2010年7月18日日曜日

iPhone 4 の憂鬱

アンテナ問題やら、ガラスの強度やら、アップル製品に対するネガキャンは毎度毎度お馴染になっている。

結局、iPhone 4 にはなにも問題などない、只でくれてやるモノなんぞあるものかと、強がっていたアップルもバンパーを無料配布することで、事態の収拾を図ろうとしているようだ。

しかし、たかがあんなゴムバンド欲しさに、よくもこんなセコイ訴訟を起こせるものだと感心する。

すでに、SGPレザーポーチ・ビンテージエディションという、エラそうな名前でちょっと爺臭いが革製の大層なケースをゲットした身にとってみれば、どうでもいい話ではある。

しかし、iPhone 4 全数に供給するのはムリだという、スティーブの発言もチト気になる。

もちろん、それほど大量に生産されている iPhone 4 にくらべて、たいして売れるとも思ってもいない、バンパーの製造を委託しているメーカの生産能力に限りがあるから、というのがその理由だろう。

価格に関しても、毎度お馴染のアップルの値付けがボッタクリなだけ、という単純明快なオチかもしれない。

それとも、百均にでもありそうなゴムバンドみたいなものでさえ $29(¥2,800)もするんだから、よっぽど製造が困難な秘密の凝った仕掛けでもあるのだろうか?とか。

やっぱどうせ貰えるんなら、高いほうがいいよね〜、 いやいや、それこそ当初からこの手の訴訟を見越した先見の値付けだったんだお〜、とか。

足りない場合には別のケースを選択させるらしいが、それはいったいどんなモノなんだろう?とか。

と、あらゆる可能性がでてくるし、俄然別な興味も湧いてくる。

ま、そのような疑問にも調査分析のアプローチはしておかねばなるまい。ここはヒトツ受付が始まったら申し込んでみるか、だって只だしい〜、…と、もっとセコイ考えを巡らしている自分に気付いて、自己嫌悪に陥る。

7月18日現在「Apple iPhone 4 Bumper」は、アップルストアでは無料配布の準備のため「ご注文できません」状態である。

本国での状況はどうか知らないが、国内ではもともと SB の電波状態や通話品質など、語るに値しない問題と認識している。
したがって、個人的にはなにをいまさらという印象であり、とりたてて iPhone 4 のデメリットの様には感じていない。

それどころか、iPhone 3GS にさえ大きな不満があったわけでもなく、iPhone 4 にはより大きなメリットの部分しか見えていない。

ぶっちゃけ、「おわ〜すげぇな、コイツ」の毎日なのだ。

しかし、それでも根っからのひねくれ者としては、可愛さ余ってのイチャモンを付けないわけにもいかない。

それは、iPhone 4 やアップルを取り巻く諸々のモノに対する不満でもあるわけで、おのずと即時性などまったく期待できない駄文へと昇華していくのである。

アップル製品を使用することにおいては、一種盲目的な溺愛といっても過言ではないが、それだけに不満が募ることも多い。長年付き合っていれば熱い部分もあるが、一部では冷静な視点もある。

そんな、90点の満足を日々痛感しているユーザの戯言である。



実は、7月5日時点で入荷の案内があったので、速攻でソフトバンクショップへ駆けつけたわけなのだが、ちょうどその時期にサーバ機の入れ替えやら、遠隔地の iPad に対する出張サポートなど、いろいろなことが重なってついつい自身の iPhone 4 の確認作業が後回しになってしまった。

そんなわけで、本稿も初版は発売開始日には入手できず、傷心の日々を送っていた6月末時点で書き始めたんだが、アップロードのタイミングを逸してしまい、そのままボツにして捨ててしまうのもなんか悔しいので、このような時期外れ的な内容になってしまった。

と、言い訳はともかく、iPhone 4 予約騒動の顛末から。

6月8日の発表直後の午後と、そして念のために6月15日の正式予約受付開始日にもソフトバンクショップへ赴き、予約を入れたのだが残念ながら、6月24日の発売開始日には入手できなかった。

