2015年8月10日月曜日

雑談:道具または機材など

暑くて暑くて、サイトの更新も侭ならない。

という言い訳ぐらいしか思いつかないほど暑苦しい八月も、はや十日が過ぎようとしている。相変わらず、撮影行というよりデイキャンプの真似事みたいなことばかりやっている、今日この頃。

しかし、さすがに今月に入ってからというもの、晴れた日の気温は尋常ではない。下手にセローなんかで出掛けようものなら、年寄が無事に生還できる確率は著しく低いに違いない。


そんな時は、ミニ頼りである。一時は軽量化を企んで、エアコンを降ろすことも考えたのだが、今年の暑さは降ろさないで良かったと思わせるに十分である。

まあ、それでも先月のフル装備で出掛けそしてコケた後日にも、セローでは出掛けている。今月に入ってからも何度か、無謀にも死ぬほど暑かった日でさえ出かけているので、ミニばかりに頼っているわけでもないのだ。

もちろん、膝のプロテクタも忘れずに付けている。こうも暑いとどうしても半袖になりがちで、そんな時はエルボーガードも欲しくなる。膝の方はズボンを履いているので少々大きなモノでも気にならないが、なぜか肘用は膝用以上に仰々しいモノが多く中々導入に至らない。たとえ、サバゲーの連中やスケボー小僧と見紛うほどの重装備になっても決して吝かではないのだが、近場の町乗りや業務の移動には少々憚られるような気もするな。

今現在使用しているのは、ラフ&ロードのニープロテクタ(RR10069)で、主に膝を保護する左右セットの製品である。

当初、あまり面倒なモノだと結局使わなくなる恐れもあったし、最初から物々しいのも如何なものかということで、膝小僧のみをガードする簡易版にしてみた。価格的にもそう高いものではないので、その分耐久性には難がありそうだが、ベルクロによる簡単装着で軽いし気軽に使えるので気に入っている。

早々に劣化してしまいそうなベルト部分など、パンツのゴム紐を縫い付けても修復はできそうだし、装着さえできれば機能的には問題はないだろう。コケなければという条件付きではあるものの、意外と製品寿命は長いかもしれない。また、是非そうあって欲しいモノだ。

寿命といえば、DP2M 用として使ってきたケースロジックのカメラバッグ(SLDC-203)が、長年の酷使に堪兼ねてついにファスナー部分が破れてしまった。

といってもまだ2年ほどだが、ここ最近は単車での使用も多く使い方も荒くなっていた。あらかた荷物を搭載して、最後にコイツをぶら下げるのだが、取出し易いようにバッグ自体は最低限の固定しかしない。したがって、バッグの各部には相当無理なテンションもかかるので、縫製部分が崩壊するのも当然だろう。

元々、ビデオカメラ用として販売されていたものを DP1M 導入と共に購入。1台だけ持ち出す場合には、バッテリー等のアクセサリ類も含めて、非常にコンパクトに収まり大変重宝していた。底の部分が耐水性に富む材質で、どこでも気軽に置いて気にならないところがウリだ。残念なことに、最近の同社製品にはこの機能を持った製品が減ってしまった。最近導入したスーリーはもちろん、ケースロジックのバッグ(TBC-410)にもその機能はない。朝露に濡れた、定点観測の現場などでは置き場所に気を使うことも多いので、ぜひ対策を望みたいものだ。

ケースロジックといえば、この TBC シリーズの後継と思しき、スリングバッグ(Luminosity)シリーズだ。その重量差から、TBC シリーズより大きいに違いないと予想して導入したものの、見事に外したワンショルダースリングバッグ(DSS-101)である。

少ない情報量では、勝手な思い込みみたいなものもあるので、製品紹介のビデオは何度となく見ていた。だが、それでも実物を目にするまで気がつかない所や、見落としていた部分もあったりと、ある意味良い経験になったと思う。

あまりにもピッタリ過ぎて、むしろ使い辛い TBC-410 に対して、ほんの僅かでも大きくなれば、使い勝手も良くなるに違いないと考えての導入だった。ところが、実際にはサイズ的には殆ど変わらず、主な重量差は僅かに凝ったスリングベルトと防水カバー、それに伴う底面形状の違いによるものでしかない。それどころか、アクセサリ類を入れるポケットの類いが殆ど無い、という事実にさえ気づいていなかった。

また、ひょっとしたら MacBook Air 11 インチは無理でも、新しい MacBook 12インチなら何とか収まるのではないか、と期待した iPad 収納部分だった。だが、これまた見事に裏切られ、iPad 以外はぜってえ入れてやんねえという、まことにキッチリ頑固な仕様だ。

