2015年2月13日金曜日

カウンタリセット

13日の金曜日、である。

ということは、必然的に来月も同じパターンだし、11月にもあるので今年はジェイソンも忙しいが、それが何かというわけでもない。

13日の金曜日に発症するコンピュータウイルスもあるらしいので、不吉とされる日には大人しくしていた方が無難だろう。危険日といえば、何やら違う意味になってしまいそうだが、よもやパニクってリセットがかかったりすることのないように要注意だ。

ちなみに、DP3 Merrill の撮影枚数も今月の定点観測撮影時に、目出度く1万枚を超えてファイル番号のカウンタがリセットされた。メモリカード内では、従来のディレクトリ “100SIGMA” に加えて新たに “101SIGMA” が生成されている。

この桁数の問題、以前シグマに問合せたこともあるが、ファイル番号の桁数は DCF2.0に準拠しており、これを変更すると読み込みに問題が出る可能性もあって、現状の対応は難しいとの回答であった。

DCF2.0 についてネットで調べてみると、社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)と、一般社団法人カメラ映像機器工業 会(CIPA)が共同で策定したカメラファイルシステム規格(DCF2.0)というのがある。これに準拠しているので、勝手なことはできないらしい。

その規格の詳細は、PDF 形式で公開されているので斜め読みしてみたが、ディレクトリに保存される枚数制限と、桁数(4桁)の指定はあるものの、あくまでもメモリカード内でのことであり、コンピュータ上にコピーされたファイルにまで言及されているわけでもない。

と、勝手に判断して自己責任というお約束のもと、やってみた。

ある程度予想されていたことだが、新しいディレクトリ “101SIGMA” 内のスタートは、以前と同様に DP3M0001 からとなっており、本来一万枚目となるはずの DP3M10000 は当然存在しない。このまま予定通りに、数字の頭に1を追加するだけのリネームを行えば、結果的にはファイル管理上連番を維持できない。

要するに、10,000枚目は DP3M10001 であり、DP3M10002 は 10,002枚目ではなく、10,001枚目というややこしいことになるのだ。 かといって、今後ず〜っとリナンバリングするのも面倒だし、ファイル名に文字列を付加する単純なリネームに比べると、リナンバリング作業は間違いが起これば収拾がつかなくなるというリスクも伴う。

また、一万枚を突破したことで、ファイル番号の桁上がりに伴う桁数不揃いの問題も、精神衛生上よろしくないが、今さら既に公開済みのファイル名を変えるわけにもいかない。過去の現像済みファイルだけでも相当な枚数になるし、もっと多い未現像の却下写真ごときに無駄な時間をかけたくはない。

いつ頃かは覚えていないが、かつてはファイル名の後に連番を振る場合、必ず桁揃えをしないと可笑しな並びになっていた。例えば、File1、File2、File9、File10、File30 という5つのファイルがあった場合、数字の部分を数値と見做せばこのままの順番だが、文字列とみなせば、File1、File10、File2、File30、File9 となる。したがって、数字の大小関係をソート順位に一致させたい場合は、File01、File02、File09、File10、File30 でないと実現できなかった。

幸い最近の OS X では、ファインダにおける文字列のソート順位が、以前と変わっており、DP3M9999 より DP3M10001 が後になるようになっている。本来の文字列順に従えば、DP3M10001 → DP3M9999 となるところだが、M 以降を数字と見做して大小関係を反映している。

よって、桁数に関しては現状問題にならないので、とりあえず不問とすることにして、連番維持だけに着目することにした。作業内容としては、現時点で撮影済みのファイルの内、リネームによって桁上がりした DP3M10001〜10067 までの67枚が対象となる。

ヨセミテのファインダ上で、当該ファイルを選択して右クリによる「67項目の名前を変更…」を選び、リナンバリング(フォーマットを選択)を実行する。先頭文字列は “DP3M1” で開始番号は “0” である。例によって、5桁の連番が付加されるので実行後には再度リネームにより、 “DP3M10” → “DP3M1” で4桁に戻してやるのだ。その結果、DP3M10000〜10066 までの67枚に変更された。めでたし。

しかし、毎回こんなアホらしい作業もやっとれんので、カメラ側にも一工夫が必要になる。基本的な手順は、以下の通り。

1.カメラ側でカードの初期化を実行後、設定メニューのファイル番号を「通し番号」から「オートリセット」に変更して1枚撮影。(DP1M0001が撮影される)

2.ファインダ上で、メモリカード内に表示されているファイル番号(DP1M0001)を任意の番号に書き換え。今回の場合、次の番号はリナンバリングによって空席となった、0067番をスタートにしたいので「DP1M0001」をひとつ前の番号「DP1M0066」に変更する。

3.メモリカードをカメラ側にセットして、設定メニューのファイル番号を「通し番号」に戻して再び1枚撮影。これによりファイル番号(DP1M0067)が撮影され、以降はカメラが記憶することにより、仮に別のカードを使用しても連番が維持される。めでたしめでたし。

厳密には、手順の最初のステップ1にある、カードの初期化は必ずしも必要ではない。実際の作業では、データ転送後にファイル番号を「通し番号」から「オートリセット」に変更してから「DP1M0067」をカメラ上で削除、そのまま「通し番号」に戻して撮影しただけだ。

ただし、この作業中に削除するファイルと最後に撮影したダミー(である必要もないのだが)ファイルも保存しておかないと、欠番が発生するので注意が必要である。

安全のためには、最初の手順に従う方が1枚余計なファイルが生成されるだけで、間違いは起こらない。ただ、ダミーファイルによって、実際の撮影枚数とファイル番号の不一致は避けられない。闇から闇へ葬られてしまう、無駄撃ち写真を生成しないためにアレンジしてみただけで、そうでなくても無駄撃ちの多い人生だし、別に他意はない。(なんのこっちゃ)

そんなこんなで、やたらややこしい作業手順まで文章にしたら、思いの外長文になっちまった。

リセット、リスタート、再起動、再始動、いずれも今までのことはチャラにして、新たに何かを始めるという意味では、何かしら希望に満ちた雰囲気もある言葉だ。

しかし、コンピュータ関連ではエラーとセットのようなもので、喜んでばかりもいられない。出来ることなら、己の人生もリセットしたいエラーみたいなものだが、そういう訳にもいかない。

下手にリセットボタンなんか押そうものなら、せいぜい起動不能に陥るのが関の山で、運良く再起動しても以前と同じようなことを繰返すに違いないからだ。

ま、今回もおよそ2月らしい写真は撮れていないのだが、定点観測の方はいずれそのうちに。


…ということで、ヒトツよろしく。
2015年02月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2015.02.13] カウンタリセット 〜より転載&加筆修正

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