2013年10月13日日曜日

サンライズ出雲:リベンジ2

[2013.10.15] 追記・補足
前回の反省点の検証と、バックアップも含めた2台態勢のシステムチェックを兼ねて、サンライズ出雲のリベンジに行ってきた。

しかし、どうもこの寝台特急とは相性が良くないようだ。

初回は運休でスカ、2回目は約15分遅れ、今回はなんと驚異の1時間13分遅れである。たった3回のチャレンジとはいえ、一度もダイヤ通りに運行したことがない、いい加減にも程があるまことにケシカラン特急なんである。

事前のチェックで30分程度の遅れという情報は掴んでいたので、これほどまで待たされても諦めずに待機することができたんだが、フツーは怒って帰るよな。

今回は、伯備線井倉駅手前の第7高梁川橋梁である。

定刻の通過予定時刻より、かなり早めに現場に到着。当初の予定では、景観を考慮して布原信号所あたりまで赴く予定だったのだが、事前のロケハンが不十分なので陽光の反射や影の影響が予測できない。

あまり日が高くなってしまう時刻より、それより手前で捕まえた方が、いろいろと都合がよかろうと考えたためである。

本来、サンライズ出雲以降に通過する筈の普通電車などで、予行演習をやってみた結果は上々であった。朝靄と雲により適度に光がまわって、これなら白飛び黒潰れもなくいけそうな手応えはあった。

感度 200 なら f4.0 まで絞っても1/500 秒以上が確保できることが確認できたので、本番は予定通り ISO100 で撮ることに決定。

午前8時半の段階では感度 100 でも 1/500 秒が可能で、以前のような被写体ブレは回避できる条件になったし、雲も多く鉄橋のあたりは都合よく山の陰になっている。

あとは、いったい何時頃やってくるのか、ネットで調べても全く分からないことが不安材料だった。いくら山の陰とはいえ、時間が経てば日差しは強くなるし、都合よく雲もいつまであるか分からない。

案の定、午前8時43分頃には空が晴れてきた。岩肌の露出した背景の山に当たる日差しが見る見るうちに強くなり始めた時、定刻より1時間以上遅れてきたサンライズ出雲が姿を現したのである。

さすがはサンライズの名の通り、突然日が差して側面を照らしたものだから、またもや車体側面に直射してフロントマスクは影になってしまうなど、踏んだり蹴ったりな状況である。

また、周辺地域の活動が始まってしまう時間帯にかかったことも災いして背景の景観もイマイチ、およそ撮影する側の緊張感も皆無である。7両編成に妥協したにも関わらず、またもや残念な写真となってしまった。

結果としての写真は、明らかに 50m 以上もタイミングが早過ぎた。ディレイで押したバックアップの DP1 Merrill の方も、画角の違いからやはり同様に早い。

最大の敗因は、前回はあえてやらなかった連写モードを使用したことにある。7枚バッファが1杯になるまでの時間の計算を誤って、最初のシャッターが早過ぎたことに気付いた時はもう手遅れで、セカンドチャンスはなかったのだ。

後から考えりゃ当然で、1/125秒の遅れを嫌って前回はワンショットに切替えたのだが、今回は光量も十分 f4.0 で 1/640秒の露光時間なので、より短時間で7枚が撮影されてしまうことを完全に忘れていた。

それにより、当初予想した5〜6枚目でベストポジションに入る筈が、遙か手前でバッファフルの状態になり、書込みが始まった後のセカンドシャッターは、虚しく空を切るだけなのであった。

その7枚連写も規則的ではなく、最初の3枚は1秒以内、4枚目と7枚目には2秒ものタイムラグがあるのだ。(123..456..7)

[2013.10.15] 追記・補足

連写モードに関して、あたかもカメラ側のせいのように書いたが、どうやら撮影者側の問題だった可能性が濃厚である。
撮影されたデータを仔細に検証してみると、露出に関しては似たような設定で同じ連写モードにもかかわらず、両者のタイムラグに差違がある。(DP3M=123..456..7 / DP1M=12...34567....8)
そして、なぜか7枚バッファの筈が DP1 Merrill には8枚目が存在するのだ。
DP3 Merrill の方は、ビューファーを覗きながら結構気合いが入っていたので、シャッターから指が離れた可能性は低い。だが、DP1 Merrill の方は左手の手探りで押したので、メインの方の一枚目が早過ぎたことに気付いて一瞬躊躇したような気がする。
現時点では、厳密に検証したわけではないのであくまでも想像だが、DP1 Merrill の2枚が撮影された直後に指が離れ、その間に一枚目の書込みが終了してバッファの残り枚数が7枚に復活したのではないかと思う。その後、慌てた撮影者が両方同時にセカンドショットを試みたののの、DP3 Merriill の方は既に7枚分の書込みが始まってしまい果たせなかったが、DP1 Merrill の方はたまたまバッファに一枚分の余裕が出来ていたために、8枚目(DP1M2027) が撮影できた、という可能性である。
もしそうなら、DP3 Merrill も一枚目が早過ぎたことに気付いた時点で、セカンドショットのためにシャッターから指を放せば、当初予定していたタイミングを8〜9枚目で実現できたかもしれない。となれば、カメラの特性を把握しきれていなかった撮影者に全責任があり、ひとことで言えば、このヘタクソが!…という結論になるのだ。
冷静に考えれば、1/125秒であろうが、1/500秒であろうが1秒の中に入る枚数には、それほど差があるわけではない。いずれ連写モードの規則性に関しては、もう少し突っ込んだ検証が必要になるが、現時点では必ずしもシャッター速度との関連は低いような気がするのである。以上、追記・補足


だいたい、仮に連写モードで上手くいったとしても、機械任せの他力本願な写真は、なにか後ろめたい気がするものだ。

今回もバックアップとして、DP1 Merrill が左手によるノーファインダで参加していたのだが、少し遅れた分メインの DP3 Merrill よりは多少マシな絵を撮っていた。が、これとて狙い通り(というか、全く狙ってないんだからね)というわけではない。

やはりここぞという時の1枚はスナイパーよろしく、気合いのワンショットに賭けるべきであったろう。

以上、反省に次ぐ反省。サンライズ出雲:リベンジ2玉砕。

ちなみに、前回果たせなかった iPhone 5 による動画は、なんとか撮影することができた。さすがは iPhone、一矢報いたというには、あまりにもお手軽に過ぎる。

その後、侘・寂シリーズの撮影に足を延ばす予定だったが、待機時間が大幅に延びたために予備バッテリーの殆どを使い果たしてしまったので、早々に引き上げざるを得なかった。

ま、それでも何枚か撮ることはできたのだが、機材の検証報告なども含めて色々あるので、それはまた次の機会に譲ろうと思う。



…ということで、ヒトツよろしく。
2013年10月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2013.10.13] サンライズ出雲:リベンジ2 〜より転載&加筆修正
なお、本家には写真も多数貼ってあるので、こちらもヒトツよろしく

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