そんな要求を全て受入れるには、Luminosity シリーズのもう一つ上の製品、大型ワンショルダースリングバッグ(DSS-103)でなければ叶わず、そのサイズも容量(14.8L)も、そして価格も TBC-410 の三倍以上にもなっちまうのだ。

これは、あくまでも個人的な見解だが(というか、ここにはそれ以外は書いていないけど)、ケースロジックのバッグごときに1万円以上払うのは、あまりにも不本意極まりない。ぶっちゃけ、ラーメンに千円以上を払うようなもので、いくら好きでも相場というものはある。どんなに、素材に凝ったところで勝負する土俵はそこぢゃないだろうと思う。

従来より、型オチを特価で安く買うのが、同社製品に対する基本的なスタンスである。サイズや機能が上がっても、逆に価格は安いモノが多かっただけにお買い得感も一入である。それこそが、ケースロジック製品の最大の魅力、と言っても過言ではないのである。

事実、ここの製品に限っては、価格の上昇はすなわちサイズの上昇と同義語である。細部の拘りなどはそれほどでもないし、グレードによる違いなどは殆ど無い。また、形としてのデザインは割と保守的で、悪く言えばダサいのだが、機能面では結構思い切った(時には全く役に立たない)リスキーなデザインでさえ取り入れることもある。その結果、ラインナップもかなり豊富になる。

で、まあ意気消沈の DSS-101だったが、その後の調査で早期であれば返品が可能ということが判明、事無きを得たのだ。(今回、密林ではなく淀のポイントによる購入なので、半ば諦めていたのだが、…ラッキー♪)

そんなことに気づく前、半分はヤケ気味に導入したのが、Thule Perspektiv Compact Sling(TPCS-101)である。まとまな価格では少々過ぎる感がある高級品だが、たまたまアマゾンで程度の良い中古品がラインナップされていたので、渡りに船とばかりにパクついた。

ただ、それでも一万円近い価格は、カートに入れることを一瞬躊躇させるに充分な重圧であったのも事実である。製造自体、中華であることはもう同社に限ったことではないので、そのことが問題になるわけでもないのだが、細部に渡っての拘りに関しては、やはりケースロジックと比べるとひとつ以上ランクが上がる。防水機能を持ったファスナー部分の合せやスリングの作りを見ても、一見してその差は分かるほどだ。

ひとつ残念なのは、機能としてのデザインという面においては冒険を避けるようなところがあり、あまりにも優等生的なそのデザインは、ケースロジックのような面白味に欠けるきらいがある。そのせいか、カメラバッグとしての製品ラインナップは、その他のジャンルに比べると非常に少なく、価格帯による各グレードでひとつしかない。選択肢という点においては、ケースロジックほど迷い代もなく、あまり楽しめないのが現状である。

このバッグも、残念ながら TBC-410 の問題点を解決するには至っていない。確かに、ビューファインダーを外せば DPM 三姉妹を全て収めることは可能だが、それは本来の使い方でもない。その形状からもわかるように、腰または肩に提げてアクティブに使うことを前提にデザインされている。

もちろん、TBC-410 もある程度はそんな使い方も想定してはいるが、あくまでもそれはオマケの機能であり、基本的にはバックパックで持ち運びが大前提だろう。それだけに、単車のリアキャリアに載せたまま使うには都合が良い。この点、単なるバックパックである Thule EnRoute Strut Daypack とは一線を画するところであり、カメラバッグとしての面目躍如といったところか。

その点に於いては、Thule Perspektiv Compact Sling(TPCS-101)も使い方によって生きてくるのだ。ひとつのバッグで無理やり三台を押し込めてしまうより、合わせ技のコラボレーションである。

一例を挙げれば、シートバッグを胴体と想定し、これに巻き付けることにより素早くカメラを取出せる態勢ができる。すなわち、DP3 Merrill または DP1 Merrill にビューファインダーと水準器を付けたまま収めることができるし、空きスペースにはブロワーやモニタリングルーペ(UNX-8508)を外した DP2 Merrill が収まる。

DP2M も、常時モニタリングルーペを付けているわけでもないし、少なくとも水準器は取付けた状態で収まるので、臨戦態勢に準じたものといえる。ここからあぶれた、DP1M ないしは DP3M は別の形でシートバッグにその他のアクセサリ類や2台態勢を想定した雲台等と一緒に収まるのである。この場合は、三脚も必ずしもトラベラーとは限らず、撮影機材としてはほぼフルセットで臨むことも可能である。

