2015年6月30日火曜日

6月の定点観測:2015

またもや、土壇場の更新である。

今月は、6月9日、12日、23日、26日の計4回とひと月間全域に渡って訪れてみたが、晴天には一日たりとも巡り合わなかった。

といってもいずれも曇天で、最後の26日になってやっと雨天となった。なんと、6月に梅雨入りしてから、定点観測の現場では初めての雨模様である。

ま、雨さえ降りゃあ6月らしいだろうというのも安易だが、タイミングが合わず田植えの作業を見逃してしまったので、せめて雨でも降ってくれなきゃ様にならんキリンビール6月号だ。


今月も何度か訪れた定点観測の現場、実際に撮影に至ったのは4回だが、様子見のみでパスした日もあった。

最終日以外は、似たような空模様の日が多く、前回とあまり代り映えしない絵にしかなりそうにない。そのうち何度かはセローで乗りつけており、帰りには雨に降られた日もあるが、到着時点で既に雨が降っていたのは最終日だけだった。

前回の倉吉方面などのように、雨天覚悟で出掛けたりもしたが、装備品のチェックも兼ねてのツーリングといった意味合いが強く、ロクな撮影は出来ていない。また、出先での撮影をより快適にするべく導入したパックパックだったが、その使い勝手は期待したほど芳しいものではない。

ちなみに、前々回の Thule EnRoute Strut Daypack は、この時まだ到着していなかったので、間に合っていない。月の後半になって、否応なしに本格的な気象の変化に対する適応性テストに曝されることになったのだが、何かと多くの問題も発生した。

いまだ、定番となりえる装備が決まらないのだが、そのあたりのことは、次回以降ボチボチ小出しにしようと考えている。

こと防水仕様に関しては、カメラにせよ時計にせよ、はたまたバッグにせよ、およそアウトドアで使うモノにおいては、デフォルトで装備して欲しい機能だ。

時計に関しては、60年代よりは防水は当たり前の機能になっており、もう何年も水濡れに関してなど、注意を払ったことはない。防水に関しては、既にどこまで潜れるかその深度や気圧がひとつの指標になっているぐらいで、普及品においても完全防水がデフォルトといっても過言ではなかろう。

カメラの防塵防滴仕様は、ある程度以上の高級機にのみプロ仕様として組込まれているようで、未だに特別料金の範疇でしかなく、時計のように一般化する可能性はそれほど高くないように見える。

未だにカメラが、一般から見れば所詮携帯電話のオマケでしかなく、またメーカの方はカメラに対して金を払わんヤツらなんぞに防塵防滴機能は勿体無い、と考えているに違いないので、この辺りが思惑のスレ違いだろう。

また、それ以上に可能性が低いのが電話であり、防水をウリにしたモデルも何度か出ては消えを繰返してきた経緯がある。カメラも搭載され、専用コンパクト機を駆逐するほどの勢いで一般化が進んだ現在でさえ、未だ実現の兆しは見えてこない。

短期間で、膨大な金を稼いでくれる機器ではあるが、逆に長期間に渡って使われても面白くない。即、ウリに繋がる小手先の技術開発はさておき、製造には出来れば手間や金をかけたくないメーカの裏事情も見え隠れする。

iPhone 用の防水ケースも何種類か販売されているが、不細工な袋状のモノ以外はそれなりの価格になるようだ。使い勝手とサイズ的な肥大化を考えれば、あくまでも一時的な機能と考えた方が安くつくだろう。

単車での使用を考えた場合、水中での使用まで考慮した防水機能まで必要ないのだが、せめて小雨程度の耐性があればと思う。だが、結局完全防水まで突っ走らないと、まともな製品には遭遇できないようになっているらしい。各メーカとも、その機能を実現するために、細部に渡って涙ぐましい努力をしているのが窺える。

主に、操作の妨げにならぬようなスイッチ類のシーリングと、タッチパネルの感度に対する部分が各メーカの腕の見せ所になっているようだ。

ただ、どのメーカもフロントパネルはいうに及ばず、リヤパネルやカメラのレンズ部分まで覆い隠す仕様が主流のようだが、何処からも水が浸入しそうにない前後パネルやレンズなどまで、どうしてカバーする必要があるのか理解に苦しむ。


タッチの感度やカメラの画質を考慮すれば、そこは開放で構わんと思うし、ましてや放熱のことを考えれば、リヤパネルなどカバーするだけ無駄という気がする。素人には分からぬ、大人の事情でもあるのだろうか。

しかし、これなどアップルが最初から標準機能として搭載していれば、比較的簡単そうな話にも見える。ボタンの数も減って、こと防水に関しては実現しやすい環境になりつつあるはずである。

だが、水没の責任は全てユーザ(またはサードパーティ)に押付けようという姿勢がありありと見える志の低いメーカである。実現はまず無理だろうという、余談である。

で、恒例の定点観測であるが、昨年の6月は田植えに作業が行われている最中に、運良く現場に居合わせたことで、それらしい絵柄になった。

だが、今年は巡り合わせがよろしくないようで、前半二回では早過ぎ3回目では遅すぎという目の悪さである。

加えて、曇天ばかりで雨にも遭遇しないのではいまひとつ季節感も出し辛いので、紫陽花で彩りを添えてみることにした。まあ、こちらも雨に濡れた花が撮れたのは、月末になってからやっとという有り様である。

今月、何度か出掛けた原付撮影行でも、行く場所ごとに気をつけていたのだが、あまり炎天下のアジサイというのも風情がない。出来れば爽やかな雨上がりにでも、せめて小雨の降る中でと贅沢を言っていたら、どんどん押し迫ってしまい土壇場まできてしまった。

もう明日から7月になってしまうが、まあ賞味期限ぎりぎりということで、…。


…ということで、来月もヒトツよろしく。

2015年06月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2015.06.30] 6月の定点観測:2015 〜より転載&加筆修正

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