2014年9月25日木曜日

9月の定点観測

やっちまった感が拭い切れない、iPhone 6 Plus。

果たして3日で飽きたのか、それとも慣れたのか?


あれから、かれこれ1週間近くになるが、飽きもせず慣れもせずというのが正直なところ。だいたい、人の好みなんぞは十人十色である。美人の定義も百花繚乱で、千差万別なんである。世の中、それで上手くいっているところもあって、客観的に見てどうよは、あまり関係ない場合が多い。


勝手な思い込みによる、アバタもエクボが勘違いであったことに気付くまでには、三日もあれば十分という例えでしかない。慣れる方に関しては、何かと当たり障りもあるので、あえて言及は避けるが、マニアック度の高い選択を否定するつもりは全く無い。


ぶっちゃけ、本当の美人なら何年経っても飽きるわけねえだろうが、というのが超個人的な見解である。そんな、iPhone の新しい機能も総動員して、愚にも付かない雑談に乗せたキリンビール9月号だ。



飽きない原因は主にハードウェアに、慣れない原因は iOS8 の使いにくさにある。いずれアップデートで、明らかなバグはある程度改善されるだろうが、仕様と思しき使い難さも少なくない。

一例を挙げれば、モバイルサファリのツールバーの位置だろう。従来より、iPhone では画面下に表示され、iPad では上になるあたりも、普段から両方を使っていると気になっていた点である。


画面の縦横比が異なる機種間故の整合性のなさであり、ある程度は致し方ないことと諦めていたが、iOS8 では同一機種でも発生する。iPhone 6 Plus では、縦位置では下に横位置ではiPadと同様に上に移動するという、混沌に輪をかける迷走ぶりだ。


ミュージックアプリなど、もう何年も使い難いままで放置されている。表示を縦横に切替えた場合など、iPhone と iPad では、まるで同じ OS とは思えないほどに、両者には互換性のカケラもない状態である。


今回 iPhone 6 Plus には、従来にはなかった iPad に近いインターフェイスを取り入れられたはずだが、現状ではそれがあまり功を奏しているとは思えない。
シンプルに見せたいが為に、本来頻度の高い機能までが隠されてしまい、使い勝手を著しく阻害している。徹頭徹尾分かりにくい OS に成り果てており、何処かでボタンの掛け違えをしたまま、表面ばかりを取り繕っている感は未だ払拭できていないように見える。

ハードウェアとしては、その極めて邪魔になるサイズも未だに慣れたとは言い難く、常に iPad の小型版であることを自分に言い聞かせていないと、おのれの選択に腹が立ってくるばかりである。


手元にある、現役を引退した iPhone 4/4S を今見ると、機能をそれほど欲張らなければ、ここまで小さくなることを思い出す。結局、人間の欲深さを再認識するだけであり、巷の評価でよく見かける、もう以前には戻れないという表現は正確ではないと思う。


戻れるもんなら戻りたいのは山々なれど、アップルがそれを許さないからであり、もっと言えば合理的な選択肢を与えないのがその理由だろう。
旧機種を選択肢の1つとして数えられるなら、それはそれでお目出度い話であるが、現行最新の技術が盛り込まれた iPhone 4S があったら、そちらを選択する可能性も無いとは言えない気がするのだ。

シンプルを目指すなら、見た目ばかりでなくユーザの使い方にも、そのような提案があって然るべきだと思う。


まあ、持ち運んでいるときの鬱陶しさと引換えに、使用時にはその大きさによる恩恵に与ることができるのも事実ではある。
画面サイズや処理速度ももちろんだが、それ以上にバッテリー容量が増えたおかげで、高速動作を可能にした上に使用時間が大幅に延びて、そのことが快適性に大きく貢献している。

なにせ電話はもちろんのこと、パーソナルコンピュータをはじめ、カメラやゲーム機としても八方美人であろうとする、昨今の携帯端末である。今さら、かつてのガラケーの利点を求めても仕方がない。


携帯電話を通信のライフラインと考えるなら、通話専用の別機種を用意した方が懸命であろう。だが、現在では iPhone と機能が被らず、追加料金を負担する気にさせる機種はほぼ皆無であり、あまり現実的ではない。
これ以上は余程の技術革新でもない限り、都合の良くいいとこ取りを期待しても、もう無理な段階に来ているのかもしれない。

また、毎回新しい機種が発表される度に期待するのが、カメラ関係の新機能である。今回の大きい方を選んだ理由にもなっているのが、そんな進化を遂げた最新技術である。
画質はさておき、お世辞にも使い勝手が良いとは言えない、頑固なカメラを使用している身にとっては、そんなミーハーな便利機能に触れることができる、数少ない機会であると考えている。