実際にはそこまで積み込む気にはなれないのだが、もう少し機材を限定すれば、従来から使っているマンフロットのアミカ50型でも、シートバッグの代用にはなる。だが、単車の場合は車と違い、天候の変化などにも対応する必要があって、どうしても付帯事項としてのお道具も増える。そんな雑多な細々としたモノも含めて、ひとつにまとまるメリットもある。

また、少し単車を離れての撮影も想定した、本来のアクティブな使い方にも期待は拡がる。それが、従来とは少々異なるアプローチもしてみよう、というキッカケにもなったのである。

従来とは少々異なるアプローチといえば、アウトドア系のお道具も充実の一途を辿りつつある。ミニによる支援も視野に入れて再検討を重ねた結果、将来的には間違いなく倉庫の肥しとなることが明白なモノも含めて、俄に増殖中だ。

そんな、所謂気紛れで導入してみたのが、パール金属のストロングマーブル懐石シリーズである。丸型焼肉グリルと丸型コンロ12cm木台付という、一般的には宴会場などで使用されるミニ懐石のお道具だ。単車によるツーリングのために、装備の小型軽量化を画策していた。その時、たまたま探し当てた序でのアイテムに過ぎないのだが、シリーズとしてのラインナップはたいへん充実しておりコレクタ魂を刺激する。

セロー比べりゃ多少積載能力に優るとはいえ、それほど野放図に積み込むわけにもいかないサイズのミニである。かつては事あるごとに積み込んでいた、ユニフレームのユニセラ TG の後継としてどうかという発想である。ユニセラTGも、炭焼コンロとしてはコンパクトな方だが、その構造上重たい上にお一人様専用アイテムとしては少し大きい。どちらかといえば、お二人様専用といえなくもないサイズだが、最近はそういうシチュエーションにも縁遠くなったので、俄然このミニ懐石シリーズに興味が湧くのである。

燃料は百均でも手に入る固形燃料であり、その燃焼時間からもあまり長時間に渡ってというもの無理がある仕様だ。油が周りに流れ落ちてヘルシーであるという触れ込みの形状も、単に肉が滑りやすいだけで落ち着かない。だいたい、油が溜まった縁に向かってまっしぐらに滑り落ちていくんだから、どう考えてもヘルシーなわけはないのだ。その点においても、焼肉なら網の方がなんぼかマシだろうという結論である。

ただ、ミニすき焼鍋みたいなものもラインナップされており、秋から冬にかけてはその活躍も期待できるのではないかと思う。このお一人様専用シリーズ(と勝手に呼んでいるが)には、ミニ七輪やミニ練炭もあり、いろんな意味でミニフリークの琴線に触れるモノが多いのだ。いずれにしても、アウトドアでの使用を想定したものばかりでもないので、どこまで使えるかは今後の実戦投入の結果次第である。

実戦投入といえば、プリムスのランタン(IP-2245A-S)のトラブルである。この手のランタン、発光体としてのマントルは非常に脆く、単車の振動には耐えられないようだ。

以前使っていたコールマンのガソリンランタン、その殆どがツーマントルタイプだったが、車での移動ではシーズンを通して壊れることはなかった。それどころか、3シーズン以上に渡って使ったものも多く、意外に丈夫なもんだなあと感じていたのだが、さすがに単車ではそういうわけにもいかないようだ。

マントル自体、純正に拘らなければ、それほど高価なものでもない。使用頻度にもよるが、その都度付替えてもコスト的には高が知れている。だが、破れていることに気づかずに使うと、そのツケは安くない。マントルの破れ目から漏れた高温の炎で、耐熱ガラスであるはずの火屋(ホヤ)が割れてしまった。まだ、ヒビが入った程度だが、だんだん拡がっていずれ崩壊するに違いない。

幸いにもプリムスの場合、コールマンと違って交換部品も大変リーズナブルな価格体系になっている。同形状の互換性を持った製品も多いが、少なくとも火屋に関しては、その中でも最も安い部類に入る。そうでなくても、フロストでプリムスのロゴ入りでないと 2245 としては締まらないから、ここはひとつ純正品に限るのだ。

そういえば、この前どこかのバカが、買ったばかりのフェムストーブで耐熱テストもどきの使い方をしたものだから、着火用の部品と火力調整ノブ溶けてしまった。あろうことか、いずれもプラ製なんで溶けて当たり前なんだが、メーカとしてはこんな基本仕様にも、全く問題はないと考えているらしい。

