶パネルがチラつくことも多々あったので、その辺も関連している可能性もある。

サンライズエクスプレス撮影のために、液晶パネル点灯のまま待機している時間が長かったことで、より症状が進んだのではないかとも思うが、そもそもそのことと関連しているのかどうかは、まだ明確になっていない。

幸い DP1 Merrill の方はそのような症状は、(皆無ではないが)顕著になっていない。実は、DP1 Merrill の方は購入早々、液晶パネルが激しくチラついた後に全く表示されなくなるという不具合で、保証内修理を依頼した経緯がある。

その後、そのような症状には遭遇していないので、同様な不具合が DP3 Merrill の方にも発生しつつあるのかもしれない。

あの日以来、似たような条件で撮影出来る機会がなかったので、確実に再現性があるのかも未だ確認出来ていないが、少なくともあれほどの露出オーバーには遭遇していない。

いずれにしても、まだ保証期間はたっぷりあるので、もう少し様子を見ようと思う。

で、予告編にチラッと写っていたモノは、お察しの通りインデックス・ローテイタである。

ベースレベルのパンニングには、何が最適なのかを考えて色々調べているいるうちに、現状の価格(相場)からパンニングクランプよりコスト的に有利なインデックス・ローテイタはどうだろうか、という疑問と興味が湧いてきたのだ。

ま、その辺の経緯については、おいおいに書き連ねていこうと思う。


…ということで、ヒトツよろしく。
2013年10月某日 Hexagon/Okayama, Japan

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[2013.10.18] 10万キロと不可解なトラブル 〜より転載&加筆修正

2013年10月17日木曜日

セキュリティ

OS X v10.8.5 追加アップデート〜その後

コンピュータを利用する上での安全性。

または、不正アクセスやデータの改竄(かいざん)などの問題を扱う分野、というのが一般的なセキュリティの意味として辞書には載っている。

不正アクセスやデータの改竄など、第三者からの悪意ある行為にはどこも神経を尖らせているが、コンピュータを利用する上での安全性という、全般に関するセキュリティは商売上あまり旨味がないせいか、話題にのぼることが少ない。

ユーザのミステイクにまで責任を負えない、という文言は必ずといっていいほど、取説や定款に読めないほど小さな文字で書かれているのが、コンピュータ業界ではもはや常識である。

OS X v10.8.5 追加アップデートは、どうやら今年発表された新しい機種では適用されないようで、9月に発表された iMac (Mid 2013) ではアップデートリストには表示されない。

OS X アップデート(10.8.5)を適用するだけで、10.8.5 (12F45) までアップデートされている。もちろん、「mach_kernel」などという恥部を晒すことなく、である。

サブ機である MacBook Air 11 (Mid 2011) の方は、問題が発覚してから 10.8.5 (12F37) のままで「OS X v10.8.5 追加アップデート」の適用は控えていた。

だが、サポート情報( http://support.apple.com/kb/HT5815?viewlocale=ja_JP)が10月11日付けで更新されたので、もしやと思いバグフィックスを期待してやってみたが、見事に裏切られ「mach_kernel」が正しく表示された。

昨日の Java for OS X 2013-005 を適用しても、この点は修復はされていない。

外部からの攻撃に対していくら防御を固めても、ユーザのミスによるトラブルを誘発するような危険物を配っていては意味がない。ましてや、2週間以上たっても未だに放置プレイというのは、いったいどういう了見なんだろう。

昔に比べると、セキュリティに関して五月蝿いほどの情報が溢れている昨今であるが、くだらねえ Java がらみのアップデートなんぞを配布する暇があったら、自分で起こした不始末ぐらいさっさと直しやがれ、と思っているユーザは少なくないと思う。(ま、それほど多くもないだろうが…)

どうせ、旧機種を対象とした嫌がらせの一環であることは予想していたので、アップルが今後どう対処するのか(しないのか)様子を見るためにも、このまま放置することにした。

いつも須藤さん頼りではのび太君になっちまうので、ちょっと落ち着かないが、しばらくチャックは開けたままにしておこう。

来週行われることが発表された、アップルイベント。

マーヴェリックスや Mac Pro など、今年後回しにされた Mac プロダクトがいったい幾つ発表されるのかは分からないが、よもや iPad 関連のみという脱力な結果に終わらないことを祈るばかりだ。

