2014年9月7日日曜日

雑談と因美線リベンジの前振り

長月、菊月、9月である。

30日しかないのになんで長月なのかは知らないが、たぶん陰暦絡みで、別名菊月というぐらいだから、要するに概ね秋の入口ということなんだろう。

先月27日、SIGMA Photo Pro 6(ver. 6.1)の公開延期の発表があったばかりで、明けて9月3日には現行版のマイナーアップデート(ver. 6.0.6)の連絡がきた。

従来は、だいたい金曜日に発表というのがお約束だったが、最近は水曜日が定番になったのだろうか。

一応、数少ないシグマ製カメラのいちユーザとしての感想を述べておくとしよう。とりあえず、SIGMA Photo Pro 6.0.6 における画質改善について、雑談を一席。


例によって、Mac版において使用する上では、未だにバグも多く、使いにくさは改善されたようにはない。

それどころか、一度は修正されたはずのバグが再現している部分もあって、検証する気さえ起きない。

ひょっとすると、新しいバージョンでは、もうこれが仕様ということになっているのかもしれないが、本格的に使用するつもりもないので、詳細は割愛する。

新製品ユーザの間では、今回のバージョンにより劇的な画質改善があったという、一部の評価もある。

だが、その比較作例などを仔細に渡って検証してみても、撮影者の評価の方に違和感を覚えるだけで、所謂見解の相違としか言い様がないのである。

少なくともネット上で手に入る dp2Q で撮影された RAW(.x3f)データで現像してみた限りにおいては、それは殆ど誤差の範囲でしかない。相変わらず不自然さは変わらず、ノイズなどデメリットの方ばかりが目立つだけである。

あくまでも個人的な見解ではあるが、今回の新製品、現像ソフトごときでカバーできるものではなく、センサ由来の根本的な問題の解決なくしては、メリルユーザが期待する画質は望めないだろう、と考えている。

世間一般の、デジタルカメラにおける技術進歩は速い。

実際、速過ぎるぐらいだが、未だ進化の途中にあるのだから多少の停滞はあれども、大抵のメーカ製品なら新しい方が優れているはずだ。

毎年毎年、各メーカから新しい製品は発表されるが、電話のように縛りもない変わりに、それほど定期的に買い替えなければならないモノでもない。

気に入った製品にあたれば、暫くはそれを使うだろうし、新しい製品が必ずしも自分好みでなければ、買い替えのサイクルも一定ではない。一回休みや二回休みは、あって当然なのである。

ただカメラの場合、それで撮影された写真の画質は、その時点での性能に左右されるので、あまり時代のレベルからかけ離れて遅れをとることは、容認できるものではない。

シグマのようなメーカ製品は、他の大手メーカに比べると製品開発のペースも速いとは言えず、一回休むと結構長いのも事実であるが、冷静に考えればそんなに焦る必要もないことに気付く。

幸いメリル世代の画質レベルは、発表から2年以上経過した現在でも十分に満足できるものであり、逆にこれを超えているものは、現実的な価格帯では見当たらない。

旧製品といえども、実際に使っていく上で直ちに困ることもない。せいぜい周辺機材の充実に努めるなり、撮影技術の向上に努めるなり、自分自身にとっては、こなすべき課題は十分すぎるぐらいにある。

したがって、現状のシグマの為体も、じっくり構えて待つ気になってみれば、心穏やかに過ごせるわけである。

ま、そんなこたあどうでもいいのだ。

それより、スーパーいなばの序でに乗った因美線のやり直しである。

教訓めいたことを言えば、やはり乗り鉄気分ではしゃぎまわっていては、ロクな写真は撮れない。

視点は、常にパブリック・アイでなければならず、そうでなくても、失敗の多いヘタクソが撮るのだから、じっくり構えて事に及ぶ必要がある。

もともと、マルチタスクというか、複数の作業を同時にこなすのは得意ではない。割り込み処理も苦手で、何かが追加されれば必ず別の何かを忘れ、立ち所にスタックオーバーフローで、当初の目的さえも見失ってしまう。

それでいて、単純なルーチンワークは嫌だという矛盾もかかえるどうしようもない性格は、昔から変わらない。

だいたい、写真を撮ること自体は好きだが、さりとて得意というわけでもない。

好きこそ物の上手なれは理想とするところではあるが、いましばらくは、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる、に期待するしかなく、横好きの域を脱するには未だ道が遠い。

じっくり構えて事に及ぶ撮影行は、やっぱミニ頼りである。今回も撮影機材と装備一式を携えて、怪しい私立探偵のように振る舞うことにした。

そんなわけで、例によって濃霧に阻まれたサンライズエクスプレスの後、国道374号線を北上するべく熊山を後にしたのは、視界も覚束ない先月23日の早朝だった。

といっても、撮影枚数も多いのでそう簡単にはまとまらない。ただいま、鋭意現像中であり、本編は次回以降準備出来次第である。


…ということで、今月もヒトツよろしく。
2014年09月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2014.09.07] 雑談と因美線リベンジの前振り 〜より転載&加筆修正
なお、本家には余談と写真も多数貼ってあるので、こちらもヒトツよろしく

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