2014年8月29日金曜日

8月の定点観測

SIGMA Photo Pro 6(ver. 6.1)の公開が、延期された。

当初、八月中のリリース予定が、土壇場になって十月頃になりそうだという発表である。古くからのシグマユーザにとっては、予想通りのよくあることで、どうやらこれさえもあてにならないようだ。

現状を考えれば、限られた開発リソースは、新機種の画質改善に向けて集中させる必要があり、以前の機種への対応などやっている暇はない、ということなのだろう。

新機種ユーザは他に選択肢がないので、SIGMA Photo Pro 6.0.x の不具合と格闘しながら使うしかない。だが、いまだ更新によって、新機種の画質が劇的に改善されたという話も聞かないし、これまでのバージョンの出来を振り返ってみても、購入意欲は全く湧かない。

だいたい、新しく搭載された機能の大半は最新版のみの対応であり、メリル世代以前のユーザにとっては、一体何がメリットなのかも分からない SIGMA Photo Pro 6 である。

ま、現行の SIGMA Photo Pro 5.5.3 が、少なくともプレビューバージョンのヨセミテでも動作することは確認できているので、メリルユーザにとってはどうでも良いことだ。

個人的には、いっそ SIGMA Photo Pro 5 の改善の方を望みたいぐらいだが、そんなあり得ないことを期待しても不毛である。それ以上に、シグマに対して何かを期待して待っていること自体に、全く意味はないのかもしれない。

そんなわけで、8月の定点観測が9月10月になってしまっては、なにかと格好がつかないので、キリンビール8月号だ。


一応昨日まで、それこそ土壇場のギリギリまで足掻いてみたものの、ついぞ暑苦しい積乱雲を背景にした、夏らしい絵には恵まれなかった。

それどころか、昨日今日あたりは、すでに秋の気配さえ感じられるほどに、過ごし易くなっている。

結果として、イマイチ季節感に欠けるのもいつも通りであるが、これも巡り合わせで致し方なしである。

今月に入ってから、延べ7回以上は訪れているキリンビール。それだけでも、3台を合わせると500枚以上撮影していた。

その殆どが、オートブラケットによる3連写なので、実質のシーン数としては約1/3だが、それでも200ショット近い枚数を現像した。

現行バージョンの SIGMA Photo Pro 5.5.3 での作業は、お世辞にも快適とは言えず、 それだけの枚数を処理するだけでもけっこう疲れる。

また、そんな大量のハズレ写真から、少しでもマシなモノを選択することも、さほど楽しい作業ではない。

しかし、そうは言っても、所詮序でにがデフォルトの撮影なので、そんなに立派な絵を期待するのは贅沢というものだろう。

その行程も、当然キリンビールだけで終わらず、懸案の鉄撮りも絡んでくる。巡り合わせが悪いとは言いながらも、 今月の撮影枚数は、従来の月平均枚数程度は軽くクリアしている。

問題はとにかくハズレが多いことだが、まあこれに関しても、今に始まったことではない。

今回も、時間や空模様によっては、露出、カラーバランスともに大暴れで、大量の却下写真を量産してしまった感は否めない。

ホワイトバランスなど、同日同時刻であっても、最適値は様々に別れており、なにかと現像の手間を増やしてくれる。

初回は、月初めに所用を済ませた後に訪れたのだが、すでに夕暮れ時であたりはもう暗くなりつつあった。何枚か撮ってみたが、日の当たる場所と陰の明暗差が大きいので、露出補正には苦労させられる。

2回目以降は、早朝と日中、そして夕方とたいへんバラエティに富んだアプローチも試みたのである。(08.04:AM / 08.18:AM / 08.21:PM / 08.23:AM/PM / 08.25:AM/PM / 08.28:PM)

しかし、いずれも期待した空模様には恵まれず、本来の8月を象徴するような天気に巡り合うことはなかった。

基本的に曇天が多く、雨にこそ降られはしなかったが、青空はおろか濃霧に視界を阻まれたりと、ことちらもバラエティには不自由しない多彩な空模様であり、それなりに楽しめたのがせめてもの救いである。

前回のブラケットカメラグリップ(LB-DPXM)取付方にも問題があって、未だに水平が怪しい写真も、従来以上に増えている。

三脚などと同様に、新たに導入した機材との整合性が落ち着くまでは、今暫くドタバタが続くのだろう。

それでも、予告めいたことを言わせてもらえれば、今月はいろいろな被写体(といっても主に鉄道関連だが)を撮ることができた。

その写真も撮影枚数だけは相当数あり、公開までにはいましばらく時間がかかりそうだが、我ながらこちらは楽しみにしている。

そのひとつは、季刊サンライズエクスプレス8月号と、もうひとつは、因美線リベンジといったところかな。

もちろん、失敗写真もぱない数に及ぶところも、従来通りであるが、…。


…ということで、ヒトツよろしく。
2014年08月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2014.08.29] 8月の定点観測 〜より転載&加筆修正
なお、本家には余談と写真も多数貼ってあるので、こちらもヒトツよろしく

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