ちなみに、予告編まで晒したカメネタの方は、DP Merrill の不可解なトラブル検証のため、今しばらく時間がかかりそうである。


…ということで、ヒトツよろしく。
2013年10月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2013.10.17] セキュリティ 〜より転載&加筆修正

2013年10月13日日曜日

サンライズ出雲:リベンジ2

[2013.10.15] 追記・補足
前回の反省点の検証と、バックアップも含めた2台態勢のシステムチェックを兼ねて、サンライズ出雲のリベンジに行ってきた。

しかし、どうもこの寝台特急とは相性が良くないようだ。

初回は運休でスカ、2回目は約15分遅れ、今回はなんと驚異の1時間13分遅れである。たった3回のチャレンジとはいえ、一度もダイヤ通りに運行したことがない、いい加減にも程があるまことにケシカラン特急なんである。

事前のチェックで30分程度の遅れという情報は掴んでいたので、これほどまで待たされても諦めずに待機することができたんだが、フツーは怒って帰るよな。

今回は、伯備線井倉駅手前の第7高梁川橋梁である。

定刻の通過予定時刻より、かなり早めに現場に到着。当初の予定では、景観を考慮して布原信号所あたりまで赴く予定だったのだが、事前のロケハンが不十分なので陽光の反射や影の影響が予測できない。

あまり日が高くなってしまう時刻より、それより手前で捕まえた方が、いろいろと都合がよかろうと考えたためである。

本来、サンライズ出雲以降に通過する筈の普通電車などで、予行演習をやってみた結果は上々であった。朝靄と雲により適度に光がまわって、これなら白飛び黒潰れもなくいけそうな手応えはあった。

感度 200 なら f4.0 まで絞っても1/500 秒以上が確保できることが確認できたので、本番は予定通り ISO100 で撮ることに決定。

午前8時半の段階では感度 100 でも 1/500 秒が可能で、以前のような被写体ブレは回避できる条件になったし、雲も多く鉄橋のあたりは都合よく山の陰になっている。

あとは、いったい何時頃やってくるのか、ネットで調べても全く分からないことが不安材料だった。いくら山の陰とはいえ、時間が経てば日差しは強くなるし、都合よく雲もいつまであるか分からない。

案の定、午前8時43分頃には空が晴れてきた。岩肌の露出した背景の山に当たる日差しが見る見るうちに強くなり始めた時、定刻より1時間以上遅れてきたサンライズ出雲が姿を現したのである。

さすがはサンライズの名の通り、突然日が差して側面を照らしたものだから、またもや車体側面に直射してフロントマスクは影になってしまうなど、踏んだり蹴ったりな状況である。

また、周辺地域の活動が始まってしまう時間帯にかかったことも災いして背景の景観もイマイチ、およそ撮影する側の緊張感も皆無である。7両編成に妥協したにも関わらず、またもや残念な写真となってしまった。

結果としての写真は、明らかに 50m 以上もタイミングが早過ぎた。ディレイで押したバックアップの DP1 Merrill の方も、画角の違いからやはり同様に早い。

最大の敗因は、前回はあえてやらなかった連写モードを使用したことにある。7枚バッファが1杯になるまでの時間の計算を誤って、最初のシャッターが早過ぎたことに気付いた時はもう手遅れで、セカンドチャンスはなかったのだ。

後から考えりゃ当然で、1/125秒の遅れを嫌って前回はワンショットに切替えたのだが、今回は光量も十分 f4.0 で 1/640秒の露光時間なので、より短時間で7枚が撮影されてしまうことを完全に忘れていた。

それにより、当初予想した5〜6枚目でベストポジションに入る筈が、遙か手前でバッファフルの状態になり、書込みが始まった後のセカンドシャッターは、虚しく空を切るだけなのであった。

その7枚連写も規則的ではなく、最初の3枚は1秒以内、4枚目と7枚目には2秒ものタイムラグがあるのだ。(123..456..7)

