2011年11月30日水曜日

iPhone 4S, iPad2, iOS5, Lion, iCloud, MacBook Air, etc.


ステーブ亡き後、小ネタも無いことも無いのだが、なにか今一つヌルイというか、更新のモチベーションも上がらない。

iPhone 4S は、iPad 2 とともに十分に快適であり、取り立てて不満はない。個体差はあるようだが、アップデートによりバッテリーの消費に関しても、我 iPhone 4S は改善の兆候が見られる。

iPad 2 の、というか iOS5 上における iPad 2 の ミュージックアプリのユーザインタフェイスには不満もあるが、こればっかりはアップルが問題意識を持ってヤル気を起こさないとどうにもならないことだ。

ネットを検索しても、現状のミュージックアプリに関して不満を述べている意見は多くないようだし、たぶんそんな気もないのだろう。(優先順位が高くない、という意味で…)

ライヨンもこちらが慣れてきたせいもあって、Mac OS X そのものは安定してきているように思う。しかし、MobileMe から iCloud 移行に伴う諸々の不具合に関しては、その仕様の問題だけではなく iCloud サーバの不調によるトラブルも未だに多い。

もっとも顕著な問題としては、「どこでも My Mac(Back to My Mac)」に関する不具合である。従来、MobileMe & Snow Leopard 環境では実現されていたことが、Lion & iCloud では出来ないまたは出来ても不安定なことが多い。(どこでも My Mac って、考えてみるとなんかマヌケな名前だな)

ユーザには盛んに iCloud への移行を誘う割には、その安定度自体もうすでに末期になってしまった MobileMe に比べても見劣りする。iOS 機器が絡んでいない環境で使用しているユーザは来年6月まで引っ張った方が無難かもしれない。

巷では(というか、主にネット上の話なんだが)MacBook Air の15インチモデルの噂も散見されるが、個人的にはたぶん 1.5Kg 越えになるであろうノート型なんぞに “Air” という名称は如何なものかとも思う。おそらく、New MacBook ナントカということで新しいシリーズをでっち上げるつもりなんだろうが、機能を限定した大画面ノートにそれほど需要があるとも思えない。

それより、Thunderbolt Display の21.5インチモデルをリリースしてくれたほうがありがたい。

現行の 27インチ Thunderbolt Display は、その価格はさておき機能面においては MacBook シリーズを使用するユーザにとってはほぼ理想の形に近い。ただ、27インチというその画面サイズはちょっとデカ過ぎると思う。確かに、昨今の高画素化されたデジカメ写真の閲覧・編集にはそのサイズが生きてくる場面は多いのだが、MacBook Air 11& 13 インチモデルを使用しているユーザにとって、何もそこまで大きくなくてもいいんだが…、という気持ちもあるだろう。

以前、MacBook (Late 2008) とともに使用していた LED Cinema 24 が快適だった(が、それほど安くはなかった)ことを考えても、そこそこのサイズでより低価格な製品に対する需要は少なくないはずだ。部品としての共通化という観点からも、売れ筋の上位に iMac 21.5 インチモデルが存在する現状で、なぜ 21.5インチ Thunderbolt Display が製品ラインナップに無いのか、不思議なぐらいである。

これは、以前より Mac Pro や Mac mini など外部にモニタを必要とするモデルがありながら、その標準的な組合わせで実現できる理想環境に関して非常に消極的なアップルの姿勢の表れであり、バカぢゃねえの?…と、常々思ってきた問題でもある。

かつて、その安さに負けてサードパーティ製の激安モニタを Mac mini に繋いで使ったことはあるが、そのチープさといったらマックユーザとして我慢ならない品質であり、たとえ人に見られることがなくても自分が目にするだけで恥ずかしく思うことしきりであった。いくらなんでもこれは Mac mini に対しても失礼だろう、と早々に純正島根に切替えた経験があるが、アップル製品特に周辺機器に対する価格設定が、そのような過ちを増長しているように思う。

だいたいにおいて、アップルは製品発表時には鳴物入りで革命的と自画自賛する製品であっても、その後の研鑽というかより改良・改善しようと気概に欠けるところがある。
一例、二例を挙げれば、iPod Hi-Fi や AirMac Express などだ。

2006年3月に発表された、[M9867J/A] iPod Hi-Fi:42,800円(税込)は、当時周辺機器としては珍しく、アップルのサイトでトップページを飾った数少ない製品である。現状では、7V(FireWire)充電に対応する iPod は初代 iPod touch が最後であり、巨大充電器としても活躍の場は限られるし、パートナーとして AirMac Express が必修となる。

iOS 機器で「AirPlay」の機能を標準で搭載しながら、飛ばした音楽を受ける相方はテレビに接続しないとどうにもならない Apple TV のみであり(それもデジタルオンリーの角コネクタだ)、スピーカやサウンドシステムの類いは全てサードパーティ任せで、これまたこのジャンルにはろくな製品がないことも不満を加速する要因になっている。

AirMac Express などは、2004年6月発表の [M9470J/A] 以来 2008年3月に一度だけ [MB321J/A] に更新されて以降音沙汰無しである。比較的頻繁に更新されている AirMac Extreme には音声出力など付ける気はさらさら無さそうな現状では、より小型軽量化された AirMac Express が望まれるところであるが、そのようなユーザの声は絶対にアップルには届かないようになっているらしい。

とりあえず、現状の製品ラインナップに望む極個人的要望をまとめて列挙すると以下のようになる。

1.Thunderbolt Display 21.5 または 24 インチモデル(価格は5万円以下でね)
2.AirTunes 機能内蔵で 5V(USB)充電対応の iPod Hi-Fi または iPhone Hi-Fi(こちらも価格は出来れば3万円以下が望ましいが、音質と機能によっては5万円までなら許そう)
3.小型軽量化されたデュアルチャンネル同時通信機能搭載の AirMac Express(できれば5千円程度で)

この他にも、漠然とした要望ではあるが、AirPlay 専用アダプタ(音声&映像)とか、なにかもっと iOS 機器と Mac の擦り合わせ的な製品を望みたい。

実在の製品では、初代 iPhone が登場した時ついでに発表されたやたらにデザインがカッコいい [MA817LL/A] iPhone Bluetooth Headset のリファイン復活版とか。アップルが自ら葬り去ったモノは枚挙に暇がない。もちろん、機能・性能・価格という点で見事にすべった製品、外した製品も無いわけではないが、できれば再考に値する逸品もある。

ま、一個人の見解に限れば「こうすりゃいいのに」と思うことは多々あるメーカであるが、いろいろ大人の事情もあるんだろうなあ。

しかし、こうしてみるとこのサイトの更新意欲というのは、アップルに対する不平・不満や怒りといった、いわゆるひとつのネガティブなパワー、負のチカラみたいなものに依存していることをひしひしと実感する今日この頃、である。

…ということで、来月もヒトツよろしく

2011年11月某日 Hexagon/Okayama, Japan



[2011.11.30] iPhone 4S, iPad2, iOS5, Lion, iCloud, MacBook Air, etc.〜より転載&加筆修正

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