正規品である製品パッケージの何処にも、イワタニプリムスの保証に関する記述はなく、保証書も存在しない。付属のポーチこそ中華製だが本体およびゴトクは日本製(イワタニ製かどうかは不明)であるにも拘わらず、メーカ保証もないのは解せない。

修理を依頼したモンベル岡山店の店員にも、購入日などは一切聞かれることもなく、ごく当たり前のように有償修理で処理しようとする。一応、メーカに保証に関して問合せるよう促したのだが、やれ想定される耐熱温度は150度までであるとか、グダグダと言い訳を始めたので早々に諦めて、有償で構わんからさっさと修理にかかるよう依頼した。

想定外な使い方であることは分かっていたので、それも納得の上だったのだが、販売店の対応としてはマジでムカついた。イワタニの修理受付担当者の弁と思しき150度という温度が、ガスバーナーにとってどれだけの基準になりえるのか甚だ疑問であるが、それ以上に腹立たしいのは、客にロクな説明も求めず、その上何の説明もなしに勝手に処理を進めるモンベル店員の対応である。

極付けは、修理が上がって取りに行った時で、一通り修理内容の説明を受けた後に、予め聞いていた修理代金を支払おうとすると、一般買物客の列の最後尾に並ばされ延々と待たされるのだ。取りあえず代金を預って、レジ打ちなど後からやっても支障はないはずだが、受付けた店員はレジを手伝うワケでもなく、ただボ〜っと修理品を持ったままレジ係の作業を眺めている。

挙句の果てには、そのレジ係も客の要求に応じて、レジ打ちの途中にも拘わらず商品の説明を始める始末。後に並んだ多くの客の冷たい視線などは、全く気にならないようだ。ここの店員、必ずしも年齢も若い者ばかりではないので、世代のギャップで片づけられる問題でもなさそうだ。こんな状況も、現在では文句を言う者が少なくなったせいか、ごく当たり前のようの受入れられているようにも見える。

ただ、つくづく腹立たしいのは、少々のことにさえ我慢ができないのは良識がない者として見下されるような風潮で、客扱いなどに対して不満を漏らせば、まるで文句を言う方が異常であるかのような対応には、正直我慢出来ない。よっぽど、大声を出して暴れてやろうかとも思ったが、グッと堪えて我慢した。

場所も近いし、品数もそれなりに取揃えた立派な店構えであるだけに、本来なら気軽に訪れても良い店舗である。これは相性の問題なのかもしれないが、いつも客が並ぶまで誰もレジに立とうとはせず、そんな非常識極まりない店員の対応にも、誰も諌める責任者もいない。少なくとも個人的には、そんな店に好き好んで行こうとは思わない。

この手のブランドショップ、見た目の格好は付ける割にその実態はお粗末なものが多いことは、今迄も何度か目にしている。したがって、今さらそれほど珍しいモンでもないのだが、有難がって大人しく並んでいる客が馬鹿に見えて、あまりにも不憫である。

これは、 別にイワタニやプリムスとは直接関係のない余談だが、ひとつだけフォローを入れるなら、イワタニの修理に関してである。

最初に受付けた店員は、新品交換になるだろうと何の根拠もなくほざいていた。その予想とは裏腹に、イワタニは部品交換と再調整という、見事な修理を行っていたのである。修理明細には、ガスの噴出に関して再調整を行った旨の記述もある。

人によっては、新しいものに替えてくれた方が有難いと思うかもしれない。 今回は、たまたま購入後間も無い製品だったので、自分自身も最初はそう考えていた。

だが、修理から帰ってきたフェムストーブは、溶けたノブと圧電パーツだけが新しい部品に替えられ、焼けて変色したバーナー本体は以前のままである。そのアンバランスな輝きは、決して使い捨てではない、何事も無駄にはしないことの証であるかのように見える。

いずれ、全体が劣化して同じような色合いになった時、やっと自分のモノとして戻る。それまでは、故障の原因となった、アホな使い方を戒める反省期間でもあるのだろう。長年愛用した製品の場合なら、なおさらこの手の修理には好感が持てるに違いない。

しかし、だからといってメーカー保証も無しに販売しているような、ロクでもない製品を擁護しているわけではないからね。それは、また別の話だ。

ま、そんなことばかりして遊んでいるから、写真のライブラリの方は遅々として増えないのだが、それも致し方なしなんである。

やっぱり今回もまとまらないが、それもいつもと一緒。



…ということで、 今月もヒトツよろしく。

2015年08月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2015.08.10] 雑談:道具または機材など 〜より転載&加筆修正
なお、本家には余談と写真も多数貼ってあるので、こちらもヒトツよろしく

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