[2013.10.15] 追記・補足

連写モードに関して、あたかもカメラ側のせいのように書いたが、どうやら撮影者側の問題だった可能性が濃厚である。
撮影されたデータを仔細に検証してみると、露出に関しては似たような設定で同じ連写モードにもかかわらず、両者のタイムラグに差違がある。(DP3M=123..456..7 / DP1M=12...34567....8)
そして、なぜか7枚バッファの筈が DP1 Merrill には8枚目が存在するのだ。
DP3 Merrill の方は、ビューファーを覗きながら結構気合いが入っていたので、シャッターから指が離れた可能性は低い。だが、DP1 Merrill の方は左手の手探りで押したので、メインの方の一枚目が早過ぎたことに気付いて一瞬躊躇したような気がする。
現時点では、厳密に検証したわけではないのであくまでも想像だが、DP1 Merrill の2枚が撮影された直後に指が離れ、その間に一枚目の書込みが終了してバッファの残り枚数が7枚に復活したのではないかと思う。その後、慌てた撮影者が両方同時にセカンドショットを試みたののの、DP3 Merriill の方は既に7枚分の書込みが始まってしまい果たせなかったが、DP1 Merrill の方はたまたまバッファに一枚分の余裕が出来ていたために、8枚目(DP1M2027) が撮影できた、という可能性である。
もしそうなら、DP3 Merrill も一枚目が早過ぎたことに気付いた時点で、セカンドショットのためにシャッターから指を放せば、当初予定していたタイミングを8〜9枚目で実現できたかもしれない。となれば、カメラの特性を把握しきれていなかった撮影者に全責任があり、ひとことで言えば、このヘタクソが!…という結論になるのだ。
冷静に考えれば、1/125秒であろうが、1/500秒であろうが1秒の中に入る枚数には、それほど差があるわけではない。いずれ連写モードの規則性に関しては、もう少し突っ込んだ検証が必要になるが、現時点では必ずしもシャッター速度との関連は低いような気がするのである。以上、追記・補足


だいたい、仮に連写モードで上手くいったとしても、機械任せの他力本願な写真は、なにか後ろめたい気がするものだ。

今回もバックアップとして、DP1 Merrill が左手によるノーファインダで参加していたのだが、少し遅れた分メインの DP3 Merrill よりは多少マシな絵を撮っていた。が、これとて狙い通り(というか、全く狙ってないんだからね)というわけではない。

やはりここぞという時の1枚はスナイパーよろしく、気合いのワンショットに賭けるべきであったろう。

以上、反省に次ぐ反省。サンライズ出雲:リベンジ2玉砕。

ちなみに、前回果たせなかった iPhone 5 による動画は、なんとか撮影することができた。さすがは iPhone、一矢報いたというには、あまりにもお手軽に過ぎる。

その後、侘・寂シリーズの撮影に足を延ばす予定だったが、待機時間が大幅に延びたために予備バッテリーの殆どを使い果たしてしまったので、早々に引き上げざるを得なかった。

ま、それでも何枚か撮ることはできたのだが、機材の検証報告なども含めて色々あるので、それはまた次の機会に譲ろうと思う。



…ということで、ヒトツよろしく。
2013年10月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2013.10.13] サンライズ出雲:リベンジ2 〜より転載&加筆修正
なお、本家には写真も多数貼ってあるので、こちらもヒトツよろしく

2013年10月7日月曜日

市場調査?

OS X v10.8.5 追加アップデート 1.0: OS X 10.8.5 (12F45)

ネガティブな話題はやめようと思っても、なぜかそんなネタを提供してくれるアップルである。

すでにあちこちで話題になっているが、「OS X v10.8.5 追加アップデート 1.0」というトラブルメーカを配布しているようだ。

本来、不可視属性であるべき「mach_kernel」が上位階層に表示されてしまう、という不具合である。OS X 10.8.5 (12F37) では発生していないので、これを追加したかったのかもしれない。

ただ、サポート情報にある「このアップデートについて」には改善点のみが列挙され、どこにも「mach_kernel」が見えるようになります、とは案内されていないのでたぶんバグだろう。ちゃんと書いときゃ仕様だったのに…。

Mac 購入後、なにも設定を変えないで使用している、たぶん大半の一般ユーザにとっては、どうせそんな階層は普段見ることもないので、全くどうでもいいことだ。

もちろん、デスクトップにドライブが並んでないと落ち着かないようなユーザは、ここでは一般から除外しておく。

その階層にはシステム、ライブラリ、アプリケーション、そしてユーザという四つのフォルダがあるだけで、とりたてて普通の人々の興味を惹くような、面白そうなモノがあるわけではない。

管理者以外のユーザには、デフォルトでは書込みもできないので、なんでえ使えねえ場所だなあ、として認識されている。

特にシステムやライブラリなどは、買い物車のボンネットみたいなもんで、買い替えるまで(たぶん買い替えても)一度も開けたことはないユーザがいても、なんら不思議はない。頑として、セルフスタンドなんぞには行かないような連中だが、我家にも約一名御出でになる。

