2014年7月16日水曜日

スーパーいなばと因美線の前振り

ぶっちゃけ、予告するほどのモンでもないのだが、…。

もう、してしまったので後には引けない。

どうもこのところ、以前よりアクセス数が増えたことに調子こいて、ネタを探しまわっているような気がする。

これではイカン、あくまでも自然体であろうとするあまり、前回は少しでもバランスを取るために、端から見れば全く役に立たない個人的な設定などいついて、つい長文を書いてしまった。

ま、話題の新製品に言及すれば必然的にそうなることも、ある程度は予想していた。だが、サンウェイフォトなどと違って、他にも有益な(かどうかは知らないが)情報は溢れ返っているように見える、カメネタである。

所詮、思いつきで書いたごく私的な主観による決意表明など、本来は路傍の石以下の存在でしかない。間違っても参考になどしようものなら、後悔することは間違いないのだ。

で、今回も生粋の鉄から見れば、単なる思いつき、気紛れな撮影行の練習でしかない。

1月の定点観測のついでに行った、鉄撮りの練習で見かけたキハ187系ディーゼル特急「スーパーいなば」も、あれから何度となく撮ってきた。

その出来は、まあ悲惨なものが多いのだが、鉄撮りの練習:其の九で訪れた智頭急行線では、必ずしも期待通りではなかったものの、それ以前に比べりゃ、多少マシな絵が撮れたような気もしている。

岡山発のスーパーいなばと、京都発のスーパーはくとは、何れもJR線を経由している。だが、本来のメイン路線は上郡から智頭までの智頭急行線である。

ネットでぼんやりと時刻表を眺めていて思ったのだが、どうも乗車券の値段というものは、会社によって料金体系も大きく異なるらしい。

岡山発のスーパーいなばを例にとれば、岡山から智頭までの営業距離は 109.9km、山陽本線を経由する岡山~上郡は 53.8km、ほぼ同距離の上郡~智頭 56.1km は、智頭急行線区間である。

運賃は、智頭急行線の1,300円に対して山陽本線の 970円は、たった 2.3km の差でしかないことを考えると、たしかに割安感はある。

ところが、自由席特急料金は智頭急行の上郡~智頭間 420円(均一)に対して、山陽本線の岡山~上郡は、なんと 1,180円もするのだ。その上、座席指定などしようものなら、智頭急行がプラス100円なのにJR西日本だと、520円もの追加料金を請求される。

へ~そうなの、そんぢゃ上郡まで鈍行で行けば安くつくののね~、などと考えている内に、時刻表鉄の気分になって調べてみた。

岡山始発 06:47 の特急スーパーいなば1号(2072D)は、上郡着が 07:23 で発車はその2分後の 07:25 だ。それに先行して、岡山を 06:14 に発車する、糸崎から岡山経由の姫路行普通列車(1722M/1300M)は、上郡着が 07:07 なので、これに乗れば上郡駅でスイッチバックする特急スーパーいなば1号(71D)には、楽勝で間に合う。

たぶん、クハ115系電車と思しき普通列車では、各駅停車なので上郡まで 53分もかかる。その平均速度は60.9km/h であるが、同じ区間 53.8km をたった 36分で走りきる、特急の平均速度は89.6km/h にも相当する。(そりゃ飛ばすわけだわ)

一般的に考えれば、特急料金などというものは乗車時間の短さに対して支払うプレミアム料金である。

ここで、気分を時刻表鉄から乗り鉄に切替えて考えてみると、これはずいぶんと勿体無い話だ。同じ金を払ったら、少しでも長く乗っている方がコスパにも優れてお得なんぢゃね、と。(混じりっけ無しの純鉄ではないので、いつでも切替えができて、なにかと便利だ)

だいたい、環境問題やら効率重視で近代化の旗頭である電車に対して、同じ電化区間をディーゼルエンジンでブッ飛ばす気動車特急など時代錯誤も甚だしく、こんなに面白いモノはない。

これはもう、乗ってみるしかあるまい。ということで、思い立ったが吉日、前回の姫新線でのツケを精算するべく、出掛けてみたのだ。

だが、帰ってから気がついたのだが、あまりにも久しぶりに列車に乗ったため、その行程では写真を撮ることさえ忘れてしまうほどの、舞い上がりようだったのである。

ま、智頭から先はいったいどうするかなど、あんまり考えてはいなかったのだが、…つづく。


…ということで、ヒトツよろしく。
2014年07月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2014.07.16] スーパーいなばと因美線の前振り 〜より転載&加筆修正

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