ネガティブな話題はやめようと思っても、なぜかそんなネタを提供してくれるアップルである。
すでにあちこちで話題になっているが、「OS X v10.8.5 追加アップデート 1.0」というトラブルメーカを配布しているようだ。
本来、不可視属性であるべき「mach_kernel」が上位階層に表示されてしまう、という不具合である。OS X 10.8.5 (12F37) では発生していないので、これを追加したかったのかもしれない。
ただ、サポート情報にある「このアップデートについて」には改善点のみが列挙され、どこにも「mach_kernel」が見えるようになります、とは案内されていないのでたぶんバグだろう。ちゃんと書いときゃ仕様だったのに…。
Mac 購入後、なにも設定を変えないで使用している、たぶん大半の一般ユーザにとっては、どうせそんな階層は普段見ることもないので、全くどうでもいいことだ。
もちろん、デスクトップにドライブが並んでないと落ち着かないようなユーザは、ここでは一般から除外しておく。
その階層にはシステム、ライブラリ、アプリケーション、そしてユーザという四つのフォルダがあるだけで、とりたてて普通の人々の興味を惹くような、面白そうなモノがあるわけではない。
管理者以外のユーザには、デフォルトでは書込みもできないので、なんでえ使えねえ場所だなあ、として認識されている。
特にシステムやライブラリなどは、買い物車のボンネットみたいなもんで、買い替えるまで(たぶん買い替えても)一度も開けたことはないユーザがいても、なんら不思議はない。頑として、セルフスタンドなんぞには行かないような連中だが、我家にも約一名御出でになる。
そんな階層に、わけの分からないファイルがひとつやふたつ、いや十や二十増えたからといって、それがなんだ? …というの受け止め方だろう。(ちなみに、マッハ・カーネルはカーネル・サンダースとは無関係であり3ダースもない、と思う)
過去にも何度か、同じようなバグ入りアップデータを配布していたこともあり、アップルが何年かごとに行う市場調査の一環ではあるまいか、と思っている。
やるたんびに苦情の割合が少なくなっていたら、それだけ一般化が進んだ証にはなるので、 たぶんアップルとしては嬉しいだろう。
ま、それでも一部の Mac ユーザにとってはカーネルなど猥褻物に過ぎないので、気になるんだったら須藤さんに頼んで隠してもらうのが、手っ取り早い対処療法だ。
($ sudo chflags hidden /mach_kernel)
だって、ズボンのチャックが開いたまま、になっているようなもんだからね〜。
…ということで、ヒトツよろしく。
2013年10月某日 Hexagon/Okayama, Japan
http://www.hexagon-tech.com/
[2013.10.07] 市場調査? 〜より転載&加筆修正
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