そんな階層に、わけの分からないファイルがひとつやふたつ、いや十や二十増えたからといって、それがなんだ? …というの受け止め方だろう。(ちなみに、マッハ・カーネルはカーネル・サンダースとは無関係であり3ダースもない、と思う)

過去にも何度か、同じようなバグ入りアップデータを配布していたこともあり、アップルが何年かごとに行う市場調査の一環ではあるまいか、と思っている。

やるたんびに苦情の割合が少なくなっていたら、それだけ一般化が進んだ証にはなるので、 たぶんアップルとしては嬉しいだろう。

ま、それでも一部の Mac ユーザにとってはカーネルなど猥褻物に過ぎないので、気になるんだったら須藤さんに頼んで隠してもらうのが、手っ取り早い対処療法だ。
($ sudo chflags hidden /mach_kernel)

だって、ズボンのチャックが開いたまま、になっているようなもんだからね〜。


…ということで、ヒトツよろしく。
2013年10月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2013.10.07] 市場調査? 〜より転載&加筆修正

2013年10月6日日曜日

沼の楽しみ方

今日はスティーブの命日、あれからもう2年になる。

当初騒がれた、スティーブ不在のアップルは今後はどうなる、などという話も最近ではあまり聞かれなくなった。

巨大船アップルの進路などそう簡単に変わるはずもないが、間違った方向へ進んだら、その修正も簡単ではない。

マーヴェリックスが、いったい何時どのような形でユーザの前に出てくるのか知らないが、iPhone の騒音にかき消されて、最近は Mac な話題もあまり聞こえてこない。

だからどうしたというわけではなく、個人的には既に Mac 自体が、生活に溶け込んでいる。仕事上のことはさておき、今のシステムにさほど不満もなく、早急に何かを大きく変えなければならない、ということもない。

細かいことを気にすればキリがないのは、アップル製品に限ったことではないし、踊り場状態に見える現状も見方を変えれば、安定期にあると言えなくもない。そんな状態も以前はあまりなかったので、それも時代の変化として受け止める必要があるのだろう。

かつてはたしかに存在したアップル沼、今では水質も改善され底も浅いプールになったが、少なくとも溺れる心配はなくなった。それは、良いことと考えねばなるまい。(ま、カルキ臭いだけで面白くはないが)

別に、A.ドロイドや窓に鞍替えする気も更々ないので、アップールのことはしばらく放っておこう。

アップルネタでネガティブな部分ばかりをツッコむより、カメネタでフェイバリットな話題の方がなんぼかマシだと思うし、あたりまえだが書いていて楽しい。

で、標題の通り沼の話である。

濁って、淀んで、およそ透明度などない、ちょっと油断した途端に足を掬われ、ヒルやピラニアなんかも居そうな、メタンが悪臭を放つ密林の底なし沼、である。(^^)

[2013.10.08] 追記・補足:Update

物撮りの練習もかねて、Sunwayfoto 中心のシステム展開を撮ってみた。

久々に出番を得たオリンパス E-410 だが、カメラより環境作りの方がより重要であることが実感できた次第である。

レベリングベース(DYH-66i)を土台に、パンニングクランプ(DDH-02i)を常設。これに、2ウェイ雲台(DT-02D50)のトッププレートをパンニングクランプ(DDH-03)に交換したものを載せるというのが、現在のメインシステムである。

雲台のボトム部分は基本的に太ネジ(UNC3/8)だが、トッププレートやクランプ、レールなどには細ネジが使われていることが多いので、一般的には変換アダプタを介して互換を採る。

しかし、撮影現場での雲台交換を考えると、ヘキサレンチなんぞでチマチマやってりゃ、たいてい小さなネジが行方不明になったり、道具を忘れて帰ったりとロクなことがない。それなら、各々をユニット化してクランプで取付/取外しをした方が、手っ取り早いし楽だろうと考えたのだ。

いろいろとテスト撮影を行った結果、メインシステムである DT-02 & DDH-03 の場合は、いつでも2台目を設置できるように汎用レール(DPG-2416)を使ってレベリングベースに載せるのが、現状ではベストであることが判明した。

