2014年11月24日月曜日

OS X のアップデート

アップルネタである。

となれば、すなわち愚痴になってしまうのだが、今月の定点観測も少々難航しているので、とりあえずの繋ぎとして Mac OS 関連の現状などについて書いてみる。

一応、写真もないと寂しいので、却下写真の中から適当に見繕って並べてあるが、本文はその写真とは全く無関係な、Mac OS に関する雑談だ。



先日、OS X 10.10 (オーエス・テンテンテン)の最初のアップデート(10.10.1 Build 14B25)が公開されたので、早速更新してみた。

同時期に、iOS の方もアップデートされ、ver. 8.1.1 となったが、我動画ページは相変わらず本文が表示不可のままだ。

ただ、不可解なのは一緒にアップデートした iPad 3 では一部のページ(?)は表示されるようになったのだが、iPhone 6 Plus の方は以前と同様に動画を貼付けた、全てのページが表示できないままである。

バージョンを細かく比較すると、iPad は 8.1.1(Build 12B435)、iPhone は 8.1.1(Build 12B436)と微妙な違いがある。

ま、同じ iOS 機器とはいえ、元々ハードウェアとして全く互換のない両者である上に世代も違うので、ビルド番号の違いは異なるのが当然かもしれない。

いずれにしても、今暫くはバージョン8のiOS 機器では不具合が発生していることに変わりはないので、あまり激重ページを作成するのは控えておこう。

基本的な使いにくさは、ヨセミテ自体が抱えている問題なので、マイナーバージョンアップごときでどうなるもんでもない。

だが、マーヴェリックス以降、OS X の更新に伴いアップデートされたアプリケーション全般に渡って、根本的なユーザインタフェイスがおかしい。そのことが、最近の Mac および iOS 機器の使いにくさの要因となっているように思う。

iTunes 12.x.x に関しては、いちいち挙げれば切りがないほどあり過ぎるので省略するが、iOS 版のミュージックアプリ同様、いわゆる酷過ぎて評価対象にもならないクソアプリであると考えている。

山猫(10.8.5)当時と比べると、相変わらずシステムの現状が直感的に把握し辛いアクティビティモニタの表示も、バージョンを重ねても全く改善されない。

プレビュー(ver. 8.0 R859)などはテキスト入力しても、ツールバーのテキストスタイルによる書体の選択しかできない。一般的なテキストを扱うアプリでは、標準的な機能であるはずのフォントパネルを表示する機能がないのである。

従来、写真からデスクトップピクチャを作成する過程で、文字入れ作業などを始めほとんどプレビューのみで作成していた。ロゴに使用するフォントに関しては、Myriad Pro の Semibold Italic を好んで使用してきたのだが、言語環境を英語に切替えない限り現行のプレビューではこの書体は選択できない。

まるで、日本人は漢字やひらがななど全角文字だけ使えていれば文句はあるまいと言わんばかりである。したがって、使えるフォントは、実質日本語ファミリーに限定されてしまい、全く実用にならない。

メールでは、従来送信アドレスの選択に連絡帳のメタデータにアクセスできるボタンが用意されていたが、最新のバージョン(8.1:1993)では廃止された。変わりに+ボタンでメールアドレスを選択する方式なのだが、グループの一括選択ができないので非常に面倒になった。

予め雛形を作って登録しておくこともできるが、リッチテキストフォーマットに限られ、使用頻度の高い標準テキストでは、加工すらできない。

かつての、アドレスブック(現在では連絡先)との連携は、レパード以降バージョンアップの度にドタバタしていた。特に、ユーザが任意で作成したグループの扱いは、メールから呼出す機能では鬼門といえるほど、修正されても次期バージョンではまた同じバグを持込むという繰り返しである。

結局、最終的にはバクフィックスを諦めてその機能自体を廃止するという、玉砕に至ったようだ。

メールと並んで、使用頻度の高い標準ウェブブラウザの Safari(8.0 R10600.1.25.1)もバージョンアップの度に迷走を続けてきたアプリの代表である。

