2012年2月17日金曜日

ライヨン、山に登る?

今年の夏の終わり頃にはリリースされるらしいが、OS X Mountain Lion (10.8) だそうな。
昨年7月のライヨン騒ぎからわずか1年でのメジャーアップデートである。

デベロッパプレビューのリリースを見るにつけ、iOS とのスリ合わせが主目的のようにしか見えない。なぜこれをメジャーアップデートとして位置づけるのかわからないんだが、どうもアップルはスノレパを早く切捨てたいようだ。

前回、セキュリティーアップデートでやらかしたチョンボを二度と繰り返さないためには、合法的(といってもローカルルールだけどね)にスノレパ、ひいてはロゼッタ環境をサポート対象から外そうという荒療治に出たわけだ。

…と、つい僻んだ見方をしたくなるが、要するに iOS ディバイスで拡大したモバイル市場のユーザを一気に網にかける作戦なんだろう。(さずがはクックさん、商売人やのう)

しかし、旧来のユーザにしてみれば迷惑な話ではある。

まあ、6月までにはライヨンへアップデートせにゃいかんよなあ、などとのんびり構えていた御仁にとっては寝耳に水であり、おいおいちょっと飛ばし過ぎだろうという気がしないでもない。

だいたい百獣の王の名を冠した OS を、そんな短命で終わらせるのはライヨンさんに対しても失礼だろうし、しょっちゅう名前を変えるのも使い捨てっぽくていい気分はしない。同期可能なメモやリマインダーごとき、屋台骨から更新しないと実現出来ないほど大仰なアプリとも思えないんだが…、現にメーッセージはベータ版として iChat のリプレイスで配布しているしね。

結局のところ、ライヨン自体世界中を巻き込んだ壮大なベータテスト版だった、ということなんだろうか?

個人的には、それで Mac ユーザが増えるのなら別にかまやしないが、こんなご時世なんだから、もう少しユーザ環境にも配慮した方が良かろうと思う。資源のリサイクルというか、ユーザ資産の有効活用という点においても、せめて自分とこで開発・販売した旧アプリのデータ変換や、読込みができる程度の機能ぐらいは、最新版のアプリに搭載してからやって欲しいな。

前回は250、今回も100と数多くの新機能を謳うメジャーアップデートらいしが、機能ばかり多くしてライヨン山に登る、てなことにならねばよいが…と、思う。

[02/20:追記]
2012年02月某日 Hexagon/Okayama, Japan



[2012.02.17] ライヨン、山に登る?〜より転載&加筆修正

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