普段は手持ちか一脚での使用が多い DP1 Merrill の場合、従来コスト的には自慢の洗濯鋏クランプを使用していたが、その限界も著しく低い。撮影条件が悪化したら直ちに三脚へ移設できる方が便利であろうと判断し、シュミレーションも行ったが、大きな問題はなかった。

また、滅多にないが広角の DP1 Merrill が、単独で三脚を優先使用することも想定して、その対応に SIRUI L-10 を有効利用する方法も採ったのである。

幸い一脚専用から、三脚サブシステムに昇格した SIRUI L-10 のボトムはアルカ互換になっている。パンニングクランプ(DDH-02i)にダイレクト設置が可能であり、ベースに載った瞬間から独立パン機能を持つ2ウェイ雲台に変身する。

ただ、L型プレートを DP3 Merrill に奪われたので、現状では縦位置には対応できない。いずれ Sunwayfoto PML-DP かパンニングクランプを追加する必要があるだろう。

実は、当初レベリングベースには価格も安いシンプルなクランプを取付ける予定だったが、ネット上に紹介されていた製品レビューの写真を鵜呑みにして失敗した経緯がある。それも合わせて、自戒の念をこめて披露しようという魂胆である。

問題のサイトにある写真には、レベリングベース(DYH-66i)に2本の細ネジ(UNC1/4)を使用して、丸形クランプ(DDY-64i)がキッチリ取付けられている、ように見える。

が、取付はできても実際には使えない。なぜなら、レベリングベース周辺にある三ヶ所の出っ張りの一つがが干渉して、クランプを完全にロックできるところまで、締めつけることができないのである。

DYH-66i に取付けるには、ベース部分の厚みがノブ径よりも大きいパンニングクランプや、 丸形クランプではロングノブを採用した DDY-64iL のようなタイプが必修である。よもや、DDY-64i の型番末尾の (i) があるから対応であろうなどと、勘違いしてはならない。(未確認だが、当然より小径の DDY-58 もたぶんダメだろう)

リンク先(http://www.scvphotoideas.com)は、現状ではサンウェイフォト製品に関する情報を得られる数少ないサイトのひとつであり、個人的にもよく参考にする。

英語はまるで得意でないし、グーグル翻訳をあまり過信してもロクなことにはなるまい、とは思っていたんが、実際に取付けられた写真まで見せられたら、…ね。

丸形クランプ(DDY-64i)は、インデックス・ローテイタ(DDP-64M)など周辺に出っ張りがないディバイスには対応しているが、レベリングベース(DYH-66i)には非対応である、と断言しておこう。

内径6mm/外径10mm/厚さ1mm のリングワッシャを3枚程度かませば使える可能性はあるが、こちらは未だ検証中なので断言は出来ない。ホームセンターなどに売っている汎用品は、内径6mm だと外径はたいてい13mmぐらいになるので、はみ出しがクランプのベースと干渉してペケであり、余談である。

ただ、シンプルなクランプでは実用上色々と問題もあったので、結果的にはパンニングクランプ(DDH-02i)の追加導入を決断するきっかけにはなった。(当初、DDY-64i とノブの交換ができればラッキー、と思ったが甘かった)

インプルーヴモデルの識別点は、ロングノブとシュー取付部分の両端が若干スラントしていることである。ただ、このロングノブもまた別も問題をはらんでおり、色々な面でショートノブモデルも必要な場面はある。

新製品の発表後、併売期間が終われば終息することは間違いないので、価格が見合えばあえて旧モデルを選択というのもアリかもしれない。このあたりは、新しい方が安くて良くなっている、コンピュータ関連製品と同列に比較できないところだろう。

なお、並行輸入品にはノブの形状や水準器も複数バージョンが存在し、ただ単純に新旧だけでは、製品の仕様を特定できない場合も多い。

アマゾンの製品写真など全く当てにならないが、正規品だからといって、そんな保証があるわけではない。かつての国産品では常識のようなモノを中華製品に求めるより、価格と品質という正味の部分で割切るしかないのが実情である。

そんなところにも、サンウェイフォト沼の難易度の高さがあり、なかなか一筋縄ではいかない情報不足の困った点でもある。

Sunwayfoto DDH-02i は、DDH-03 の姉妹品 DDH-02 の改良版であり(i はインプルーヴの略だそうな)、3本のガイドを持つことでクランプの締付のタッチは明らかに従来型の DDH-03 より改善されている。(グググッと、きしむ感じが少なくなった)