発表直後にショップを訪れたときは、当然のことながらまだ概要を把握している店員がいるわけもない。

まあ気の早い客だ、あんたが2番目だけどとりあえずプリ予約入れておいてあげるからね、ハイハイご苦労さま的なあしらわれ方をしたのだが、まだその頃は比較的平和な空気が漂っていた。

その後、正式予約受付開始の日程が発表され、一応15日にも来店して正式手続きを行うように連絡を受けたが、iPad の取扱いを行っているソフトバンクショップも皆無な田舎町のことだし、それほど緊迫した状況でもなかった。

ところが、6月15日の正式予約受付開始日(17時)にショップを訪れた時には、駐車場に入りきれない来店者の車が歩道や近隣の車道にもあふれ返り、あいにくの雨模様も相まって騒然とした状況であった。

さほど広くもないが、普段は決して満車になることなどない駐車場である。岡山でこれなんだから他所はさぞや祭りに…、と思わせるに充分な光景である。

6月8日には、にこやかに対応していたお姉さんたちの表情も完全に引きつって、パニック寸前の形相である。

定刻より30分ほど出遅れて17時30分頃、ごった返す店内で手に取った順番待ちの整理番号は、45番であった。
接客している担当窓口は、カウンターに四つぐらいしかなく、その時点で電光表示されている番号は、17番である。

おいおい、28人待ちかよ、ってほんまに今日中に終わるのか?
やっぱ、午前5時からやるべきぢゃなかったのか?

てなことを考えながら、店頭の Wi-Fi が利用できるので、店の隅っこで iPad with Wi-Fi モデルを取り出してネットを見る。

なんとアップル、このクソ忙しいときに新製品発表かよ〜(←Mac mini Mid 2010)。

と、ブツクサ言いながらも、いつになるかもわからない待ち時間を利用して、スペック等の基本仕様を調べ、COSMOS M&S の記事とこのサイトの6月16日分の原稿を書き上げる。

で、結局2時間ほど経過した時点でお呼びがかかったわけだが、6月8日とは別の担当者(ちぇっ、♂かよ)が受付手続きを行い、正式に予約待ち行列に登録された。

帰り際に、6月8日にはカルくあしらわれたお姉さんに「ほらな」という視線を送ってみたが、苦笑いが帰ってきただけである。

で、結局6月24日の発売開始日には、まことに申し訳ありませんが、お客様のご予約された機種は本日お渡しすることができません、という内容の電話連絡(といっても、こっちからまだか〜という電話に対して答えたに過ぎない)を受け、無駄とは知りつつもひとこと文句を言うべくショップへ乗り込んだ。


○プリ予約の時点では2番目だったはずだが、本日受け取れないということは、当然1台しか入荷しなかったと理解していいんだよな? 
●いえ、そういうわけではなく、予想以上に予約の数が多く、…ゴニョゴニョ…。

○予約で2番目なら、2台以上の入荷で捌けるんだし、予約の数の多さはこの際関係ないだろう。
●いや、それが、…ゴニョゴニョ…、当方の事務手続き上の手違いで、…、イヤもうホントに大変なんすから…蜂の頭。


と、訳のわからない不毛なやり取りを楽しんだ揚げ句、次回入荷の予定はまったくわかりませんが、入荷次第必ずご連絡いたしますので、ここは一つ穏便に、という通告をうけたのみで店を後にした。

あれはいったい、何のための予約騒ぎだったんだとも思うが、どうもそんな単純な論理では済まない、大人の内部事情があるらしい。(たぶん新規契約を優先して、機種変更とか買い増しの熱血組は、どうせ待たせても買うだろうという読みか?)

結果、岡山のそのショップでも当日十数台は入荷したようだが、首都圏では予約無しの当日行列のために500台以上が用意されたという話を聞くと、念入りに予約したにもかかわらず、後回しにされた立場としては、ちょっとムっとする。

もうすでに、機種変更ユーザにも第二ロット(?)の iPhone 4 の供給が始まっているらしい。(白いヤツはまだまだ、だが…)

と、すでに iPhone 4 は入手して日々実用に供しているのだが、後回しにされた予約騒動の恨み言のひとつも言っておかないと悔しいので、書いてみました。

… ということで、ひとつよろしく。

2010年07月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2010.07.18] iPhone OS から iOS4 への憂鬱〜より転載&加筆修正

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