撮影意欲こそ旺盛なれど、現像意欲、はたまた公開意欲がイマイチ盛り上がらない。
もちろん、勇んで撮ってみたものの、その結果を仕上げる段階でまことに残念な出来のモノが多く意気消沈というのが、一番の原因である。
必然的に、未現像ファイルばかりがどんどん溜まって収拾がつかなくなり、なかなか公開できないという悪循環に陥っている。
それにしても標準というのは、いったいなんなのだろう。
国語辞典に尋ねてみると、(いや、尋ねるところ違うだろ)
1.判断の拠り所や行動の目安となるもの。手本、模範、または目標。
2.平均的であること。普通。並み。
、だそうだ。
およそ手本や模範となるレベルのものは撮れていないが、まあ目標ではあるかもしれないな。しかし、大盛りや特盛りではなく、普通や並を目指している時点で、上限はたかが知れているんだけどね。
撮影意欲だけは旺盛なので、定点観測も含めてここ1週間で3台合わせて六百枚以上は撮った。一応、キリンビールは期待した天気と、思いっきり期待外れな天気の両方が撮れたので、3月の定点観測として月末までには、なんとかアップしようと思う。
未だ、三姉妹のカラーバランスの違いや、現像パラメータの最適値などを模索している状況であり、3台の完全な一致は無理としても、許容範囲に収まる落とし所を探っている。写真的な問題は、そのあたりが把握できれば、たぶんなんとかなるだろう。
しかし、絵的な問題はそう簡単に解決できないというか、自分で納得できるモノになるには、まだまだ時間がかかりそうな雰囲気である。
最初の DP3 Merrill とその後に導入した DP1 Merrill では、望遠と広角というその画角だけでなく、写し出す絵が全く異なるので、何の躊躇もなく選択できていた。
ところが、その中間的存在の DP2 Merrill が参入することで、図らずも混乱が生じている。
たしかに、画角や焦点距離では両者の中間に位置する標準域ではあるが、クロスレシオのトランスミッションのように、こちらの都合よく便利には働いてくれない。いわば全く別物、といっても過言ではないと感じているのだ。
ま、それでも今迄晒してきたモノでさえそれほど大した出来でもないんだから、いまさら何も構える必要はないし遠慮するほどのことでもない。だが、そんな写真でも出来不出来には無関係に、自分自身で納得していた結果なので、そこがクリアできないと踏ん切りがつかないのである。
初心にかえって、入門者向けな情報などをいろいろ探してみたりもする。
一般的に、広角はあたりを見渡す画角、標準はぼんやりと眺める画角、中望遠は凝視する画角などと、何となく解ったつもりにさせてくれる講釈を聞かされたこともある。
ただ、ぼんやりと眺めたようなものをそのまま写真にすれば、まるで面白くもないのは当然であり、たぶんそこからもう一捻りが必要なんだろう。
酔拳のように、飲んで酔っぱらって指南書を紐解くだけで高度な技がマスターできればよいが、当然その前提として血のにじむような鍛練が必修となるわけで、そんな根性があればもっと大成している。
いっそ、カンフーハッスルのようにボコボコに叩きのめされて、突然覚醒するような安易な展開を期待してしまうが、現実はそんなに甘くない。
高名な諸先生方によると、とにかく場数を踏んでカメラが無くてもフレーミングできるぐらいに、その画角を自分自身の標準とすることが肝要であり、それ以外には目もくれず精進するべし、ということらしい。
望遠・広角に係わらず、どんなレンズでもその画角や焦点距離に慣れるために撮りあえず最低でも千枚は撮れ、そうすれば何かが見えてくる。と、仰るのでそれに従ってみようと思う。
先週末で、DP2 Merrill のファイル番号は、やっと 500 番台に達したところである。オートブラケットによる3連写が多い DP3 Merrill は既に 7,000 番台に突入した。
単純なショット数では判断できないが、DP1 Merrill が最近 3,000 を少し越えたところなので、だいたいこのあたりを目処にしてみればよかろうと考えている。
そんなわけで、今暫く DP2 Merrill によるモノは、ファイル番号に比べて公開できる数はそう多くないかもしれないし、おそらく今回以上に悲惨な出来も含まれるに違いない。
毎度、言い分けがましいことこの上ないが、少なくとも本人はそんな駄作も含めて、楽しんでいることだけは確かである。
…ということで、ヒトツよろしく。
2014年03月某日 Hexagon/Okayama, Japan
http://www.hexagon-tech.com/
[2014.03.16] 標準 〜より転載&加筆修正
0 件のコメント:
コメントを投稿