2013年9月7日土曜日

天候と写真の関係

天気が良いと、ぜったい撮れない写真がある。

それは、雨の降っている写真だ。(あたりまえだが…)同じ景色でも午前と午後、晴天と曇天、ましてや雨天では全く違った印象になる。

たまに、雨の写真を撮りに出掛けたりするのだが、なかなか思うようにはいかない。

先日も土砂降りの中、機材一式を積み込んで出掛けたのだが、目的地に着く頃にはやんでしまった。雲の様子を見る限りそのまま晴れてしまうとも思えなかったので、しばらく曇天写真などを撮りながら待っていた。

しかし、日も暮れて夜景モードになったので、諦めて帰り支度を終えた途端に、またもや土砂降りという運の無さである。目的がはっきりしているだけに、晴れた日に降られるよりも一層残念感が漂う。

幼少時より遠足などの各種イベントにおいて、あまり悪天候に見舞われた経験がないので、自分ではたぶん晴男に違いない思っている。(九州ツーリングの時は、同行のM尾が雨男だったと確信している)

が、この時ばかりは、雨男雨女がうらやましい限りである。

で、もはや定点観測の様相を呈した感のある、キリンビール工場の写真。この2ヶ月ほどの間に、DP1 & DP3 Merrill の2台で 700 ショット近く撮影していた。

別に自宅の窓を開ければ見えるところにあるわけぢゃないんで、撮影場所に行くには結構な手間がかかるんである。

たいていは仕事で赴いた客先から、時間があれば廻るので時間的には午後遅く、それも日暮れ前というパターンが多い。したがって、空模様がそれなりの演出でもしてくれないと、面白みの無いただの薄暗い風景にしかならない。

いっそ雨の風景も一興とばかりに、あえて荒天の日に立ち寄ってみたりもするのだが、機材に防塵防滴性はないのであまり大胆な撮影スタイルは採れない。営業車(VW Polo)の後席を畳んで、車内に三脚を立て開いたテールゲートから外を窺うという、まことに窮屈で小胆なスタイルである。

車のサスによる振動や、時折降り込む雨を気にしながら息を殺してタイマー撮影を敢行するものの、絶対的な光量不足と視界の悪さで、あまり期待した絵にはならない。

ま、そんなお気軽でついでな御都合主義だから、良い写真にならんのだろうと考え、撮影を第一目的に行ってみた。時刻も、毎度お馴染の夕暮れ時ではなく早朝なので、私的にはめずらしく明るい順光写真が撮れた。

撮影の時間をシフトすることで、他力本願な天候頼りよりは多少マシな、積極的なアプローチと言えよう。

ま、その後そちら方面の客先へ廻ったのだから、結果的には単に順番が前後しただけに過ぎない。だが、気合いの入れ方という点においては、大いに異なると思うな。

ただ、これ以上は続けても絵的に大きな変化は望めそうにないので、このあたりが自身の限界ということにしておこう。 次は、秋から冬にかけて季節が変わった頃に、また挑戦してみようと考えている。

未だ水平レベルには苦労しているが、これはもうウデの悪さは道具でカバーするしかあるまい。…などと、キリギリスも鳴き始める季節である。


…ということで、ヒトツよろしく。
2013年09月某日 Hexagon/Okayama, Japan

http://www.hexagon-tech.com/
[2013.08.31] 撮影と現像のパラメータについて 〜より転載&加筆修正
なお、本家には写真も多数貼ってあるので、こちらもヒトツよろしく

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