回転するベース部分は、ギリギリまで薄型化されているので若干頼りない気もするが、上位モデルの DDH-03i はそれほど極端ではない。

型代わりの時期なのか、真っ当な価格で販売していた業者の在庫が尽きたようで、アマゾンの DDH-03 の価格がずいぶん高くなってしまった。逆に新製品の DDH-02i に関しては、AMAZON US のドル建てに比べてもそれほど違わない。そんなことも、背中を押された理由のひとつである。

DDH-03iN という付属プレートを省略した低価格版もあるが、未だ国内流通がないかあっても高価であり、良心的な価格設定の輸入業者における取扱が始まるまで、今しばらく時間はかかるかもしれない。

したがって、まともな流通が整っていない製品の購入に際しては、現状での価格も考慮する必要があるので、評価は難しい。(廻っていない鮨の値段みたいなモノで時価、である)

これは想定だが、メインの DT-02 & DDH-03 を単独でレベリングベースに設置する方法も、考えておいた方が良かろうと思い工夫してみた。いわば避難訓練みたいなものに過ぎないが、あらゆる局面に対応できることが、ここの製品の真骨頂である。

前述のように、1三脚2台態勢での使用を前提に組上げた関係で、単独使用の場合2ウェイ雲台の使い方はちょっと特殊な取付方法となっているが、これをいつも撮影現場でやるわけではない。

あくまでも、サンウェイフォトのシステマティックな点を、生かせる例となるので紹介しておく。

レベリングベース(DYH-66i)には、パンニングクランプ(DDH-02i)が常設なので、これに取付けるためにはアルカ互換のシュー形状が必要になる。DT-02 のトップの形状は単に対応しているだけでなく、正方形なので 90° 方向のいずれも対応できるのだ。

まず DT-02 のトッププレートを外す。位置決め用のピンが2本あるので、これを無くさないように注意が必要である。よっぽどのことでもなければ、絶対現場ではやりたくない作業だが、事前に構造を知っていれば慌てることもないだろう。

これで、アルカ互換のシューが現れるので、上下逆さまに取付ける。

ボトム部分には、カメラを取付けるためのシンプルなクランプをひとつ用意しておく必要があるが、前述の失敗談で都合よく?円形のクランプ(DDY-64i)が手元にあるので、これを利用する。

DDH-03 をそのまま付替えると、トップのパンニングがカブって3重になるのであえてやっていないが、もちろんやってできないことはない。

デザイン的にも、DT-02D50 に付属している角形のトッププレート(DDC-50)よりは相性は良い。だが、決してピッタリではないので、見た目の問題はいずれ考えることしよう。

ベース部分のパンニングは DDH-02i が担い、縦位置などの独立したティルトは DT-02 が担当する。

この使い方のメリットは、オイルダンプされたボトムのパンベースの方が DDH-02i より抵抗が大きいので、アングル変更などには向いていることだろう。(この使い方はメーカが推奨しているわけではない)

また、トッププレートが容易に交換できない SIRUI L-10 もこの発想を適用すれば、汎用性が拡がる可能性も持っている。

汎用レール(DPG-2416)などがあれば、トップ(すなわちボトム)はアルカ互換の形状なので、倒立で使用することにより拡張性をもたせることができる。たとえば、DDH-03 と相性の良い 58mm 径の丸形クランプ(DDY-58)などを併用することで、パンニングヘッドを簡単に取付けることができる。

SIRUI L-10 の場合、ベース部分を起点としたパンニングはできない。だが、 レベリングベーストップのパンニングにより、全体が回転することで十分カバーできる。少なくとも個人的には、実用面でもさほど不便を感じたことはない。レールを使用した時点でオフセットされる可能性が高いので、あまりパンニングのセンターにこだわる必要はあるまい。

ところで、サンウェイフォトの製品は、必ずといっていいほど取付に必要なヘキサレンチとネジが複数付属している。プレートの類いは簡単に外れるので交換は楽だが、基本的にシューは別売りである。このことからも、カスタマイズすることが、前提であることが伺える。

対して、シルイ製品には対応するクイックシューとポーチまで付属しており、初めて購入する人には至れり尽くせりである。レンチも付いているが、あくまでもシュー取付のためであり、バラシ用のサイズは付属していない。

