2013年9月13日金曜日

サンライズ瀬戸・出雲:反省点の補足

13日の金曜日であるとか、やっとドコモの尻に火がついたとか、そんなことには無関係に更新は続くよドコマデも〜っと。

鉄道写真を撮る場合、シャッター速度はどの程度必要なのか考察してみた。

そりゃ速けりゃ速い方がクリアに写ると思うが、明るさや機材との兼ね合いもあるんで下限がどのあたりなのか、である。

傍目にはわりとノンビリと走っているように見える在来線だが、実際に撮影してみて特急電車は意外に速い、という印象を持った。

で、あの日あの時はいったいどれぐらいの速度で走っていたのか、調べてみたのだ。

と言っても、現場にスピードガンを設置するわけにもいかんので、あくまでもデジタルデータの特性を生かした、お手軽手抜き調査≒机上の空論である。

ネットの情報によると、サンライズ瀬戸・出雲に使用されている JR西日本・JR東海285系電車の営業最高速度は 130 km/h となっている。

在来線の営業キロでは、姫路〜岡山間が 88.6km であり、姫路発が 05時26分で岡山着が 06時27分のダイヤなので、約一時間でこの距離を走る電車は平均時速が 90km/h 近いことが判る。

前回の撮影現場は、比較的見晴らしがよい直線区間なので、当然この平均速度程度は出ていたことが予想される。

カメラ内蔵の時計は合っていなかったが、経過時間ぐらいは読み取れると思うので Exif データを確認してみた。第一ショットが 06:24:29 第二ショットが 06:24:42 となっており、約13秒が経過している。

285系電車の一両の長さは 21.67m で14両編成だから全長 303.38m になる。

第二ショットの先頭車両は、フォーカスポイントに近い「上48」の札が付いた電柱にほぼ横並び(6mほど手前)であり、14両目はそこから数えて5本目と6本目の中間あたりに差しかかっているように見える。

最後尾付近の曲線区間では、電柱との相対位置は少しずれて見えるが、線路の反対側にペアとなる電柱があり、その位置関係から全長約  300m の14両編成は電柱6本分に相当すると仮定してみる。

したがって、電柱の間隔はだいたい 50m ぐらいであることが予想され、第一ショットの向かって右側の電柱に注目すると、先頭車両がちょうど7本目とペアになる電柱に差しかかったところである。

以上のことから、この電車は13秒で電柱7本分約 350m を移動したことになり、350m/13 秒=秒速 26.923m=平均時速 96.923km/h でやってきたわけである。

時速約 97km で通過する電車を、もし真横から撮影すれば1秒間に 27m も移動するわけで、1/125 秒のシャッター速度でも 21.6cm 分もブレる計算になるので、かなり浅い角度で撮影しないと止まって見えないだろう。

実際に撮影された角度で写真上の 20cm というのは、いったいどのぐらいになるのだろうか。(電卓、電卓…)

電柱の間隔が 50m ぐらいなら、写真上の一番近い「上48」とその1本前の電柱までは 1,140 ピクセルあり 1mは概ね 22.8 ピクセルに相当する。ならばこの角度では 20cm が 4.56 ピクセルになる。(たぶん)

電車の全高が 4,090mm であることが、仕様として明記されているが、縦方向が 550ピクセルの画像として写っている先頭車両の撮影位置では、20cm は 15 ピクセルぐらいになるはずだ。だが、斜めから撮影しているので進行方向に対するブレは1/3程度で収まっている。(これも、たぶん)

で、問題はこの4〜5ピクセル分のブレを1ピクセルに極力近づけることができれば、時速100キロ近い速度で通過する電車であっても、見かけ上の被写体ブレは目立たなくなるだろうと予想するわけである。

となれば、前回の写真の場合4倍のシャッター速度(1/125秒×4倍=1/500秒)が最低でも必要だったという結論になるのであ〜る。(ホンマかいな?)

絞り f4.0 に拘るなら、感度は ISO400、または多少ピントにシビアになるが、開放 f2.8 で感度 ISO200 に押えるか、である。

被写体(先頭車両)までの距離が約20mならば、ピントの深さは 5.8m (f4.0) から 4m (f2.8) に狭まるものの、タイミングを大きく外さない限り、さほど気にすることではないのかもしれない。背景は多少甘くなるかもしれないが、そう欲張っても仕方がない。

次回は滅多に使わない、シャッター速度優先で感度自動のプログラムオートでいってみるか、などと考えているのだが、はたしてどうなることやら。 

レベリングベースも導入したことであり、いっそ流し撮りというのにも挑戦してみたいと思う、今日この頃である。


…ということで、ヒトツよろしく。

2013年09月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2013.09.13] サンライズ瀬戸・出雲:反省点の補足 〜より転載&加筆修正

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