2015年5月16日土曜日

倉吉線リベンジ:前編

標題のとおり、倉吉線のリベンジである。

今回の足は、いつものミニ。五月晴れというほどではなかったものの、天気にもそこそこ恵まれて、走っているだけでも結構楽しめる。皮肉にも、今回の行程の方がハーレー向きだったのではあるまいかとも思った。

ただ、あまりにも無計画に、少々撮影対象を欲張り過ぎた感は否めず、後半の帰り道では DPM のバッテリーも尽き、我が身の方も疲労困憊である。

実は当日、早朝にはサンライズエクスプレスを狙って、熊山〜和気間の線路際へ赴き、その序でからスタートという、最近の定番みたいになっているパターンである。

昨年の夏以来、久々のサンライズエクスプレスであり、少しばかり間が開き過ぎたことで、例によってイマイチな結果に終った。そちらの方は、もう少しマシなモノが撮れてからまとめようと考えている。

そんなわけで前半は前フリとして、前回予定していたが果たせなかった因美線因幡社駅付近で撮ったものから、そして後半はその場で思いついた、こちらも前回不本意に終った倉吉線のリベンジへと続く。

もともと、倉吉線に興味があったわけではない。だが、あまりにも駆け足な前回の原付撮影行では、写真の方にいささか消化不良を感じざるを得ない。

やはり、撮影行の移動手段というのは慣れたものでなければ、落着いて撮影に専念できない。

まあ、撮影に専念できたからといって、必ずしも写真の質が上がらないのがツライところではあるけど、結果より過程を重視するのが基本方針だ。

元来マルチタスクは苦手で、興味の対象が多過ぎても自分の処理能力を超えてしまう。ぶっちゃけ、団体行動はもっと苦手で、勝手気ままな単独行動ができないと、写真を撮ること自体を楽しめないのである。

途中、ちょっと気になった風景が目に入るたびに、足を止めては写真を撮ってみたりする。その内容はさておき、こんな気ままなペースがやっぱり自分には合っているように思う。

だいたいスケジュールや目的地なんぞ、どうだっていいのだ。下手に計画を立てても先ず予定通りになったタメシはないし、予定は変更するためにあると思っている。

ま、そもそも「下手な計画」という点に、全ての問題があるのだろうけどね。

当日、熊山から国道374号線を北上、林野まではいつものルートだ。そこから、智頭方面に向かって、懸案の因幡社駅でスーパーいなばを狙ってやろう、というのがあくまでも当初の目的である。

だが、その場のノリで多少コースを外れて遠回りをしたところで、誰も咎める者はいないのだから気分は楽だ。おかげで、以前から通るたんびに気になっていた「鉄人28号」も撮れたのである。

国道374号線沿いに、国道484号線との三差路を北へ数百メートルばかり行くと、ナフコ手前に吉井観光バス(株)という会社があって、その敷地内にヤツは居る。

諸手を挙げて、今にもビューンと飛んでく鉄人といった風体のロボットである。周りにはビルの谷間らしきものは見当たらないが、いつもここを通るたびにガオーと吠えている…、ような気がしていた。

まあ、DPM で撮るほどの被写体かと言われれば、返す言葉はないが、当初は iPhone で済ませるつもりで、一応念のために DP2M も首から下げて車を降りたのだ。

まだ朝早い時間だったので、どうやって撮ろうかとウロウロしていると、この会社の関係者と思しき方に声をかけられた。

全く知らなかったのだが、聞くところによると神戸の方にはもっと立派なヤツがあるらしい。確かにネットで検索すると、久米のガンダム以上に立派としか言いようの無い画像が多く引掛る。

それに対抗して、そのへんの有り合わせの材料で作り上げたらしいのだが、ご親切にも作成の経緯や苦労話を聞かせて頂いた手前、iPhone でチャチャっと済ませるわけにもいかず、…である。