これは、両者の対象とする客層が全く異なることの一端で、決して良い悪いの問題ではない。どちらが正味かは、ユーザの選択であり余談である。

本来、レベリングベーストップのパンニングクランプは、何が相応しいのか考えてみた。

パノラマ写真にはさほど興味がないので、当面インデックス・ローテイタなど導入する予定はない。しかし、汎用性とコスト的な観点からパンニングクランプ(DDH-02i)を選択したものの、三脚上に常設するなら DPP-64 シリーズもアリかもという気もしている。(実際価格も、DPP-64S なら DDH-03 より安かったりする)

だが、インデックス・ローテイタについて、その機構などがイマイチ理解できていないので、ここではあくまでも可能性の話として留めておきたい。

現有機材では、耐荷重もそのサイズも少し大きい DDH-03 をレベリングベースに付けて、小型軽量な DDH-02i を2ウェイ雲台(DT-02D50)のトッププレートとして、というのが自然だろう。


ところが、DT-02 のパン機能を持った膨らみのあるボトム部分とパンロックノブの位置関係から、DDH-02i のロングノブが干渉する。で、あえて逆の配置となっている。

実用上、縦位置でティルト範囲が狭まるだけなので大きな問題ではないのだが、たまたまそれが発生しない機材があるなら、そちらを使った方がよかろうと考えたのである。

これは、自由雲台(SIRUI K-20X)と Manfrotto 190CXPRO3 の組合せでも発生しているので、よくあることなのかもしれない。締付ノブは長い方が使いやすいが、カメラを取付ける方向を良く考えないと、ローテイトした時などに組合せたディバイスと当たってしまうことがある。

セッティング段階でできる回避策もあるが、二度とないシャッターチャンスを逃す結果にも繋がるので、事前に対策を講じておかねばなるまい。

58mm 径の DDH-03 には、対応する丸形クランプ(DDY-58)があるが、残念ながら現状では 52mm 径の DDH-02i には対応製品がない。なにか別の方法でマウント部分を工夫すれば、なんとかなりそうな気もするので、そのうちにやってみようと思う。

前回もパンニングクランプの汎用性については言及したが、クイックリリース本来のメリットを生かすには、現場でヘキサレンチとネジを回していたのでは間尺に合わない。

裏表にクランプをもつ MCP-01 や、国内流通では少し高価であるが、DDB-53(Bidirectional Double Clamp)DDT-53(Dual Double Subtend Clamp)などを上手く利用して運用効率を上げられることが、サンウェイフォト製品を使用する最大のメリットと言えよう。

また、円形クランプ(DDY-58)などの用途が広い製品を使えば、価格的にはより安くあげることもできる。要は、ユーザの工夫次第で問題解決だけでなく、新たな可能性を発見するきっかけとなる要素を多分に持っている。

今回、自由雲台で問題になる不自由度は、より不自由なもので解決できるという、新たな発見があったと考えている。そして、上手く組合せることで各用途向けの製品から選択するより、実は使い勝手はよくなる、と。

個々の製品に関する情報は未だ多くないのが実情で、そのことが無駄にハードルを上げているように思う。 このあたりが、サンウェイフォト沼の深さであり難易度なんだが、あまり深いところへ行って溺れるより、そこそこ浅いところで楽しんだ方が勝ちであり、価値があると思う所以なのだ。

したがって、あくまでも自分の楽しみの延長として書いたに過ぎない駄文が、少しでも製品購入のまたは購入断念の手助けになれば幸いである。

写真機材に関して、それを体験したこと考慮せずに単なるムダと考えるなら、また支払った費用の総計だけで判断するなら、別の最短距離を模索した方が賢い選択になるだろう。

また、より高機能と高精度(で高価)な製品でなければ得られない満足を求めるなら、評判の良い高級品を選択した方が面倒がないし、それは金で解決できる問題だ。

だが、いきなりゴールを目指すより自分自身の要求が何処にあるのか見極めながら、少しずつステップを上がって行きたいなら、サンウェイフォトのようなシステマティックな製品展開に付き合って行くのも良い。

ただし、ユーザ側に問題意識とそれなりの工夫が必要だが、それさえもパズルのように楽しむことができれば、ぶっちゃけこの沼は結構面白いぞ。



…ということで、ヒトツよろしく。
2013年10月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2013.10.06] 沼の楽しみ方 〜より転載&加筆修正
なお、本家には写真も多数貼ってあるので、こちらもヒトツよろしく