その名も直球の「iPhone 5」である。ついでに、iPod touch および iPod nano も発表されたが、デスクトップ Mac は見送られた。モバイル製品群とは別に、ひっそりとアップデートされるのかもしれないが、いずれにしてもあまり力は入っていないようだ。
しかし新しい iPhone、いずこのサイトにおいても「予想どおり」と表現されているが、これってもう予想ぢゃなくない?
「予想」を辞書で調べると、これから起こることについて考えをめぐらし、おしはかること。前もって予測すること。また、その内容。…とあるが、どこにも事前に盗み見た内容を公にすることとは、少なくとも日本語の辞書には書かれていない。
昨今のアップル製品、特に iPhone に至ってはそのものズバリなパーツが流出していることが多過ぎて、すでに誰も予想などする必要もない。予想というのは、もう少し上品な行為に対して称される言葉であるような気がするが、それがどうしたと言われりゃ返す言葉は持ち合わせていない。
ただ、報道の自由、知る権利の名の元に晒される情報の大半が、泥棒行為とも言っても過言ではない手段で得られていることも紛れもない事実で、実にけしからん状況である。
先日、22年の長きに渡って愛用してきた自動巻きの腕時計が、ついに時を刻むことを止めてしまった。たぶんヒゲゼンマイが切れたのだろうが、当面修理する金も無いので代わりのアナログ時計を、市場の数多あるお勤め品群の中から探してみた。
で、驚いた。それはもうありとあらゆるパチモンのオンパレードである。世界的に名の通った某国内有名メーカでさえ、なんの臆面も無く、それこそルック&フィールなどといった細やかなものではなく、有名ブランド品のデザインをまんまパチッているではないか。
自動車業界でも国産車のデザインに関して少し前までは、何となくああアノ車から頂いたワケね、というものは少なくなかった。が、最近はお互いに節操もなくパチリ合うことで、いったい何がオリジナルなのか、特定が困難になってしまった感がある。
しかし、1990年頃に件の時計を購入して以来、その他の製品に対する興味は失せてしまったので、久しぶりに覗き見た腕時計業界の現実には、少なからずカルチャーショックを受けてしまった。
逞しいというか、恥も外聞もあるもんか的な、開き直りさえ感じる業界である。パチられた方もさほど気にしていないようで(というか、知らないだけかもしれないが)、あまり大々的な訴訟になったというニュースは、寡聞にして聞いたことがない。
ま、 あれに比べりゃ、コンピュータ業界はまだまだ可愛いものだと、なぜか安らかな気持ちになってしまう、今日この頃でした。
…ということで、ヒトツよろしく。
2012年09月某日 Hexagon/Okayama, Japan
[2012.09.13] New iPhone 〜より転載&加筆修正
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