それによると、今度は電子水準器も内蔵されているようだ。
アナログな気泡管水準器でさえ、±0.3°程度なら確認できるので、それ以下ということはないだろうが、果たしてその精度はどの程度のものなのだろうか。(なんと、iPhone 以下の ±2°!だって、…ハァ〜)
気になるのは、水準器を表示できるのは、いったいどの画面モードなのかである。特定の画面モードでしか表示できないようだと、たぶん使いにくいだろう。
dp2 だと、デザイン上バランス(特に高さと幅の関係)が悪そうに見える。だが、中望遠モデルの dp3 ぐらいになると、横幅に負けない大きさのレンズになるようで、これまたデカい純正フードまで付けたら、もう横幅どころではない、巨大なコンパクトカメラができ上がるらしい。
こんなカメラを、ファインダも覗かないスタイルで撮影することを想定しているのは、甚だ疑問である。三脚前提ということになるにしても、屋外での見やすさを求めれば、何らかのカバーが必要になる。
また、液晶も従来通りの92万ドット(≠ピクセル)なので、ビューファーとしては、まだまだ解像度が足りない。
ファインダを搭載しないのであれば、写真を表示することが主たる目的の液晶画面には、せめて iPhone 並のクオリティは欲しい。
iPhone 5 の4インチ液晶は 1,136×640 (326ppi) であり、その総画素数は 73万(727,040 ピクセル)程度にしかならないが、92万ドットの液晶はこれと比べても、明らかに画質は粗い。
カメラ業界が、なぜカラー液晶の解像度を表すのにピクセルでなく、ドットを使用する思惑がいったい何なのか全く理解できないが、センサー解像度の表示をはじめ、ハッタリをかますものいい加減にして欲しいものだ。
コンピュータ業界で例えるなら、メモリやハードディスクをバイトではなく、ビット表記で売っているようなものである。(ま、それでも1Kは 1,024 ではなく、1,000 だと言って憚らない、厚顔無恥な業界でもあるが…)
低価格な入門機ならまだしも各メーカの主力機種でさえ、液晶の質はおしなべて高くない。いつまでも、こんな手抜きをやっているからコンピュータ屋の作る携帯カメラごときに客を奪われるのであって、カメラ全般が売れないのも自業自得である。
今のご時世、たとえそれがメイドインジャパンに拘るシグマでさえ、 3〜4インチ程度のレティナディスプレイの調達は、さほど困難でもあるまいと思うのだが。
進化発展の過程では、未だ不満も多いデジカメであるが、個人的には結果として得られる写真の品質こそが、その存在価値を大きく左右することは間違いないと考えている。
いずれ、メーカによる実写サンプルも公開されるだろうし、フォビ厨な輩にとってはなかなか楽しみな、今回の dp Quattro シリーズ。
ただ、気になる価格に関しても未だ情報がないが、実際の販売開始は夏頃以降になるようだ。
ま、それまでは大人しく、シグマ貯金でもしておこうと思う。
…ということで、ヒトツよろしく。
2014年02月某日 Hexagon/Okayama, Japan
http://www.hexagon-tech.com/
[2014.02.14] SIGMA dp Quattro その後 〜より転載&加筆修正
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