2015年8月20日木曜日

雑談の散歩道:其の壱

暑い暑いと言っている内に、はや八月も半ばを過ぎた。

ここ何日か、朝夕の気温もグッと下がって過ごしやすくなっている。まあ、このまま秋に突入するとも思えないので、その内また暑さもぶり返してくるに違いない。

SIGMA DPM による写真の方は相変わらずサッパリだが、iPhone によるお散歩記録みたいなモノは、どんどん増えて充実の一途を辿っている。

だが、先月あたりからの出掛けた記録を見ると、持ち出している装備というか主にバッグ類なんだが、毎回マチマチである。なかなか、定番になりえるモノがないので、未だ迷走が続いている。

そんな訳で、一杯千五百円のラーメンである。

何がそんな訳かといえば、DPM 三姉妹が余裕で入る、それも臨戦態勢のまま取出しやすい形で収まる、懸案のカメラバッグを求めて彷徨い続けた挙句の暴挙だ。

本来、それを実現するための「最小かつ最安の構成」を探ってきたという経緯があるのだが、それを今回は放棄したようなもので、ある意味不本意な力技と言えなくもない。まあ、現実にもそれほど選択肢が多かった訳でもないのだが、結局大は小を兼ねるだろうという大方の予想通りな展開では、まるで面白くないのである。

一時は、これぞ決定版となり得るかと期待されたスーリーのスリングバッグ(TPCS-101)だが、必ずしも万全の態勢とはいえない状態である。というのも、相方となるべき1台用のバッグ(SLDC-203)が、折り悪くファスナー部分の破損によって、現役引退を余儀なくされた矢先である。

当初、2台または臨戦態勢の1台をアクティブに使う、というアプローチを検証する目的での導入だったのだが、どの2台にするかは極力その場のノリで決めたい。そのためには、現地まで3台を持って行くことが前提になるのだが、最小構成の一端を担う1台用のバッグが不在となれば、予め2台を決めてしまうか、はたまた肥大化を覚悟でフル装備で持ち出すかの2択を迫られる。

フル装備で持ち出す場合、おのずとシートバッグに頼るようになるが、近場の撮影行にはいささか大仰な装備である。その割には、三姉妹は分散して収納されているわけだから、単車を離れて撮影現場へ向かう場合などには、その場で再編成が必要になる。

そんな手間をかけるぐらいなら、多少の使い勝手の悪さに目を瞑れば TBC-410 単体でも何とかなる。これでは、あまりにも無駄の多い装備としか言い様がない。

三脚と TBC-410 だけ持っての移動なら、それほど負担にならないし、メイン機となるいずれかの DPM が、三脚のヘッドに取付けられていれば、バッグの方は残りの2台で余裕も生まれる。

ところが、机上の理論ではそうでも、実際はそう上手く行かない場合が多い。片手に三脚、肩にスリングバッグとなればもう一方の手も空いているので問題はなさそうに見える。だが、実際はそこに iPhone も参入するので、話は厄介になる。

撮影行に限らず、最近は辿った経路や実際の位置情報の記録として、iPhone で現場を撮影することも多い。ことカメラの撮影に関しては、片手で操作出来たかつてのガラケーと違って、いわゆるスマートフォンを呼ばれるモノ、決してスマートには行えない。

その操作の大半は、必ずと言っていいほど両手が必要になる。この傾向は、iPhone 5s まではそれほどでもなかったのだが、iPhone 6 Plus となれば、まず片手で行える操作は皆無といっても良い。機能としては十分過ぎるほどの iPhone も、その操作感としてはまことにお粗末極まりない。iPhone を撮影補助として使おうとすれば、結局両手が空いていないと話にならないのだ。

となれば、三脚に対する対応が全く為されていない TBC-410 では、三脚バッグと2個持ちが必修となる。その上、三脚の出し入れが必要な分即応性は失われ、移動の度に余計な手間をかけなければならない。何度かこの組合せでの撮影行も行ってみたが、その感触は今ひとつシックリ来ないとしか言い様がないのである。

ぶっちゃけ、iPhone のバカがもう少し何とかなればとも思う。だが、そんなことを今のアップルに期待するのは、極めて不毛なことであることは十分に理解しているし、かといって携帯カメラのために全てを投打って、卓袱台をひっくり返す覚悟は出来ていない。

そこで、最も手っ取早い解決策に飛びついたというのが、件の一杯千五百円のラーメンであり、その名もケースロジック大型ワンショルダースリングバッグ Luminosity DSS-103(14.8L)である。

未だ実戦投入には至っていないので、最終的な評価はもう少し先になるが、到着早々これは見るからにあんまりだろう、と思うほどの巨大なサイズなんである。

ま、ある程度は予想通りと言えなくもないのだが、そのあたり詳細については、次回以降準備出来次第ボチボチ晒して行こうと考えている。

そんな、撮影用機材も然る事ながら、カメラを持って出掛けはするのだが、相変わらずツーリングメインになりがちである。先日などは、出発が遅れて午前9時をまわっていたにも拘わらず、その日のトータルの走行距離は450km にも及んでいた。

帰宅が午後9時過ぎという、およそ門限破りな放蕩振りであり、もう少しユル目な計画で走らないと体力も続かない。だいたい歳を考えれば、日が暮れてからの長時間に及ぶ走行は、安全面でも何かと問題があろうと、我ながら反省をした次第である。

だが、テントやシュラフを担いで宿泊前提の計画まではなかなか立てることが出来ないでいる。もう、道具類に関してはいつでも実現可能な状態に、それこそ十分過ぎるほどに煮詰まっているにも拘わらず、である。

それは、天候であったり、仕事の都合であったりと、実行に移せない理由を探せば色々あるのだが、もう一つ踏切りがつかない、何かが引掛っている。それが何かはまだハッキリとしないのだが、たぶん精神的なモチベの問題だろう。

そんな時は、ヤマハ発動機公式チャンネル提供の動画「YAMAHA Serow Solo Camp Touring Movie」というヤツを眺めては、何とか気分を盛り上げるのだ。

この動画、 其処彼処にツッコミどころも満載で、登場するお道具類が何処のメーカ製かを探し当てるだけでも結構面白く、なかなか楽しい作品に仕上がっている。

現実のツーリングにはありえねえだろう、というシチュエーションも幾つか見受けられるのだが、それをただ否定的に捉えるのではなく、自分なりの妄想に取り入れて楽しむのである。

ぶっちゃけ、年寄臭いの趣味なんだろうが、世知辛い現実ばかりでは面白くない。いずれ、出掛けることさえ出来なくなったとしても、縁側で竿を磨きながら、嘗て訪れた渓流に思いを馳せる老人のように、楽しみ方は多い方がよかろうと思うのだ。

おそらく、もう少し涼しくなって、老体にもそれほど無理がかからぬ季節になればたぶん、というのを撮り合えずの言い訳としておこう。


…ということで、 ヒトツよろしく。
2015年08月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2015.08.20] 雑談の散歩道:其の壱 〜より転載&加筆修正
なお、本家には余談と写真も多数貼ってあるので、こちらもヒトツよろしく

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