最近のカメラアプリも、機能としては豊富なのだが、その多彩な機能を探すだけでも苦労する。使いこなすには、それなりの知っておくべき知識が必要になる。
その点は、何でもこなす汎用機としてソフトウェア頼りなパソコンと同様で、慣れるしかない。

だが、仮に慣れたところで、 未だユーザインターフェイスが確立しているわけでもないから、その経験が次に生かされる可能性も、それほど高いわけでもない。所詮1〜2年程度でリプレイスしてしまう携帯電話の OS に、あまり多くを求めても仕方がないと考えることにしている。

最近のアップル製品、OS X も含めてかつてユーザが習得した使用法を蔑ろにして、意味もなく操作法を変更する傾向がある。
マウンテンライオンから、現行最新版のマーヴェリックスにアップデートしてもっとも嫌になるのが、ファインダのリスト表示の挙動である。

デスクトップ型で比較的大きな画面を使用していると、ウィンドウをフルスクリーンで使用することは少ない。
画面上には、様々なサイズのウィンドウが混在することが多いのだが、どのウィンドウのカラム幅も最適になることなど滅多に無く、常にエリアからはみ出した状態を保とうとする。

その度に、カラムサイズを変更する手間は作業効率を著しく低下させ、何度デフォルト設定にしても覚えないバカさ加減に嫌気が刺す。
少なくとも、ファインダ上でのウィンドウコントロールに関して、ユーザが任意にデフォルトに設定するという行為自体が、もうここ何年もまともに機能していない。ウィンドウ左上に鎮座する、三色のボタンの基本的な機能でさえ動作は曖昧で、長年に渡ってまるで修復しようともしない。

そんなバージョンアップなら、したくないと考えるユーザが増えていることに、果たしてアップルが気付いているのか、甚だ疑問に感じることも多かった。


次期 OS X ヨセミテのプレビュー版を見る限り、やっとこれらの点において改革が為されるようだが、この程度のことにいったい何年かければ気が済むのだろう。そのあたりが、却って縛りのないコンピュータの買い替え時期を無用に延ばし、企業としての旨味のなさに繋がっているように思う。

結果として、Mac の進化は以前と比べて停滞しているのだが、アップルとしてはどちらで稼いでもそれほど違いはないので、製品サイクルの短い方が優先されているのが実情であろう。
端から見れば、技術の無駄遣いとしか思えないことも常に過渡期であることで、次なる製品の販売に関わる戦略と見做すこともできる。

だからどうする、というわけでもないのだが、何かが何処かで間違っているような気がしてならない。
いつかはその答えが出るのか出ないのか、全く分からないので、ただ流されるのみである。

ま、いずれにしても、今回の iPhone 6、事前に危惧されたほど酷いブスでもなかったが、巷で騒がれるほど取り立てて美人というわけでもなかったのだろう。


…と思う、今日この頃である。


まるで、定点観測にもなっていない雑談でした。


追記:Update(09/26)
どうやら、モバイルサファリでは動画を貼ると JavaScript に影響が出るようで、本家のサイトでは本文や写真の縁などが表示されない、バグ(または仕様)があるみたいだ。 この問題、iOS8.0 の所為かと思い、欠陥のある iOS 8.0.1 はスキップして、本日(09/26)ver.8.0.2 へアップデートしたけど、解決せず。 (で、念のために動画も iPhone 4 以降用(720p)に変換してみたが、やっぱダメ。)

Mac 版のサファリでは、最初から問題は発生していないし、 確認のため iOS 5.1.1 の iPhone 4s や元祖 iPad で見ると、ちゃんと正しく表示されている。以前のフルサイズ版も 720p 版に変更したページも、同様に問題は発生していないが、アップデート後は iPad 3 でも同じ現象は起こるので、どうも iOS 8.x.x が怪しい。


ま、iWeb の問題も絡んでいるのかもしれないが、現時点では動画を外す以外に iOS 8 で正しく表示させることはできないようだ。
納得できる合理的な原因と対策が明らかになれば、対処することも吝かではない。だが、しょうもないバグのために、いちいち対応するのもバカバカしい。だいたい、自分で撮った動画で、問題が発生するとはあまりにも情けないヤツだ。

…と思うので、あえてこのまま放置プレイで、様子見を決め込むことにした。本文はここにもあるので、当面はこちらを参照して頂くしかない。m(_ _)m


…ということで、ヒトツよろしく。
2014年09月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2014.09.25] 9月の定点観測 〜より転載&加筆修正
なお、本家には余談と写真も多数貼ってあるので、こちらもヒトツよろしく

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