今回のバージョンでは、アドレスと検索欄が狭くなった上に、タイトルの表示欄がなくなった。かつては、写真などを表示した場合、ファイル名と画像サイズなどもタイトルとして表示されていたが、高々一行の面積を稼ぐために犠牲にされてしまった。

メニュー構成にも不可解な部分は散見され、表示メニューがありながら、Top Site や履歴の表示は履歴メニュー内にあったりする。

Top Site の表示は Option+Command+1、履歴は Option+Command+2 に割り当てられている。Top Site の表示(OP+COM+1)に関しては、現在のページから単に切替えられるのみだが、OP+COM+2 で履歴を選ぶと、メニューバー内の「履歴の表示」は「履歴を隠す」に変わる。

履歴を隠すという動作自体が、何を意味するのかは俄に理解できないが、隠すとそれまで表示されていたページに戻り、現在表示しているページと履歴がトグルになっている。

当然リロードが発生するのだが、もともと別タブに表示していればわざわざ「表示/隠す」を切替える意味はないし、Top Site と同様に同じページであっても戻るボタンを押せばすむ。履歴のみが、このような機能が必要になる理由は何なのだろう。

まあ、このあたりはツールバーをカスタマイズして、ショートカットやメニューに頼らずボタンによる選択をすれば、要するに見なけりゃ気にならない些細な問題かもしれない。

一般的に情報表示に使用されている Command+i が、あろうことか Safari では「このページをメールで送信」に割り付けられている。なぜ、email からの “e” ではなく “i” なのか “i” がいったい何の略なのか全く想像がつかない。

“e” がもっと優先順位の高いコマンドに既に割り付けられており、重複を避けた苦肉の策というわけでもない。

だいたい、ショートカットが必要になるほど使用頻度の高い機能とも思えないのだが、Safari ではもうずいぶん前からそんなおかしなコマンド体系になっている。

また、「このページをメールで送信」という機能は、共有ボタンの中にも存在する。ボタンと言ったが、この共有ボタンはその他のボタンとは異なる動作をする。

押しても、即座に特定機能が発動するわけではなく、選択肢を表示していずれかを選ぶ必要があるのだ。これではボタンとは言えず、単なるプルダウンメニューの一種でしかないのだが、最近の OS X には、そのような曖昧なボタンメニューが数多く存在する。

その機能自体が、あるならあるで表示すべきショートカットも、ここには表示されていない。
Command+i を押してから、いきなりメールが起動して、初めて気がつくビックリ箱みたいなモノである。

せめて、選択肢があるボタンのデザインは、ファインダなどでは一般的な下向き矢印などを付加したデザインしたものであるべきだろう。

だが、共有ボタンに関してはアイコンそのものが矢印を基本要素としているデザインなので、新たに矢印を追加できなかったのだろう。このあたりも、後先を考えていない行き当たりばったりでいい加減なインターフェイスが、混乱を招く原因になっている。

履歴と Web サイトデータを消去などは、ご丁寧に Safari メニューと履歴メニューの2箇所に重複して設定されている。そのわりに、消去される対称は時間的な範囲にかぎられ、以前は可能だった何を残して何を消去するかを選択できる機能はない。

どれもこれも、アップルお得意の既存機能を削除した改悪の典型であり、こんなお粗末なバージョンダウンを繰返しておきながら、宣伝ではユーザ体験云々を口にするのは、痴がましいにも程がある。

個人的には、スノレパ(10.6.8)や山猫(10.8.5)あたりの方が、ずいぶんマシだったようにも思う。ヨセミテに限らず、現状のアップル全般に対しては腹の立つことが多く、もしスティーブが生きていれば、その逆鱗に触れてタダでは済まない連中も多数いるに違いない。

まあ、今回のバージョンアップ、改善点も探せば何処かにあるのだろうが、それに気付く前にアラの方が先に目立つ。

それもここ最近の傾向であり、アップルのバカ共はいったい何を考えているのだろう、というのが率直な感想である。


…ということで、ヒトツよろしく。
2014年11月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2014.11.24] OS X のアップデート 〜より転載&加筆修

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