2013年12月28日土曜日

不定点観測

今年も、残すところ後わずかとなった。

いよいよ押し迫ってきたが、そんな世間の動きとは全く無関係に極楽トンボなカメネタ、写真ネタを続ける。

というわけで、キリンビール12月号臨時増刊みたいな不定点観測である。

伯備線遠征の掲載が長引いてしまい、いささか鮮度が落ちてしまった感はあるが、賞味期限が過ぎる前に晒しておく。

ま、鮮度がどうこういうほどの出来のモノは無いのだが、多少変わった視点からのキリンビール工場も一興だろう。

瀬戸町にある三谷公園、その背後にあるのが通称三谷山である。

金剛童子の入口にある案内板によると、瀬戸町森林公園側からアプローチすれば、山頂近くまで車で行けそうに見える。しかし、標高わずか240m にも満たない山であり、さほど整備もされていなさそうなので、あまり良い展望は期待できそうにない。

たまには、体を動かした方が良かろうと思い、三谷公園側から DPM 2台と一脚のみを持って歩いて登ってみた。

が、登り始めて5分もしない内に後悔し始めた。体調が万全であるかどうかなどは、どうやら無関係のようだ。(ゼイゼイ)

一応、ビール工場が見える北斜面を目指していたので、果敢にも途中から登山道を外れて獣道にアタックしてみる。なんとか、北側に面したピークにたどり着いたものの、呼吸が整うまで、かなり長い時間がかかった。(ヒイヒイ)

案の定、その場所は多くの雑木に邪魔をされており、とても楽な撮影は出来そうにない。

そこからの写真を何枚か撮ってみたが、どうしても前ボケな木々がフレームに入ってしまう。傍らには高圧線の鉄塔が立っているので、そこによじ登れば少なくとも北と東方向には障害物のない絵が撮れそうだったが、鉄塔東側の斜面はほぼ絶壁に近い。

覚束無い足で、下手に登って転落でもしようものなら、格好の笑い者となるローカルニュースネタを提供することは必至なので、止めておいた。だが、その場に直立した位置からほんの1m少々、高さを稼げれば視界が開けそうだった。

試しに一脚に DP3M をつけて、応援団の旗竿よろしく目一杯持ち上げてみる。10秒タイマーをセットしてオートブラケット3連写で撮れば、なんとかなるだろうとの予想だ。

さすがに水平基準もないし構図もムチャクチャだが、それでも枝に邪魔されない絵は、何枚か撮れたようである。

日暮れまでにはまだ間のある時間だったが、あまり良い天気でもない。パッとしない絵ばかりになりそうだだし、あまり長居をしても得るものはなさそうだったので、早々に退散することにした。

登り程ではないにしても、結構な急斜面をカメラ2台と一脚を持って転ばずに下るのは、なかなか難儀である。途中、何度か足を滑らせて肝を冷やしたが、なんとかカメラ共々無事に金剛童子まで下りることが出来たのは幸運だったといえよう。

ただ、一脚を杖代わりに使ったために、先っぽのゴムが裂けてしまったのが遺憾であるが、我が身と DPM を守った代償と考えることにした。

寄る年波には勝てずとは重々承知していたが、マジ死ぬかと思ったぜい。


…ということで、ヒトツよろしく。
2013年12月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2013.12.28] 不定点観測 〜より転載&加筆修正

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