2012年10月26日金曜日

iMac vs Mac mini

昨年来、旗艦を担っていた iMac 27 (Mid 2011) が、請われて新天地へと旅立って以来、この数ヶ月は MacBook Air 11 (Mid 2011) がその重責を務めてきた。

もちろん、出先などで単機の使用においては十分快適であり、それほど不満があるわけでもない。しかし、外部モニタを接続してデスクトップ機的な使い方をすると、途端に馬脚を現す。如何に Core i7 とはいえ、低クロック(1.8GHz)モバイルプロセッサの能力とメモリ不足に限界を感じる、今日この頃である。

ま、スピードスターに最大積載量を問うような使い方自体に、問題があることは判っているんだけどね…。


MacBook Air の機敏な動作は、内蔵ストレージである SSD に依るところが大きい。ノート型&外部モニタという構成で使用する場合は、どうしても本体内蔵ドライブの容量の問題から、外部ドライブに不足分を補ってもらう必要があり、その場合、全体の処理速度の足を引張るのが、外部ドライブとのインターフェイスである。

iMac 27 には FireWire 800 があったので、それなりに使えていたのだが、残念ながら MC969LL/A にはそれが無い。雷は未だ対応が少なく高価であることから、やむなく USB 3.0 の外部ドライブを調達した。当然、本体のインターフェイスが USB 2.0 なのだから速度はそれに準ずるわけで、現状ではあくまでも将来のための先行投資にすぎない。


2011年当時 USB 3.0 が搭載された Mac はなく、2012年6月の MacBook シリーズが初であり、同時期にアップデートされた Mac Pro でさえ、5つもある USB ポートは全て 2.0 という為体なのは、まことに情けない話だ。(どうせ買えないから、関係ないけど)


で、今回やっと 2012年モデルも出揃い、新 iMac の全貌が明らかになったのを機に次期主力機の選定に入ったのだが、各機種の仕様をつぶさに検証するに従い、あらゆる問題点が浮き彫りになってきた。


まず、期待の大きかったドラフト1位指名の iMac だが、USB 3.0×4 Port は鉄板であるとしても、Thunderbolt×2 Port と引き換えに FireWire 800 が全滅という暴挙である。FireWire など、アップルがお見限りなら即絶滅危惧種認定である。


Thuderbolt からの変換アダプタみたいなものでもあればと思うが、いったいどうするつもりなんだろうか?


加えて、IR Receiver は、…まあよかろう。光学ドライブなんぞ、どうとでもなるからかまやしないんだが、個人的には使用頻度もそれなりにあった、オーディオ入力が無くなり出力のみになっているのが痛い。


[訂正:10/30]Apple iPhoneマイク付きヘッドセットに対応というのは、少なくともアナログ入力には対応しているという意味なのだろうか?う〜む、紛らわしい。

さすがは、先走りには定評のある斬込み隊長 iMac の面目躍如といったところだが、実際問題、現状これでは困る。


(仕事柄手元には新旧含めて Mac は複数台あるんで、メイン機に多少了見の狭いところがあったからといって、目くじらを立てるほどのことでもないんだが、一応ね。)


で、翻って Mac mini を眺むれば、なんだ全てあるぢゃないか。


オーディオ入出力(デジタル/アナログ)を始め、FireWire 800×1、USB 3.0×4、HDMI×1、Thunderbolt×1、SDXC×1、とあの小さな筐体に必要なものは全て揃っている。(愛いヤツぢゃ)


おまけに、発表会場では触れられていなかった、Fusion Drive まで CTO で選択できる。 iMac に比べると Quad-Core i7 のクロックが若干低いのが気になるが、敵は Quad-Core i5 であり、CTO で 2.6GHz までいけば誤差の範囲だろう。GPU は、この際見なかったことにしよう。(う〜む、どこかに落とし穴があるような気がしないでもないが…)


惜しむらくは、今回 Thunderbolt Display のアップデートについて言及されなかったことだ。こちらも、当面 Retina 化は無理っぽいが、せめて USB 3.0、百歩譲って現行機種の価格改定ぐらいは欲しかった。モニタの仕様上近い iMac の価格を考えると、8万越えのモニタに手を出すのはやはり躊躇する。


ま、キー坊マウスの類いは現行流用でコスト削減できるなら、賢い選択ではあるまいか。しばらくは LED 島根24 の老体に鞭打って凌ごう、…という iPad mini の話題で騒然の最中、全く無関係で個人的な、次期旗艦選定の顛末でした。



…ということで、ヒトツよろしく。
2012年10月某日 Hexagon/Okayama, Japan


[2012.10.26] iMac vs Mac mini 〜より転載&加筆修正

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