細かくみれば、確かにアラも目立つのだが、其処彼処に元材料が何であったかも窺える、中々の力作だ。

帰り際、いっそ序でにリモコン持った正太郎も添えてみては、と提案しておいた。おそらくリアルタイムでご覧になった、同世代なのだろう。レバーを前後に操作する仕草を真似て、笑っておられた。

いやあ、まいったまいった…、余談である。

林野から先、国道429〜373号線経由で志戸坂峠という経路は、前回「因美線:鳥取方面」で既に通ったので、少しアレンジしてみた。

今回は、林野から県道51号線〜県道7号線を経由して梶並川沿いに北上、右手峠(うてとうげ)で県境を越え、山郷から国道373号線へ出て智頭へ向かうというルートを選択したのである。

地図の上では、如何にも酷道/険道といった趣の県道7号線だが、実際に通ってみるとそれなりに整備されており、あまり極端な林道へ変貌することもない。

この辺りのガードレールは、景観に配慮してかコゲ茶色になっている。白いモノに比べりゃ見た目は良いが、果たしてガードレールは目立たない方が良いのか悪いのか、良く分からんところではある。

冬場の雪景色では、断然こっちの方が目立つだろうけど、それ以前に雪が積もったらこの道、たぶん通れんと思うな。

山郷駅付近で、やっと国道373号線へ出る。ここからは、智頭駅手前の山の中へ隠れてしまうまでは、しばらく智頭急行線と並走している。だが、高架線ばかりで山の斜面にでも登らなければ、あまり良いポイントも無さそうである。

それでも、恋山形駅付近で千代川にかかる橋の上から何枚か撮ってみる。運良く特急スーパーはくと4号が通りがかったので、列車不在の風景にはならなかった。

また、智頭を過ぎて因幡社駅の手前にある犬山神社付近で、線路に分断された神社への登り口を見かけたので撮ってみた。

スーパーはくと1号がやってくる時間だったので、戯れにミニも混ぜた3ショットにしてやろうと待ちかまえた。が、そこまで欲張ると、背後の千代川のガードレールによりかかっても DP2M の画角では到底足りない。

ミニまで戻って、DP1M を取りに行こうとした矢先、ディーゼルの唸りを上げて特急がやって来たのである。

なんと、こんな時に限って先頭だけでなく最後部まで HOT7000 で編成されたスーパーはくとである。やっぱ、油断は禁物だな。 毎回言っているけど…。

その後、踏切付近にお誂向きな曲線区間があったので、今度こそとばかりに構えてみた。しかし、特急スーパーはくと6号(56D)の先頭車両は、案の定 HOT7000 ではなく、HOT7020 だったことは言うまでもない。

因幡社駅では、午前10時台の上り下り双方のスーパーいなばや HOT3500 を撮ってみた。だが、あまりにも天気が良過ぎて、絵的には以前の雨模様のシチュエーションを越えることはできそうにない。

当日の空模様からも、ある程度は予想できたのだが、長時間粘ったわりにはもうひとつ期待通りにはなっていない。それは、撮影段階でもわかっていたが、まあ天気も良いことだし、それについて文句をいうのはお門違いであり、贅沢というものだろう。

それならと思いついたのが、倉吉線のリベンジである。

折角、鳥取県に入っていることだし、ついでに倉吉方面へ向かっても十分に時間的な余裕はあるだろうと踏んで、急遽西方向へ進路変更したのだ。

前回の原付撮影行では、関金から県道45号線を駆け足で巡ったため、倉吉線関連の写真はロクに撮れていない。よって、今回のリベンジではもう少しペースを落として、ジックリ廃線跡などを撮ってみようかと考えたのである。

ま、そのあたりは次回、倉吉線リベンジ:後編に譲る。


…ということで、ヒトツよろしく。
2015年05月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2015.05.16] 倉吉線リベンジ:前編 〜より転載&加筆修正
なお、本家には余談と写真も多数貼ってあるので、こちらもヒトツよろしく

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