2014年5月4日日曜日

鉄撮りの練習:其の七(山陽本線&赤穂線)

5月である。またもや、無駄に歳を重ねる月がやって来てしまった。

もう春も終わって、初夏に突入しようかという陽気の日もあるのに、未だにストーブさえ片付いていない。

時間が過ぎるのが、どんどん早くなって(その分頭の回転が鈍くなっているんだろうが)、なかなかついてイケてない今日この頃。

ま、そんなことは今に始まったことでもないので、気にも留めず前回のオリンパスお試し編に続いて、SIGMA DPM による本番である。

5月に入ったというのに、3月末頃からのモノが溜まっていたので鮮度はイマイチだ。いずれにしても、近場のローカル線を仕事のついでに立ち回った先で撮ってみただけに過ぎない。

今回は、前回と同様に熊山〜和気間の線路傍で撮ったものを中心に、それこそ雑多なモノの在庫処分である。

ぶっちゃけ、天気が良ければ結果はどうあれ、撮っている時にはそれなりに楽しめる。自分では、ちょっとはマシになったかなと思っているが、もちろん過大な期待は禁物だ。

春先には、桜の木をバックにして、はたまた花びらを前ボケに俯瞰の鉄道写真でも撮れたらいいなあなどとと考えていたが、そう都合の良い景観に遭遇することはない。

それでも、褐色だった山々の木々も、日を追う毎に緑を増してきたので、天気の良い日には青空とのコントラストが彩りを添えてくれる。

物撮りを兼ねた線路傍でも、後半は晴れ渡って爽やかな青空が広がり、初夏を思わせる日差しがシャッター速度に貢献してくれた。

絵的には、未だ満足という所までは行かないが、赤穂線や機関区構内など、先ずは撮ってみようという気にさせてくれるだけでも、ありがたい。

また、機材関係では、このところ三脚を使用する場合には自由雲台(Sunwayfoto FB-36)とのシンプルな組合せが多い。

不慣れなせいか、ティルトアングルを変更した直後のショットは、水平が崩れているものも多く、以前より却下写真の数は増えている。

また、気紛れに立ち寄って、スナップ的な撮影では一脚を多用することも一因となっている。

こればかりは、場数を踏んで慣れるしかないのだろうが、手持ち撮影の場合、どうも傾向としてカメラの右上がり(写真の右下がり)な癖があるようだ。

以前、オリンパス(E-410/E-620)を使っていた頃はその逆に、右下がりな傾向があった。たぶん、シャッターを押す時に力が入って、そうなってしまうのだろうと考えていたが、なぜか SIGMA DP シリーズでは、右が上がってしまうのだ。

ビューファインダーを覗いて、大体の構図を決めた後に一度ホットシュー上の水準器を確認すると、気泡が右に寄っていることが多い。再度ビューファインダーで、グリッド上の目標物を頼りに修正をかけるのだが、手持ちや一脚の場合は、アングルを変えるたびにこの微調整を強いられる。

DPM の背面液晶程度の解像度では、遠景に対してはグリッドラインが太過ぎて、この微調整がまことにやりずらい。

できれば、ビューファインダーを覗いたまま確認が出来る、精度/感度に優れた電子水準器が搭載されることが望ましいのだが、なかなか実現しそうにはない。

だいたい、高精度な傾き検知が出来るようになれば、いっそ手振れ補正より自動水平補正みたいな機構を搭載してくれた方が話は早いと思う。

ま、自動車業界のように、こうやって甘えた電子装備に頼ってしまうことで、人間は堕落の一途を辿るのだろう。

安全性の平均値は確かに上がるが、運転に対する意識や技量も低下して、結果的には事故は減らずという悪循環にも見える。

私目がいいからと、己の勘違いにも気付かず、悪天候や夕暮れ時にも平気で無灯火を続けるバカや、車線変更はおろか右左折時にも、事前にウインカを出さないアホが増え続けるている。

その行為の持つ意味さえ解っていない輩でも、金さえ払えば免許が取得できる現行制度にも問題はある。だが、交差点近くの路面にも「合図」と大書きしなければならない現状には、やれ廊下を走るな、ゴミを捨てるな、私語を慎めと言われ続けているような、小学生以下の連中に車を売るな、と言いたくなる。


そんな者にも車を売りたい業界としては、もう運転自体を人間任せにしたくない、と考えたとしてもなんら不思議はない。

いずれ、道という道には見えないレールが敷かれて、そんな道以外には自由に行くことも禁じられる。そして、運転免許さえ必要の無い時代が、やって来るに違いない。

だが、そんな日が来るまで、生きてはいられないことには感謝したい。

とまあ、夢見がちな余談はさておき、あまり機械ばかりに頼るよりは、自分の変な癖を直す方が前向きなアプローチだと思うので、何とか訓練で修正できるようにしたいものだ。


…ということで、今月もヒトツよろしく。

2014年05月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2014.05.04] 鉄撮りの練習:其の七 〜より転載&加筆修正
なお、本家には余談と写真も多数貼ってあるので、こちらもヒトツよろしく

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