2014年12月25日木曜日

12月の定点観測

いくらなんでも、37,000円はねえよな。

それも税込なら 39,960円だから、ほぼ4万円。もう7〜8千円足せば DP Merrill だって買えそうな値段。

久しく更新をサボっていながら、いきなし何の話かと思われるだろうが、先日やっと販売価格が明らかになった SIGMA dp Quattro シリーズ専用 LCDビューファインダー LVF-01 のことである。

ま、当面 dp Quattro を購入する予定もないんで、まったく関係のない話なんだけどね。

だからというわけでもないのだが、これに比べりゃ普段常用している、そしてもうちょい安くならねえかなあと常々感じているプロ機材ドットコムの扱うビューファインダー、フッドアイ(HE-3XA)の値段など、可愛いモノだと思えてくる。

冬眠中?に起きてまで報告するようなことでもないんだが、そんな機材関係の今年1年を総括するべく、くだらねえ雑談に乗せた土壇場のキリンビール12月号だ。

近頃は寒いので、外に出ることを極力控えていたのだが、そのせいか体重は3キロ近く増えており、怠惰な冬眠生活の影響が如実に表れている。

これではイカンと、たまにカメラを持って出掛けるのだが、すぐに帰ってしまいニャンコ達と一緒に暖かい室内に引籠りを決め込んでしまう。

もちろん、冬眠生活とはいえ春まで何も食わないという決意したわけでもなく、爬虫類や昆虫、無脊椎動物にさえも鼻で笑われそうな為体なんである。その割には、現像作業など在宅で出来ることさえ遅々として進まない。

せめて、何か更新のネタになるものはないものかと思案するのだが、却って慌ただしく動き回っている忙しい時の方が筆が進む傾向があるようだ。

で、まあ定点観測に絡めて、取留めのない思いついたことなどを書いてみることにした。

DP Merrill に限らず、最近の光学ファインダのないデジカメでは、背面液晶を見ながらの撮影スタイルというのが定着している。

だが、あのスタイルでは、どうも撮影自体に気合いが入らないような気がしている。というか、個人的にはその格好があまりにもマヌケに見えて、好きになれない。

ハリー・キャラハンだって、N フレームの M29 をブッ放すときは、腰を落として両手で保持した射撃スタイルをとっているから格好が良いのであって、ステンレスの M659 あたりをいかにもチンピラのように片手で横に傾けて振り回していたのでは幻滅するだろうし、だいたいいくら撃っても弾が当たらんと思うな。

個人的には、スタスキーの M59 よりハッチのパイソンの方が好みだが、6インチは長過ぎるので4インチあたりがバランスが良さげな気がする。

だが、なんといってもさり気なく格好が良いのは、フランク・ブリットのダイヤモンドバック(2.5インチ)だろうし、発砲シーンの極付けはエミリー・エデンによる、マンハッタンのド真ん中における威嚇射撃だろう。映画やドラマの中では、ありふれたグロックではあるものの、あの音の大きさに感激する。

グロックといえば、ジェラードが若いジョン・ロイス外交保安局捜査官の持つ、ちゃらちゃらしたメタルフィニッシュのトーラス(Taurus PT945)を戒めるシーンも印象的だ。かといって、グロックを勧める意味は未だに良く分からんが、…余談である。

普段は、フッドアイ(HE-3XA)も DP3 Merrill 用として常用しているのだが、セコイことに取付けフレームだけ追加購入して、DP1 Merrill にも液晶保護カバーを兼ねて取付けているので、一応共用にはなっている。

だが、割とシッカリ固定できる構造が災いして、付替えが結構面倒なのだ。

贅沢を言えば切りがないのは分かっているが、システムの整合性という面においては結構拘る方なので、現状では DP2 Merrill で使用している UN モニタリング PRO-MC MASTER(UNX-8508)という互換性のない製品との兼ね合いも、長らく懸案事項となっている。

ただ、UN のルーペ用の取付枠(UNX-8509)は幸いなことに、フッドアイを取付けることができるので、多少のガタつきに目を瞑るならなんとかなる。したがって、そのおかげで我慢の範囲には収まっているというのが正直なところ。

互換性とか整合性というなら、仕様上互換規格であるはずのカメラグリップ(LB-DPXM)と Sunwayfoto PML-DP との間で、その微妙なサイズの違いから取付時に発生している、異なるクランプの開き方による使い難さも気になる点である。

LB-DPXM を取付けている DP2 Merrill では、専ら Sunwayfoto FB-28i の載ったシルイ(T-2204X)の方で使用している。フルセットで持ちだした場合は、Sunwayfoto DT-02 & FB-36DDHi の組合せで使用するマンフロット(190CXPRO3)と使い分けるので、それほど困るわけでもない。

だが、原付撮影行などにおいて、シルイ1本を3台で使い回す場合には戸惑うことも少なくない。

常に意識していれば大きなトラブルにはならないのだが、なにせ外観がそっくりな DP Merrill 三姉妹、つい急いでボディ交換しようとすると、クランプの開き方でひとつでもワンテンポ遅れてしまい、シャッターチャンスを逃すことになってしまった経験もある。

せっかく、同一世代の機種を使い分けるなら、そのメリットを最大限に活用したいと思うのが人情であり、各機種毎の擦り合わせに関しては、入念に整備しておきたいものだ。

そんな、戯言ことを書いている最中に、Photo Pro 6 新バージョン(6.2.0)公開のお知らせメールが来た。

最近は、もうあまり期待していなかったのだが、取り急ぎインストールして定点観測の12月分、DP3M 版の一部を現像してみた。

まだ、使ったのは短時間に過ぎないので気のせいかもしれないが、今回のバージョンは以前よりは少しマシになっているような気がする。

保存ダイアログでは、ファイル名をキーボードのショートカットによるコピペができないなど、相変わらずな点は多い。右クリック、またはコントロールクリックによるサブメニューからのペーストはできるのだが、以前のバージョン(5.3.3) まで出来ていた機能を外す意味がわからない。

だいたい、OS が持つ基本機能を使えなくしておきながら、今回までの8回にも及ぶバージョンアップを経ても尚、この程度のことが改善できないというのは、いったいどういうつもりなんだろう。

また、保存ダイアログも、毎回画面の左下にズレたところに表示され、手動で真ん中当たりに移動してもその位置を記憶しない。処理中(進行状況)のウィンドウも同様に、左下の半端な位置に表示されて修正できない。もっと言えば、処理中のグラフなどを、わざわざ別ウィンドウにする意味はあるのだろうか?

表示するならするで、なぜ画面センターに表示しないのか、ユーザの任意で位置が選択できないのか、疑問に感じる部分も未だに少なくない。

新しいバージョンになってから最も腹立たしいのが、調整ウィンドウを強制的に現像中の画面に合体させてしまう動作だ。これは、是非とも止めて欲しいと、最初のバージョンの時からシグマには訴えていたが、未だに改善されない。

フローティングウィンドウのままで、使用できる選択肢があっても良いはずだが、ユーザインターフェイスに関する勘違いは開発者のセンスに依るところも大きいので、そう簡単には修正されないのだろう。

ただ全般的に見て、もう一歩で乗り換えてもいいかも、と思わせるところまで来ているように思うので、シグマからのクリスマスプレゼントとして受け取っておこう。

いずれにしてもカメラ本体に期待できない分、現像ソフトの方に期待をするところではある。


…ということで、ヒトツよろしく。
2014年12月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2014.12.25] 12月の定点観測 〜より転載&加筆修正
なお、本家には余談と写真も多数貼ってあるので、こちらもヒトツよろしく

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